被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学習サポート】 2016年度第2回:Enのミーティングから学んだこと

2016-09-29 19:06:07 | 日記


①お互いを尊重すること
②相手の話をしっかり聞くこと
③メモを取ること
④コミュニケーションに努力すること

これらはEnが大切にしているルールです。

私が今回の活動で自分が特に大切だと感じたのは③です。
なぜなら、メモを取ることによって、相手の話をしっかり聞いて、なおかつ振り返って考えることが出来ます。
またそのことで、相手の意見について、じっくりと考えることが出来るからです。

今回初めて、Enの活動に参加させていただいて、私の中でのミーティングの概念が180°変わりました。

今までのミーティングのイメージは自分が意見を出しても、少数派の意見は消されてしまう、または全く相手にもされない、というイメージです。実際、決め事などをするとき、ミーティングをすると大多数の意見が拾われて、少数派の意見は拾われないということが多々あります。そんな環境の中で、意見を出してほしいと言われても、尻込みしてしまう、というのが今までの私でした。

でも、Enのミーティングはそういうものとは全く違うものでした。
私がどんな意見を言っても全員がメモを取ってくれて、さらには、自分の中では考えられなかったような考え方を提示してくれたりして、新たな考えに気付かせていただけたことが多くありました。

もちろん、出した意見は全員が真剣に考えてくれます。私はそこで初めて、Enが掲げているルールの大切さを知ることが出来ました。

「お互いを尊重する」、「相手の話をしっかり聞く」、「メモを取る」、「コミュニケーションに努力する」。

何気ない言葉だけど、その言葉を意識することによって話し合いの場というのはこんなにも変わるのかと痛感しました。普段では、自分の意見を出し切れずにミーティングが終わった後にモヤッとした心残りが必ずあったのですが、Enのミーティングは「自分のどんな意見もみんなが一所懸命に聞いて一緒に考えてくれる」という空気があって、積極的に意見が出しやすい環境でした。

では、なぜ自分の意見を出しやすい空気があったのだろうと考えると、全員がEnのルールを大切にしているからだと思います。
一人一人の意見を大切にする。当たり前なことだけれども、実際にするとなれば、かなり難しいものです。それでも、一つ一つの意見に耳を傾ける、ということはだれでも可能なことだと思います。耳を傾けて一緒に考える、ごく当たり前な事なんだけれども、普段の話し合いの中では十分に行われてなかったことをEnのミーティングから学ばせていただきました。

また逆にその大切さも改めて痛感させられました。意見を選ぶのではなく、意見を出すことが一番大切なのだと実感することが出来ました。これからも話し合いの場はたくさんあると思いますが、Enのルールを大切にして臨んでいきたいと思います。

(たから)
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【学習サポート】 2016年度第2回:9月学習会の活動報告

2016-09-29 12:28:43 | 日記


先月は「中学生が基礎の大切さに気付く」という目標で行いましたが、
今月は基礎の大切さに気付いた上で継続的に基礎固めをしていく必要があると考え、
「中学生が自ら基礎を固める」という目標を設定しました。

今回私たちは基礎を固める上で「書くことを通じて考える」大切さを伝えたいと思いました。
頭で思いつく基礎はまだまだ未熟で、書くことを通じて気付く・考えられる基礎が、
その次のレベルに行くために必要なものであると考えたからです。

そこで初日は白地図に自分で県境を書いてみるレクリエーションを実施しました。
これは頭の中のイメージは意外と曖昧なもので、だからこそ書いて覚えることが大切だということを体感して欲しかったからです。

他にも頭の中の情報を書き出して整理するレクリエーションや、生徒が自分にとっての基礎固めをするとは何かを考えて、
それを達成するための自分ルールを決めるレクリエーションなど、「書くことを通じて考える」体験ができるレクリエーションを実施しました。

今月の学習会のまとめとして、「勉強することは手間がかかることでだからこそ、丁寧に意味のある勉強をする必要がある」ことを伝えました。中学生は、自ら基礎を固めるためにはどうするのかという答えを出せたようでした。

