傾いた電柱、たるんだ電線の下の道を車が行き交う。
道のあちらこちらにある隆起や陥没した箇所を避け
譲り合いながら車がすれ違う。
動く車があるだけでも
命があるだけでも儲けもの。
そんな風にも見える逞しさを感じました。
GW前にまた大きな地震が来るとか
GW中に大きな地震が来るとか
正式に発表されたものなのか噂話しなのか分からない情報に怯えているのも事実。
テレビを見て笑ってる父や母の姿を見て少しホッとし
ラジオを肌身離さず持ち歩く姿に胸が締め付けられる。
地震が起きた事実は変えられない。
でも出来ることなら地震が起こる前に時間を戻して欲しい
そう願う人もいると思う。
無理は承知だけど願わずにいられない。
この凄まじい光景を目の前にしても現実のものとは思えない部分がある。
そしてまた、あの地震さえなければと呟いてしまう。
田畑に染み渡った海水。
埋め尽くす砂。
恐怖や不安、そして大きな悲しみ。
地震が残した傷跡はあまりにも大きい。