梅とお話し

よく通る家の庭にある梅。　それほど大きくはないのですが、枝ぶりがよく、毎年、綺麗なお花を咲かせて目を楽しませてくれます。

全然しらないお宅です。

よく見ると、ところどころ蕾みのところもありますが、本日は、ほぼ満開でした。　いい香りが漂ってきて、桜とはまた違う風情。　しばし立ち止まって眺めておりましたら、その家のおばあさんが庭にいて、花の手入れ中。　目があったので、

：こんにちは、いい枝ぶりですね。　あまり綺麗なので、見させていただいてました。

まったく知らない人間に話し掛けられて最初は怪訝な様子だったのですが、更に、

：いい香りですね。

と、声をかけたら、突然、ニコッとなさって、

：今年は、いつもよりたくさん花をつけたんですよ。

それから、「狭いところですが、どうぞ」と、お庭に招き入れてくださって、お庭のお花の説明をしてくださいました。　７０歳前後と思われるのですが、とても語り口のしっかりなさった、おばあさんでした。

：綺麗に手入れなさってますね。

：いえいえ、息子が、「自然が一番だから、雑草も抜くな」といいますので、ほったらかしです。

普通の水仙の側に黄色い小さなミニ水仙も咲いていました。　すると、今度は、「椿も咲いているんですよ。」　と、玄関まで入れてくださいました。　玄関先には、大小の鉢がたくさん。珍しい椿が３種ほど。

：綺麗なお花、たくさん見せていただいて、ありがとうございました。

１５分くらい、お邪魔してたかもしれませんが、思い掛けないお話しができた「今日の幸せ」


失礼して写真も撮らせていただきました。　こんな出来事があると、１日、気持がホンワカとしてます。