現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

名和晃平展

2004-09-09 | アート感想@関東
今日の展覧会巡りは、京橋のINAXギャラリー2で行われている名和晃平展。

以前は関西を中心に活動してきたらしいが、昨年のキリンアートアワード受賞以来、カフェ・イン・水戸2004先日のクラスカ等、関東でも良く見かけるようになった。ガラスビーズでモノをくるんだり、プリズムシートの透明ケースにモノを入れた作品が有名だけど、今回は全く別の趣向。

真っ暗な展示室に恐る恐る入ると、大画面にモコモコしたものがたくさん映っている。左側に目をやると泡がブクブク。これは墨汁とのこと。小学校の書道の時間、スポイト状の水差しで遊んだのを思い出した。泡の表面も、光が七色に反射してキレイ。先ほどの大画面は、この墨汁の泡を拡大して投影したものであった。

もう一方の作品は、シリコンオイルで満たされた縦長のアクリルケース内で、縦に緩やかな曲線を描きながら気泡が並んでいる作品。水だと気泡がどんどん上がっていくけど、シリコンオイルだと全く動かない。なんだか観ていて妙な気分。

同じフロアのギャラリー1では、「建築のフィギュア - プライベートプロダクツ」展が開催中。ジオラマ・ペーパークラフト・粘土細工と多彩な建築模型の展覧会であったが、一番面白かったのは何と言ってもフォトモ。特に戎橋(大阪で一番有名なところ?しかも隣にKPOキリンプラザ大阪がある!)は、本物以上にホンモノっぽい感じ。