最後に振り返りの結果をご報告したいと思います。
(5:とてもそう思う、4:そう思う、3:わからない、2:そう思わない、1:全くそう思わない)

Q1.学習会では、自分で勉強する気持ちになれましたか?
→5が6人、4が2人

Q2.学習会で、分からなかった問題を解ききることができましたか?
→5が6人、4が2人

Q3.学習会で、学んだことをまた勉強しようと思いますか?
→全員が5

私たちEnは、学習会の報告を学校に毎回行っています。
これは、学校では見えない中学生の細かな情報を先生方で共有して頂き、生徒の学習に役立てて頂きたいという意図があります。
実際に、先生内で閲覧して頂いています。

これからも、En×学校×地域で子ども達を支える形を作り、私たちが学校と地域と共に協働するモデルケースでありたいと思います!
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【学びの機会】 その機会を待っている人のために、テクノロジーの価値を伝えていく

2016-09-24 14:21:55 | 日記


En修学旅行企画でお世話になった東京大学・近藤准教授のご縁で、
日本マイクロソフト株式会社の榊原様[執行役、最高技術責任者]にお話をお伺いする機会をいただきました。

マイクロソフトは、障碍児・者の方や高齢者の方のアクセシビリティを高めるサービスを開発・提供しています。
アクセシビリティとは、本来受けるべきサービスに人々がどれくらいアクセスできるか、という考え方です。

マイクロソフトはそのミッションである「地球上の人と組織がより多くのことを達成できるようにする」という考え方のもと、
ICTを活用することによって、障碍に関係なく人々の学習や就労が達成されることを目標としています。

榊原様からのお話では、最先端の深層学習とコグニティブ・サービスをかけあわせたテクノロジーをご紹介いただきました。
視覚に障碍があっても、デバイスが目の代わりになって外の世界の様子を伝えてくれる技術や、現実にホログラムを映し出すことで、
人がより便利に学習や仕事ができるようになるサービスが開発されているそうです。

“きっかけ”さえ掴むことができれば、人は自らの力でその先を作っていくことができると思います。
だからこそ、Enとしては、このような人の可能性を引き出すサービスをより多くの人に知って頂けたらと思っています。

今後の学習会ではマイクロソフトの学習支援のサービスを活用する機会を作らせていただき、
テクノロジーによって人の可能性への支援に思いをもった方々と教育関係者の方々の橋渡しになれればと思っています。
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【学びの機会】 UNRWA保健局長・清田先生からの学び

2016-09-08 17:56:42 | 日記


先日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保健局長を務めていらっしゃる清田明宏先生と、
清田先生のお知り合いの方々に、Enメンバーがご一緒させていただく機会がありました。

清田先生は、パレスチナ難民のヘルスケアに尽力されていて、
私たちにパレスチナ難民の健康問題やその問題への取り組みについてお話しくださいました。

その中でも、私には、社会が健康にならないと本当の健康はないというお話が印象的でした。
「病気の人に薬を与えても社会が不安定で上下水道などのインフラが整わなければ感染症はなくならないし、
心のケアをしても戦争が起これば人々の心はまた深く傷つけられてしまう…。だから、社会が健康にならないと、本当の健康はない。」
これは、私が学んでいる環境問題でも同じだろうと思います。

このお話から、問題の本質的かつ持続的な解決のためには、その問題の本当の原因を洞察することが重要であると感じました。
同時に、清田先生はお仕事で人と向き合われる中で、社会を見つめていらっしゃることを感じました。
目の前の業務をこなすだけではなく、目の前の人やできごとを通して社会を見つめるということを、私も大切にしていきたいと思いました。きっとそれが、社会を少しでもよい方向に変えることにつながるのだと思います。

もう一つ、印象的なことがありました。
それは、清田先生や先生のお知り合いの方々が、それぞれ自分の興味のあるところで自分にできることをしていらして、
その上で他の人とつながったり協力したりしながら自分にできることを広げているということです。
このような姿勢が少しずつ世界をよくしていくのでしょう。

