被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

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【学習サポート】2018年度修学旅行:コース③:ひとりひとりの思考がみんなにとっての良い結果を生む

2018-06-22 13:08:47 | 日記
ゲスト:フォトジャーナリスト・道城征央さん

現地学習で中学生は、道城さんがフィールドとするミクロネシア連邦の現状と課題をお伺いし、持続可能な社会をつくるために地域に生きる一人ひとりがどう考えるべきかを話し合いました。また、道城さん指導のもと写真撮影によって何を伝えるかを考える体験をしました。

●ミクロネシア連邦からのメッセージ
道城さんは、写真を通じて、世界各地の様々な姿を伝えるフォトジャーナリストです。今回は、道城さんの主な活躍の場であるミクロネシア連邦の写真から、様々なことを学びました。ミクロネシア連邦は、南太平洋に浮かぶ607の島からなる国です。諸外国の統治時代を経て1986年に独立するまで様々な変化をとげて、まさに今、伝統と革新の過渡期にある国です。先進国がもたらした豊かな物質で生活が便利になった反面、肥満など新たな健康問題やゴミ問題が浮上しました。「ゴミ」の概念がないミクロネシア人は、物質は全て自然に還るとの考えから昔のようにゴミを海に廃棄し、自然環境の悪化を招いてしまいました。また、諸外国の支援も相手国の歴史や文化を考えない場合、相手国の古き良き伝統的な習慣を変質させてしまったり、家族や親戚関係が希薄化する等という新たな課題を生むことにも繋がります。

●誰も取り残されない持続可能な社会を作るために
このような中でミクロネシア連邦の人々は、伝統的な自国文化と、他国がもたらした文化との「共存共栄」を模索しています。巨大な石貨が象徴するミクロネシアの伝統的な価値観の尊重、遺跡の管理運営を国だけに頼らず地域住民が自発的に管理すること、ゴミ問題への対応の取り組みなど、その地域の人ならではの文化にもとづいた生き方が作られようとしています。

この研修の最後に、道城さんは中学生たちに「日本人ではなく『石巻人』であれ」とのメッセージを伝えました。自分がどこの人間なのかを意識すること、様々な人と意見交換をすること、自分本位の考えを捨て、相手を思いやる姿勢を各々が守ること。これらは誰も取り残されない持続可能な社会を作る上で、どれも大切なことです。

●その写真で何を伝えたいか
中学生が事前に撮影した写真(テーマ「石巻市内で一枚写真を撮る」)の発表では、それぞれの写真をもとに意見を交わしました。市内で一番有名な「石ノ森章太郎萬画館」、石巻の一番好きな風景、震災と復興が共存する場所など、道城さんが知らないリアルな石巻の姿、その写真を選んだ理由を、一人一人が一生懸命伝えてくれました。ただ美しいから、面白いからではなく「その写真で何を伝えたいか」を考えて撮影すること、SNS等で気軽に写真を掲載できる現代であるからこそ、発信された写真という情報の取り扱いに責任を持つことを学びました。
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【学習サポート】2018年度修学旅行:コース②:君の力で命を救える!いざという時のための知識と心構え

2018-06-19 17:33:23 | 日記
ゲスト:日本体育大学保健医療学部准教授・鈴木健介さん

現地学習で中学生は、鈴木さんから実践を交えながら救命のスキルを教えてもらうと共に、目の前で人が倒れた時には勇気をもって出来ることをしてほしいという思いを受け取りました。

●目の前で人が倒れていたときの対応法
鈴木さんはこれまでに勤務外においても多くの救命措置を行った経験があり、その日の朝も学生から電話で倒れた人の対応を聞かれたことなど、救急の場面が実は身近であることを語りました。倒れている人を見かけたときは当然のこととして冷静に対応してほしいとお話しました。
講習では、中学生でもできる救命初期の対応の仕方を実践しながら説明してくださいました。みんなでお互いに呼吸の回数や脈を調べることや、実際に道端で倒れている人に遭遇したシチュエーションで救命ロールプレイもしました。

●「一歩を踏み出す勇気をもってほしい」
鈴木さんが繰り返し伝えていたメッセージは、初期の対応で人工呼吸などハードルが高いものをする前に、患者を観察するなど中学生にもできることはあるということでした。
倒れている人を見かけたら当たり前に対応してほしい。相手の立場になって考え、その人の周りの人の悲しみを生まないために、勇気を持って一歩を踏み出せる人になってほしいと鈴木さんはお話しました。

