現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

田中功起「原因が結果」

2005-09-15 | アート感想@関東
昨年11月に群馬で観た田中功起の3つの個展に行ってきた。

最近、3つの展覧会を同時開催した大巻伸嗣といい「同時多発展覧会」が今の流行り?

田中功起「原因が結果」 @青山|目黒

目黒駅西口から東急バスに乗り、元競馬場前バス停で下車。そのまま目黒通りを西に進み、油面交差点の先の「hanna cafe」(イス・机がユニーク!)で右折。そのまま直進して、突き当りのマンション(写真)の4階がギャラリー。TOKYO SOURCEの9/4の記事では、渋谷からバスに乗るルートが紹介されているけど、急ぐなら目黒からバスの方が良いかも。

作品は4分程度の映像《portrait(white & black)》1点のみで、マンションの1室での上映。ひたすら益子焼の釉薬(白と黒)を追いかけた映像で、何かが起こるわけじゃないのに、なぜだか目が釘付け。しかも、何度観ても飽きない不思議な映像だった。

10月20日まで、木曜日13:00~19:00、それ以外はアポイント制。
※ アポイントは前日までにするのが確実だけど、スタッフがギャラリーにいる日なら当日アポでも大丈夫とのこと。

続いて青山(表参道駅)に移動。

田中功起「原因が結果」NADiff

映像とベンチ5脚によるインスタレーション《原因が結果》の展示。タオルが絡まった扇風機や、ビニール傘が風に飛ばされる光景など、短い映像がテンポ良く上映されていた。この作品も妙に惹かれるところがある。インスタレーションのほかに、プリント作品の展示販売もあり。

10月10日まで、無休。

田中功起「原因が結果」void+

ナディッフで入手した地図のおかげで迷わず到着。こちらはマンションの1階がギャラリー。

こちらも映像作品《animal paradise》が1点だけ。ここだけはスクリーン奥からの投影で、幻想的でちょっと違う雰囲気。カピバラやリスなど、動物の断片的な映像の間に、ひたすらまぶしい映像が流れる。それぞれの動物の映像はあっと言う間に終わってしまい、「もっと見たい!」という欲求が沸き起こってくる。

10月8日まで、日曜休廊。

3会場の映像とも、何かが起こるわけでもなく、特別なものが写っているわけでもないけど、引き込まれるような魅力のある作品だった。どうしてこんなに惹かれるのか説明できないけど、繰り返し観ずにはいられなくなってくる。あと、展示空間自体もインスタレーションになっていて、映像を引き立てていた。これも必見!

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