千葉県佐倉市にある川村記念美術館に行ってきた。
最初にコレクション展を観る。レンブラントの《広つば帽を被った男 》をはじめ、印象派~20世紀の西洋絵画、日本画といった国内有数のコレクションを堪能し、現代ドイツの巨匠リヒターの回顧展へ。
ゲルハルト・リヒター展 ― 絵画の彼方へ ―
やはり《モーターボート(第1ヴァージョン)》など、「フォト・ペインティング」がすごい。これは、新聞・雑誌の写真を油彩でカンヴァスに描き写し、画面全体をぼかした絵画。チラシ等の印刷物やWebの画像では写真と判別できないけど、実物にはペインティングの痕跡が見て取れる。一方、《女と子供(浜辺)》には、あえて絵画の痕跡のように絵具を盛った部分があったのも興味深かった。
あと、鏡やガラスを使った作品も印象的だった。インタビュー映像で「絵画は鏡に似ている」とリヒター自身が語っていたけど、そこで鏡やガラスそのものを絵画のように展示してしまうとは凄まじい。なかでも私が気に入ったのは、《11枚のガラス板》で、文字通り11枚のガラス板を壁に立てかけた作品。いくら透明なガラスでも11枚も重ねると、後ろの壁はほとんど見えない。ガラスに映った光景に、何重もの輪郭が映っていて面白かった。
このほか、タイルのように様々な色をランダムに配置した「カラー・チャート」、カンヴァス一面を灰色で塗りつぶした「グレイ・ペインティング」、リヒターの絵画の過半を占める「アブストラクト・ペインティング」など、観どころの多い展覧会だった。
川村記念美術館にて、1月22日まで、月曜休館(1/9開、1/10休)。
なお、11月13日までにWebやチラシの割引券を持参すると、早期来館割引として400円割引。
また、初台のWAKO WORKS OF ARTでも、個展開催中(11月5日~12月24日、日・月・祝休廊)。
最初にコレクション展を観る。レンブラントの《広つば帽を被った男 》をはじめ、印象派~20世紀の西洋絵画、日本画といった国内有数のコレクションを堪能し、現代ドイツの巨匠リヒターの回顧展へ。
ゲルハルト・リヒター展 ― 絵画の彼方へ ―
やはり《モーターボート(第1ヴァージョン)》など、「フォト・ペインティング」がすごい。これは、新聞・雑誌の写真を油彩でカンヴァスに描き写し、画面全体をぼかした絵画。チラシ等の印刷物やWebの画像では写真と判別できないけど、実物にはペインティングの痕跡が見て取れる。一方、《女と子供(浜辺)》には、あえて絵画の痕跡のように絵具を盛った部分があったのも興味深かった。
あと、鏡やガラスを使った作品も印象的だった。インタビュー映像で「絵画は鏡に似ている」とリヒター自身が語っていたけど、そこで鏡やガラスそのものを絵画のように展示してしまうとは凄まじい。なかでも私が気に入ったのは、《11枚のガラス板》で、文字通り11枚のガラス板を壁に立てかけた作品。いくら透明なガラスでも11枚も重ねると、後ろの壁はほとんど見えない。ガラスに映った光景に、何重もの輪郭が映っていて面白かった。
このほか、タイルのように様々な色をランダムに配置した「カラー・チャート」、カンヴァス一面を灰色で塗りつぶした「グレイ・ペインティング」、リヒターの絵画の過半を占める「アブストラクト・ペインティング」など、観どころの多い展覧会だった。
川村記念美術館にて、1月22日まで、月曜休館(1/9開、1/10休)。
なお、11月13日までにWebやチラシの割引券を持参すると、早期来館割引として400円割引。
また、初台のWAKO WORKS OF ARTでも、個展開催中(11月5日~12月24日、日・月・祝休廊)。
金沢のオープニング展では、一面灰色の絵画を並べた《8グレイ》が圧巻でしたね。
あと、デュシャンへのオマージュ作品《エマ》も印象的でした。
今回、これらの作品が出展されていれば、もっと良かったんですけど……。
今回の個展は、金沢の個展の巡回展だそうですよ。
早割のうちに是非どうぞ。くれぐれも割引券を忘れずに!
かなり見応えがある展覧会で感激しています。
あっ、TBさせていただきました。
またこちらのブログ、遊びにきますね。
コメントありがとうございます。
本当に観ごたえのある展覧会でしたね。
はるばる行った甲斐がありました。
私からもTBさせていただきますね。
もう一度来月に行きたいと思います。
記事がまとまりませんでしたが
TB送らせていただきました。
あのガラス、反射性の高いものなんですね!
なるほどと思いました。