被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学習サポート】 2016年度第2回:被災者ではない立場から発信するということ

2016-10-05 18:40:23 | 日記


月に1度被災地を訪れる度に思うのは、3.11を忘れたくないし忘れてほしくないということです。
そのために自分にできることは、現地で自分が学んだことや知ったことを「発信すること」だと思っています。

ただ同時に、発信することの難しさも常に感じています。
私は被災者ではないため、きっと被災者の方々の気持ちを100%理解するのは難しいですし、
被災者の方々の言葉や思いを伝えても現地の方々が伝えるよりどうしても少し薄っぺらくなってしまう気がするのです。

そんなモヤモヤした気持ちを抱えていた時に、とある人にこのような言葉をもらいました。

「私たちでも時間が経つにつれて記憶は薄れていくけど、熊本の震災とか、そういうのを見て思い出しているんだよ。」

今回の災害研修で最も印象に残った言葉です。被災者の方々でさえ当時と同じような気持ちでいることが難しいのなら、
被災者ではない私たちが思いを馳せ続けるのはもっと難しくて、薄れていくのはある意味では仕方のないことなのだと、
今までの自分の葛藤が前向きに消化された瞬間でした。

それでも県外から来たよそ者の私に真剣に向き合ってくださり、「来てくれてありがとうね」「忘れないでほしい」「次に生かしてほしい」と様々な思いを伝えてくださる方々と触れ合うと、自分が被災者ではないことを理由に発信することを諦めたくないと強く思いますし、
私を信じて発信してくださった方々の気持ちを繋いでいきたいと強く思います。

被災者ではないけど、被災者ではないからこそ自分の周りにいる現地に行けない人や関心が薄れてきている人に同じ立場、
目線で伝えられることもあると思います。

月日が経つにつれてだんだんと人々の関心は薄れていくかもしれませんが、私はこれからも自分ができることに目を向け、Enの学生リーダーとして、そして1人の人として震災があっても前を向いて今も頑張り続けている方々がたくさんいることや、そのような方々の強くまっすぐな思いを諦めずにしつこく伝えて繋ぐことをしていきたいです。

(こがっち)

※写真は、日和山公園にて(石ノ森萬画館、中瀬方向)

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