森美術館のMAMコンテンポラリーナイトに行ってきた。
MAMコンテンポラリーナイトとは、特定の火曜日の夜(18:00~22:00)、森美術館の会員だけに展覧会を開放するというイベント。普段の混雑がウソのように人の少ない空間で、じっくりと作品を鑑賞できる。さらに、今回は展示作品のポストカードプレゼント(4種類から1枚選択)もあった。
今回のお目当ては、キュレーターによるギャラリーツアー。事前の抽選に当たった20名ほどが参加。男女ともに20代~50代の仕事帰りな人が多かった。
ストーリーテラーズ ―アートが紡ぐ物語―(前回の記事はこちら)
キュレーターの荒木夏実による解説を聴きながら作品を観て回る。30分という短い時間で慌しかったけど、展覧会の裏話など面白い話が盛りだくさんだった。
5人の女性が「ある男性」についての思い出を語るジャナン・アルアニの映像作品《愛する男》は、出演者の女性が作家の母と四姉妹(本人は三女)とのこと。「ある男性」が夫(父)と知ってから聴き直してみたら、また違った面白さがあった。
キャラ・ウォーカーの《自由への長くて熱くて黒い道、南部のダンスステップを踏みながら》のモチーフは、必ずしも史実に基づいているわけではなく、現地でイメージを膨らませたものとのこと。これだけの大きな作品を3日で作り上げたのも驚き。
このあと、副館長の南條史生の挨拶があり、ガイド交代。
秘すれば花 東アジアの現代美術(前回の記事はこちら)
こっちはキュレーターの金善姫(キム・ヨンヒ)によるガイド。30分の予定を大幅にオーバーしてしまったけど、中身の濃いギャラリーツアーだった。
第一部「山水」の部屋は、入り口から奥に向けて、「朝→昼→夜」という時間の流れになるように作品を配置しているとのこと。改めて会場を眺めてみると、照明も時間の流れを表現していた。また、奥から入り口に向かっては、山から水が流れる地形を表現しているとのこと。部屋全体が一つのインスタレーションと言っても良いのかも。
ただ、プラスチック・コップを並べたソン・ジョンウンの《永遠の河》は、観客に踏まれて狭くなってしまったとのこと。これを聴いて思わず苦笑。やはり通路が狭すぎた?
第二部「風水」の部屋は、一つの大きな家をイメージしていて、精神的な空間、社交の空間、食事の空間、休息の空間などという作品配置になっているとのこと。これだと最後にトイレがあるのにも納得。
このほかにも、山口晃の《携行折畳式喫茶室》が100円ショップで調達した材料でできていること、「秘すれば花」のタイトルどおり須田悦弘の《木蓮》に気づかない人が多いこと、奈良美智の《crated room》は作家本人の部屋のミニチュアなこと(実際はもっと汚いらしい……)など、面白い話をたくさん聴けた。
ギャラリーツアーのあと、作品を観てたらすっかり遅くなってしまい、ROR(レボリューションズ・オン・リクエスト)の展覧会は流して観ることになってしまった。次の中国展のときにでもじっくり観よう。
写真は、展望台から観た新宿副都心。
MAMコンテンポラリーナイトとは、特定の火曜日の夜(18:00~22:00)、森美術館の会員だけに展覧会を開放するというイベント。普段の混雑がウソのように人の少ない空間で、じっくりと作品を鑑賞できる。さらに、今回は展示作品のポストカードプレゼント(4種類から1枚選択)もあった。
今回のお目当ては、キュレーターによるギャラリーツアー。事前の抽選に当たった20名ほどが参加。男女ともに20代~50代の仕事帰りな人が多かった。
ストーリーテラーズ ―アートが紡ぐ物語―(前回の記事はこちら)
キュレーターの荒木夏実による解説を聴きながら作品を観て回る。30分という短い時間で慌しかったけど、展覧会の裏話など面白い話が盛りだくさんだった。
5人の女性が「ある男性」についての思い出を語るジャナン・アルアニの映像作品《愛する男》は、出演者の女性が作家の母と四姉妹(本人は三女)とのこと。「ある男性」が夫(父)と知ってから聴き直してみたら、また違った面白さがあった。
キャラ・ウォーカーの《自由への
このあと、副館長の南條史生の挨拶があり、ガイド交代。
秘すれば花 東アジアの現代美術(前回の記事はこちら)
こっちはキュレーターの金善姫(キム・ヨンヒ)によるガイド。30分の予定を大幅にオーバーしてしまったけど、中身の濃いギャラリーツアーだった。
第一部「山水」の部屋は、入り口から奥に向けて、「朝→昼→夜」という時間の流れになるように作品を配置しているとのこと。改めて会場を眺めてみると、照明も時間の流れを表現していた。また、奥から入り口に向かっては、山から水が流れる地形を表現しているとのこと。部屋全体が一つのインスタレーションと言っても良いのかも。
ただ、プラスチック・コップを並べたソン・ジョンウンの《永遠の河》は、観客に踏まれて狭くなってしまったとのこと。これを聴いて思わず苦笑。やはり通路が狭すぎた?
第二部「風水」の部屋は、一つの大きな家をイメージしていて、精神的な空間、社交の空間、食事の空間、休息の空間などという作品配置になっているとのこと。これだと最後にトイレがあるのにも納得。
このほかにも、山口晃の《携行折畳式喫茶室》が100円ショップで調達した材料でできていること、「秘すれば花」のタイトルどおり須田悦弘の《木蓮》に気づかない人が多いこと、奈良美智の《crated room》は作家本人の部屋のミニチュアなこと(実際はもっと汚いらしい……)など、面白い話をたくさん聴けた。
ギャラリーツアーのあと、作品を観てたらすっかり遅くなってしまい、ROR(レボリューションズ・オン・リクエスト)の展覧会は流して観ることになってしまった。次の中国展のときにでもじっくり観よう。
写真は、展望台から観た新宿副都心。
ギャラリーツアー面白かったですよ。
パブリックのイベントだと倍率が高そうですが、メンバーのイベントはそれほどでもなさそうです。
MAMCナイトの入場者のほとんどがギャラリーツアーの参加者でしたし。
あの影絵を3日で仕上げたというのは驚きです。
ギャラリーツアー、面白そうですね。今度参加してみようかな。でも抽選の倍率が高そうですね。