今日は、昨日までとはところ変わって関西ネタ。
奈良県西大寺の「大茶盛」のルポです。西大寺って皆さん御存知でしょうか?都(平城京)の東にあるのが東大寺、そして西にあるのが西大寺です。東大寺は大仏や博物館などが近くにあり、鹿もいるので奈良らしい観光地になっているのですが、西大寺は周りに何もなくマイナー。関西人にとってはむしろ、近鉄線の乗り換えターミナル駅というイメージが強い場所です。
これが、西大寺。何回か火災で焼け、現在の建築物は江戸時代の再建だそうです。
建物の歴史が浅いのと、有名な仏像がないのもマイナーな原因かも。
しかし!そんな西大寺でビッグイベントが行われるときがあるのです。それが、 「大茶盛」という行事。由来はリンク先を見て頂きたいのですが、要はお寺は戒律により「酒盛り」が禁じられ、その代わりとなったお茶バージョンの宴会が「茶盛り」。そして使う道具全てが巨大なことから「大茶盛」というのです。
では、その道具がどれだけ大きいかというと、西大寺はこんなポスターを作っています。↓
んなアホな! (x_x)☆\(^^;) と関西人ならずともツッコミを入れたくなるようなポスターです。
旅行パンフレットなんかだと、(※ 絵はイメージです)、なんて注意書きがありそうな。。
しかーし! その事実を確かめるべく、私はこの大茶盛に行ってきました。
すると、恐ろしいことに、ポスターの絵はあながち大げさではありませんでした。
この写真をよーく見て下さい。西大寺の僧侶がお茶を点ててくれているところです。(文字は管理人が入れました。。)
茶碗は土鍋より大きく周囲約1m、重さ約7kg。
茶釜はタヌキ鍋が作れそうなほど大きく、茶入は炊飯器大、茶せんは竹ぼうきです!!
あと、写真説明の訂正。茶杓(ちゃしゃく)は、茶入れの上に乗っているもので、坊さんが持っているのは柄杓(ひしゃく)(笑)。茶杓は何と孫の手大!!
点ててくれたお茶は、抹茶が約500ml!茶碗に入っており、同時間に参拝した5名前後で回し飲みします(それが作法なんだそうです)。
実際に飲んでみると、こんな画になります。最初の方は抹茶が大量に入っているので、特に女性などは茶碗を一人で持てません。そこでポスターの絵のように周囲の人に茶碗を支えてもらって飲んだりします。抹茶が残り少なくなると、かろうじて一人でも持てるようになります。(^_^;)
そんなわけで、何もかもが「規格外」なお茶盛りなのでした。。でもあのポスター、茶碗の大きさをよく見るとちょっと誇張があるような(笑)?でもそのくらいはご愛嬌ということで。。
【西大寺のデータ】
真言律宗総本山
〒631-0825 奈良市西大寺芝町1-1-5
電話 : 0742-45-4700
近鉄「大和西大寺」南口徒歩3分
大茶盛 : ¥1,000 (1人、拝観料込み)
大茶盛時期 : 新春(1/15前後)、4月と10月の第2日曜、10時~16時 (スケジュールはHP等で要確認)