おじいさんの時計

ここでのおじいさんの時計は、歌にある大きなボンボン時計と違って腕時計。


おじいさんが腕時計が欲しいと言った。

携帯を時計代わりにしていたようだがどうも使いにくいらしい。

今から何年使うのだろう・・　いや10年は元気で必要であってほしい。


新聞広告で　だいたいこんなものが欲しいと見せてくれた。

高価なものではない。　見やすくて防水がいいそうな。


お盆休みに、洗面所の時計がもうだめになってしまって

電波時計を買おうと壬生娘とリバーに行ったついでに

おじいさんのも見ようとしたが、

リバーくらいならじいさんも出かけるのだから　本人に決めてもらったほうがいいよねと

その日は掛け時計だけで帰った。



その話を主人にしたら、

ちょうど自分も時計が欲しかったらしく

すっごい乗り気で、おじいさん用をネットで探した。

もしおじいさんが気に入らなかったら自分が使うつもりでいるらしい。



さてそれからというもの

今日届くからねからはじまって　もう届いたかとメールが来て

宅配を時間指定していたのが来ないので

その時私が出かけていたからと　なんか私のせいみたいにされて

受け取りくらいならばあさんもしてくれるし

誰もいなかったら　不在票がはいってるよ。


宅配さんがどうやらサボったらしく

主人はきっと　宅配に電話したと思う

宅配さんが言い訳しながら持ってきたから。

でもその前に主人から電話があった。「朝　届く」

　あのね　私レッスン中なのよ。


届いたので早速　開封してじいさんのもとへ。

　あとは自分でよろしくねとじいさんに託す。

　私はレッスンに戻る。


　そこへ　昼前に「　荷物到着した？　父に渡した？　気に入った？」と

　主人にしては簡素なメールだが　レッスン中なのにうざい。


　そんなの主人が帰ってからたしかめればいいやん。


　じいさんかて、よほど気に入らないことがない限りつき返すようなことはしない。



　長生きして使ってねのしみじみ思いが

　主人の言動でかき回されるような　暑苦しい思いに変わる。


　もうひとつ　付け加えれば

　物にもよるけれどネットで買うのは嫌いです。

　いくら定価の3分の1で買えたからって

　何かあったとき近くの店のほうが言いやすい。



　おじいさんの時計の　プチ騒動でした。


　おじいさんが気に入ったどうかは　主人はきいていない。

　私がそっと様子をみよう。