そして、人や社会を見つめて本質を見つけること、いろいろな人と協力して自分の持ち場を広げるということは、
Enのリーダーシップ(自分の仕事をしっかりして、さらにチームのために自分に何ができるか考えて行動する)に共通していると思いました。

Enの活動に関わる人は、目的を共有できる人たちと協力しながら、自分の持ち場を広げていくことの楽しさと、
それによって世界が広がっていき、できることも増えていくことを感じることができると思います。

そういう学びができるのも、Enの活動が非常に社会的だからだと思います。
Enの学習支援では中学校の先生方や生徒に寄り添りそうことを大切にしていますし、Enに関わる人は学生から社会人まで多様で、
Enを通して志を持って働いている方にも出会うことができます。

私たちは、この恵まれた環境で活動する中で、どうやって社会で思いを共有する人たちと協力しながら自分の旅をしていけるのかを、
学び続けていきたいと思います。

(しまかお)
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【学習サポート】 2016年度第1回:中学生との交流を通じて

2016-09-08 17:44:41 | 日記


私には今回のEnの活動の中で、ある中学一年生との印象深い関わりがありました。

その女の子とは、学習会2日目のアイスブレイクで初めて話をしました。
トークのお題は『実は、やってみたいこと』。
このトークの中で、彼女は私に、自分のやってみたいことは「電気も水道も通っていない国に行くこと」だと語ってくれました。

彼女が震災にあったのは、まだ小学生低学年の頃でしょうか。たくさん怖い思いや大変な経験をしたと思います。
それでも彼女は今、電気も水道も通っていない国に行きたいというのです。
「家族や友達と一緒じゃなくて、一人で行きたい。現地の人とたとえ言葉が通じなくても、ジェスチャーを使って心を通わせたい」
とも私に話してくれました。

「震災の時は、物資支援のおかげで案外早く発電機が届いてしまって、停電はほんのわずかしかなかった」と彼女は言いました。
私には「届いてしまって」という表現がひっかかりました。
どうやら一部のより甚大な被害を受けたところでは、物資が届くのが遅く停電がかなり長引いたそうで、
彼女は自分たちが比較的早くに電気を使える環境を取り戻したことに、少なからず後ろめたさを感じているようにみえました。

私は彼女とのやりとりを通じて、過去の時間の中に留まらず、前を向いて歩き出している芯の強さを目の当たりにしました。
彼女は経験を積むことに対して貪欲で、強い自分であろうとしているように思いました。

しかし、私が感じたのはその強さだけではありません。
彼女から意識せずして紡がれた言葉には、停電を長く強いられた人たちへの配慮の気持ちが溢れていたのです。

私は芯の強いたくましさと繊細な優しさを兼ね揃えた彼女に、自分もこうあるべきだと学びました。
経験に対して貪欲に生きることは、ときに大きな発見や思いがけない選択肢をもたらしてくれますが、
自分のやりたいことを追いかけるだけでは正しい生き方はできません。

自分の周りや支えになってくれる人たちへの、心遣いや感謝は常に忘れてはいけないのです。
私はそれこそが「強く優しく生きる」ことなのだと思いました。

そして、もう1つ感じたこと。自分がやってみたいことなんて、クラスのみんなの前で話したりすることは、恥ずかしくてできないかもしれません。

でも、Enのメンバーはどんなことを言っても受け入れますし、常に自分を認めてくれます。
だからこそ、Enの活動の中では中学生がありのままの自分でいられる、
そして彼女のように、自分の考えの「本当のところ」を恥ずしがらず素直に話してくれるのです。

Enの学習支援活動の意義は、中学生に学ぶ楽しさを知ってもらい、自主的な学習を目指していくところだけにはとどまりません。
中学生がどんな自分も受け入れてくれると信じられる場所であること、中学生の頑張る気持ちを信じて共に歩む存在であること、
そんなところにもEnの大切な存在意義があるのです。

私は今後もっと多くの方にEnの活動を知っていただきたいですし、関わっていただけたらと考えています。

稚拙な文章にはなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

(ねね)
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