4月半ばに1946年創業の野毛の有名居酒屋・武蔵屋を訪れた。前日電話で確認すると、ちょうどこの日(4月13日)から再開したところとのことだった。運がよい。
桜木町の地下道から野毛近道方向に上がったところで電話すると、少し待てば入れるとのこと。5年くらい前に来たときは満員だったので、福田フライで時間をつぶして入ることができた。
店に着くと1-2分で70代前後のグループの方がぞろぞろ出てきた。どうやら2水会の方々だったようだ。
古びた木の格子戸をガラガラ開けると、武蔵屋の空間が広がる。右手にカウンター、左手にテーブルが2つ、奥に横長の小上がりがある。小上がりには幅1mくらい、高さ20センチくらいの低いテーブルが並んでいる。無理すれば2人並ぶ幅だ。年季が入り黒光りしている。
ちょうど全席空いた小上がりに案内された。一番端の席に座り壁を見上げると、細郷道一氏(元横浜市長)の「先客万来」の色紙と平山郁夫さんの81年4月24日の色紙が掛けてあった。カウンター席にも何枚か漢詩の色紙が掛かっていた。
スタッフはママさんを囲んで若い人が5人くらいだった。
この店のメニューは、お酒3杯にそれぞれのつまみと決まっている。1杯目は「おから」と「たまねぎの酢漬け」、2杯目は「納豆」と「鱈豆腐」、3杯目は「お新香」である。
コップで飲む酒は、やはり日本酒らしくてよい。しかも燗酒だ。酒は神戸(灘)の櫻正宗、櫻正宗の前掛けをした白髪のママさんが土瓶から燗酒を注いでくれる。受け皿があるわけではないのに一滴もこぼさない。
なおビールはこれと別に頼めるらしい。たぶん何本までといったルールがあるのだろうが、隣の席の常連風の人に聞くと「10本飲んだ人はいない」とのことだった。また開店の5時は満員かもしれないが、15分前に来れば入れるらしい。金曜はなぜか1時間くらい遅い時間帯にずれるそうだ。
片方の隣は、若い男性2人連れ。はじめて来たそうだ。「運がいいね」といっておいた。
何しろ店主が80歳代なので、通常火、水、金の3日営業、常連の方のお話では、昨年は1年の営業日数が60日くらいだったそうだ。
わたくしは浜田さんのブログで知ったが、太田和彦さんの居酒屋味酒覧や居酒屋百名山でも紹介されている。
たぶん昭和30年代の居酒屋はこんな雰囲気だったのだろう。わたしが知っている昭和50年代でも、目白のたにし亭がこんな雰囲気だったように思う
ママさんに「川上弘美さんが来ておられますよ」と教えてもらった。たしかに「センセイの鞄」のモデルのような店だ。
☆横浜まで飲みにくることは数年に一度なので、ホッピー仙人と日の出理容院を探した。きちんと地図を用意してくればよかったのだが、残念ながら見つからなかった。
それで「あさひや」というおでん屋さんに入った。カウンターのみ8席くらいで美人のママさんがやっているいい店だった。50年ほど前にお父さんが屋台からスタートし、30年くらい前にこの場所でおでん屋を始めたそうだ。野毛は伝統のあるよい店の多い地域のようである。
電話:045-231-0646
住所:神奈川県横浜市中区野毛町3-133
営業: 17:00-21:00(入店は20:30まで)
日本酒3本とつまみをセットで2200円
桜木町の地下道から野毛近道方向に上がったところで電話すると、少し待てば入れるとのこと。5年くらい前に来たときは満員だったので、福田フライで時間をつぶして入ることができた。
店に着くと1-2分で70代前後のグループの方がぞろぞろ出てきた。どうやら2水会の方々だったようだ。
古びた木の格子戸をガラガラ開けると、武蔵屋の空間が広がる。右手にカウンター、左手にテーブルが2つ、奥に横長の小上がりがある。小上がりには幅1mくらい、高さ20センチくらいの低いテーブルが並んでいる。無理すれば2人並ぶ幅だ。年季が入り黒光りしている。
ちょうど全席空いた小上がりに案内された。一番端の席に座り壁を見上げると、細郷道一氏(元横浜市長)の「先客万来」の色紙と平山郁夫さんの81年4月24日の色紙が掛けてあった。カウンター席にも何枚か漢詩の色紙が掛かっていた。
スタッフはママさんを囲んで若い人が5人くらいだった。
この店のメニューは、お酒3杯にそれぞれのつまみと決まっている。1杯目は「おから」と「たまねぎの酢漬け」、2杯目は「納豆」と「鱈豆腐」、3杯目は「お新香」である。
コップで飲む酒は、やはり日本酒らしくてよい。しかも燗酒だ。酒は神戸(灘)の櫻正宗、櫻正宗の前掛けをした白髪のママさんが土瓶から燗酒を注いでくれる。受け皿があるわけではないのに一滴もこぼさない。
なおビールはこれと別に頼めるらしい。たぶん何本までといったルールがあるのだろうが、隣の席の常連風の人に聞くと「10本飲んだ人はいない」とのことだった。また開店の5時は満員かもしれないが、15分前に来れば入れるらしい。金曜はなぜか1時間くらい遅い時間帯にずれるそうだ。
片方の隣は、若い男性2人連れ。はじめて来たそうだ。「運がいいね」といっておいた。
何しろ店主が80歳代なので、通常火、水、金の3日営業、常連の方のお話では、昨年は1年の営業日数が60日くらいだったそうだ。
わたくしは浜田さんのブログで知ったが、太田和彦さんの居酒屋味酒覧や居酒屋百名山でも紹介されている。
たぶん昭和30年代の居酒屋はこんな雰囲気だったのだろう。わたしが知っている昭和50年代でも、目白のたにし亭がこんな雰囲気だったように思う
ママさんに「川上弘美さんが来ておられますよ」と教えてもらった。たしかに「センセイの鞄」のモデルのような店だ。
☆横浜まで飲みにくることは数年に一度なので、ホッピー仙人と日の出理容院を探した。きちんと地図を用意してくればよかったのだが、残念ながら見つからなかった。
それで「あさひや」というおでん屋さんに入った。カウンターのみ8席くらいで美人のママさんがやっているいい店だった。50年ほど前にお父さんが屋台からスタートし、30年くらい前にこの場所でおでん屋を始めたそうだ。野毛は伝統のあるよい店の多い地域のようである。
電話:045-231-0646
住所:神奈川県横浜市中区野毛町3-133
営業: 17:00-21:00(入店は20:30まで)
日本酒3本とつまみをセットで2200円