Petrol Bug's

――――― THE SUNBEAM FROM THE FAR EAST ―――――

E3LM Rebuild 02

2018-11-04 | Weblog
そんなわけでちょっと間が空いてしまったけれども、まあ、ダメだったよね。発電。信じるってのはね…生半可なことじゃないんですよ…。一度は回った。取り付けて乗った。発電しない。バラしてモータリングして見た。モータリングする。



再度取り付けて乗った。10kmくらい問題なく発電してた。翌日、発電しなくなった。しかもコミュテーターのところがえらく熱い。



その後舎人モーターサイクルに持ち込んであれこれする。回ったり回らなかったり。回っていてもだんだん勢いを失ったり。各所の通電をテスターでチェックするも問題なし。ブラシの当たりを疑うがそれも大丈夫そう。しかし勢いよく回らないまでも、通電状態でアーマチュアコイルを指で回すと抵抗が少ない感じがする。通常電気が流れると磁力が発生して、手で回そうとすると磁力由来の確かな抵抗があり、ゴリンゴリンというかブルンブルンというか、そういう生きのいい魚のような手応えがあるらしいのだが…?どうもフィールドコイルがあかんのではないかということで、結局中身総入れ替え。新しいフィールドコイルを寄せることとなった。



新旧フィールドコイルの抵抗を測ると新しいものが5.5Ω、古いものが2.8Ωです。なぜフィールドコイルの抵抗を測るかというと、途中で線が切れてショートしていないかを確認するため。…なのですが、普通ショートしているとすると抵抗値は大きくなるはず。古いフィールドコイルの抵抗値が謎に低い。新しい方の抵抗値は、まあこんなもんらしい。ちょっとネットをさまよって見たところ、だいたい4〜6Ωくらいのフィールドコイルが多い気がする。古い方の低さは一体…?



しかしいずれにせよフィールドコイルは新しいものに換装。これでついに元気よく回る…なんてもちろん思ってません。そんなすんなりいくはずがない。猜疑心と諦念だけをすくすく育てる英車道…。案の定状態は変わらず。回ったり回らなかったり。D側のブラシとコミュテーターが熱くなったり…。



どうもこれはアース不良なのではないか?という話になる。電流がうまく回っていない(アースされてないから流れない)ため、ブラシとコミュテーターの部分が熱を持つのではないか?…ということであちこちの導通で確認。テスターで見る限り明らかな異常はない…。ダイナモの端子側とギア側の蓋(正式にはコミュテーターベアリングエンドブラケットとエンドブラケットと呼ぶようです)を留める長いボルトが内部でアーマチュアコイルにかすかに接触してアース不良を起こしている説も検証されるが…違いました。接触はしていない模様。しかし、このボルトをゆるめたりすると、比較的頻繁にうまく回る感じがする。きっちり組むと回らなくなる。



そもそもこの新品アーマチュア、先日組むときにも端子方向の蓋にどっついたのでギア方向のベアリング底にシムを入れて調整したが、現状でも端子方向の蓋にかすかに触れて通電したりしなかったりしてる(つまりアーマチュアがボディに触れてるので、ボディアースしてもアース不良で電流が流れない)のでは…?ということでギア方向の蓋に0.5mmのガスケットを噛ませ、アーマチュアをもうちょっとばかしギア方向に動かしてみた。



……はい。元気よく回ります。そして熱くならない。両面の蓋を留めるボルトナットをきちんと締めても回る。念のため時間を置いて何度か試してみても回る。あとは積んで回ってくれればいいが…。そこはまあ…。やってみないとなんとも……。



あ、あとだいぶん今更なんですけども、ダイナモのDとF。FがフィールドコイルのFでフィールドコイルから直接出てる配線、Dがたぶんダイナモ?のDでブラシ経由でダイナモ(アーマチュア)から出てる配線って意味なんですって。ハーレーとかだとDがA(つまりアーマチュア)らしい。へえ〜。そう聞くと今後ここの配線に迷わないで済みそうではある。