●研修を通じて学んだこと、身に付いたこと
中学生たちはこれまでは自分たちにはできない、難しいと思っていた救命が、実は自分たちにもできることがあるのだと気付きました。相手のことを思って、自分にできることをする。その行動が難しいかどうかではなく、勇気をもって動き出すかどうかが重要でした。
ロールプレイでは、1ケース終わるごとにみんなで作戦会議をして、自分たちの力で問題を解決しようとしました。3回目になると、知識と心構えが身に付いてきて、倒れている人に落ち着いて勇気をもって対処することができました。
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【学習サポート】2018年度修学旅行:コース①:ぼくたちの思いで社会や環境を変える ~考え方を聴く力・伝える力をつけよう~

2018-06-16 14:16:10 | 日記
ゲスト:パタゴニア東京・ゲートシティ大崎のスタッフの皆さん

現地学習で中学生は、スタッフの皆さんからパタゴニアが大切にしていることのお話を聴き、それをお客様に伝えるためのコミュニケーションを学びました。

●パタゴニアが大切にしていること 
パタゴニアのミッションステートメント:最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する
「最高の製品」とは、見た目がカッコよくて、質がいいのはもちろん、作るためのエネルギーや資源、そして作る人のことまで考えて作られた製品だと学びました。世界には、地球温暖化や水質汚染などいろいろな環境問題や、賃金がきちんと払われなくて、働く人たちが不安や恐怖を覚えているという問題があることを知りました。それらを解決するために、パタゴニアは製品の修理をしたり、工場の仕組みを整えるなど、様々な取り組みをしています。スタッフ一人ひとりも、大切にしていることがあると教わりました。

●コミュニケーションで大切なこと
そして、このような考え方や思い・取り組みを、より多くの人に伝えるために、パタゴニアが大切にしていることは「コミュニケーション」でした。コミュニケーションを取るときには、言葉を使って相手に自分のことを知ってもらったり、相手がどんなことに興味を持っているのかを掘り下げました。大切なのは感謝の気持ちと共感する気持ちであると教わりました。

●接客ロールプレイを通じて
スタッフの皆さんと接客をする・してもらうロールプレイを行いました。パタゴニアのスタッフの皆さんは、まず初めにモノを売ることよりも、お客様との信頼関係を築くことを大事にしていました。接客するロールプレイでは、たくさん質問して、相手のことをよく聴いて知ることが大切だと学びました。

●アオハル体験! ~みんなで試着~
中学生はお店にあるパタゴニアの製品を試着させてもらいました!実際にパタゴニアの製品を着てみて、ウエア作りに携わる人の思いも感じることができました!
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【学習サポート】2018年度修学旅行:修学旅行企画の学習の流れ、事前学習について

2018-06-14 15:02:32 | 日記
修学旅行企画では、中学生の学びを3つの段階に分けて設計をしました。中学生が「持続可能な社会作りの担い手」となるための学びを理解するとともに、仲間との協働を身に付けることを、段階を経て達成しました。

①事前学習:
中学生がテーマに関心を持つ/学習の一歩目を踏み出す

②現地学習:
中学生が体験を通じてテーマを理解する/仲間と協力して課題を解決する

③事後学習:
中学生がこれまでの学びを深める/仲間との合意形成をはかる

事前学習は、中学生がこの企画に関心をもち、かつ学習の一歩目を踏み出すという、学習のスタート地点にあたります。

中学生にはまずゲストの「人となり」(思い、目指しているもの)を提示して、自分がどの人に共感をするかということからコースを選んでもらいました。

次に、事前課題に取り組んでもらいました。事前課題は、現地学習へと続く学習の体験・題材を得てもらうために実施しました。例えば、「コミュニケーション」がテーマになるコースでは、身の回りの人にインタビューをすることで、現地学習に通じる『聴く』『理解する』『伝える』という体験を得てもらいました。
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【学習サポート】2018年度修学旅行:修学旅行企画2018のテーマ、『持続可能性』について

2018-06-02 19:43:25 | 日記
今回の修学旅行企画の目標は、中学生たちが「持続可能な社会作りの担い手」となるための学習をすることでした。今回の企画は、ユネスコが掲げるESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)と目指すところを共有しています。世界・地域の課題を自らの問題として捉え、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくことを身につけ、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動がESDです。

石巻の中学生が地域で置かれている環境は未だ厳しく、中学生自身および地域の将来もこの先の見通しが立つか立たないかという苦しい状況が続いています。Enとしてサポートできることは、中学生・学校・地域が自らの意思と思考、行動によって将来の道を開くことであり、そのための機会として、中学生のための学習を、学校のための外の社会のつながりをこのESDと共有する目標に合わせて準備しました。

今回の企画では、中学生がゲストとの学習を通じて「持続可能な社会づくりに関わる概念」を理解し、それを実現するための「課題を見いだし、解決するために必要な能力」を身に付けることを盛り込みました。ゲストとの学習では、これらをゲストからのメッセージを通じて中学生に伝えました。
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