涙のカニ鍋

日々、刻々と、テレビやネットで告げられる未曾有の被災状況及び原発の非常事態。
基本的に「なるようになるし、なるようにしかならない」と構えているつもりの私だけど、さすがに今日はほんとに鳩尾のあたりがザワザワとしていたたまれなくて、でも、だからと言って騒ぐわけでもなく普通にしていたんだけど、でもやっぱりなんか普通の自分じゃなくて、モヤモヤ。

そんなとき、ダンナが帰ってきました。

兄貴夫婦が贈ってくれたカニ鍋を食べようと土鍋を火にかけ、野菜を準備していたんだけど、「いんげん入れたら食べる？」という私の言葉に返ってきた「なんでもいいから早くして！」というダンナの一言に、何かが切れたのでした。

瞬間、「ごめんごめん」と謝ってはみたものの、ぐつぐつと、お鍋より先にはらわたが煮えてきた。

お腹が空いてイライラしてたからって、なんでそんな言い方すんのよ！
確かにもたもたと支度を始めた私だけど、お鍋だから手間がかからないのははじめから読んでいたこと。
７時半に「いただきます」って食べ始めるのは我が家では極めていつものことじゃないよっ！
私が何したっていうのよ！

そのうち涙が溢れてきて、なんと、泣いちゃったですよ。

たまーにケンカはするけれど、泣いたのっていったいいつぶりだろ。
トシのせいで涙もろくなってはいるけれど、こんな風に泣くタイプではない私。
それに、お腹が空いたぐらいでそんな理不尽なものの言い方するような男じゃないんだよね、ダンナくんも。

二人とも、無意識のうちにそーとーストレス溜まってたようです。
この数日の地震の色々だけじゃなく、仕事のこととかも含めて。
まあ、ダンナは特に仕事のストレスがかなり溜まっていそうなんだけど。

そんな中、絶妙なタイミングで泣くきっかけを与えてくれたあなたはさすが私の夫。
ありがとう。
ストレス物質がいくらか涙とともに流れ出たようです。
ちょっとすっきり。

私だけストレス発散させてもらって、ごめんね。
「やられたら三倍返し」が座右の銘だから・・・諦めてください。

というわけで、最初はしょっぱかったけど、お鍋美味しくいただきましたよ、おにいさまおねえさま。

地震

お誕生日から二週間の間にとんでもないことになってしまいました。

3月11日、10階建てのビルの10階で働いていた私はかなりの揺れを体感しました。
会社から2時間近くかけて歩いて帰ったり、度重なる余震や、ことの顛末や風向きによっては十分危険な地域にいるという不安感に、今もザワザワと心休まりませんが、被災地の真っ只中の、生活の基盤や愛する人をなくしてしまった上に不自由この上ない時を過ごさざるをえない皆さんと比べたらどれだけ恵まれていることかとニュースを見るたびに思います。

微々たる額ではあるけれど、せめてもと、ファミマから募金してきました。
ほんの僅かでも、せめて、皆さんの不安や不快がちょっとでも軽くなる一助になればと。