▽血統徒然△

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天皇賞(春)予想

2005年04月28日 | 馬券予想
◎ザッツザプレンティ
○アイポッパー
▲ヒシミラクル
△マイソールサウンド

馬柱を見ても、どの馬が一番人気になるか分かりかねる混線。こういうときは素直にステイヤー種牡馬の産駒を買うのがいいかなと。◎岩田騎手でダンスインザダーク産駒、菊花賞の再現だ。○成績の安定感と勢いでヒシミラクルより上位の評価。▲心情的にはヒシミラクルに勝って欲しいなぁ。△阪神大賞典はビックリした。空気を読めない本田騎手、またしても大駆けを期待。

解明されるX染色体の秘密

2005年04月26日 | 血統
ソース Hot Wired
 「40人の女性のX染色体を調べたところ、それぞれの染色体が独自の遺伝子発現パターンを持っていた。こうした変化は完全に女性独特のものだ。この点に関して、男性のX染色体はすべて同じ発現パターンを持っている」とウィラード所長は説明する。

女性(そしてすべての雌の哺乳類)は、X染色体を2つ持っている。しかし、染色体の余分な複製は必要ないので、X染色体の不活性化と呼ばれる過程で片方が不活性化される。少なくとも、科学者はそう考えてきた。

「女性の不活性化されたX染色体は以前考えられていたほど沈黙していないことがわれわれの研究で明らかになった。不活性化されたX染色体上の遺伝子の影響が、性ホルモンに起因しない男性と女性のいくつかの違いを形作る原因になっているかもしれない」


 「三毛猫は、X染色体の不活性化を説明する上で格好の見本になる。三毛猫の毛がモザイク模様だからだ。同じように、女性の体には、父方と母方それぞれから受け継いだX染色体がモザイク状に分布している」

なかなか興味深い記事です。確かに三毛猫の殆どが雌だという事実は、この説で明快に説明できますね。サラブレッドの血統研究においてX染色体が重視されるのは、この染色体上に馬にとって自動車の排気量にあたる心臓の大きさを決定づけるとされる遺伝子が乗っていると証明されているからで、この事実は伴性遺伝とかX-Factorというタームによって説明されています。
〈伴性血縁血統表〉で読む名牝たち by鞘次郎さま

さてこの記事から何らかの仮定を導きたいと考えたのですが・・・えーと(笑)
賢兄賢弟はサラブレッドによくみられるが、賢姉賢妹は少ないという事実の仮定には使えないでしょうか? 一頭の名繁殖牝馬が複数のG1馬を出すことは珍しいことではないですが、確率的には ♂♂>♂♀>♀♀のような気がしますが(未確認)ホントにそうならある程度、この説で説明できるのではないでしょうか?牡馬はストレートに名牝のX染色体を生かすことができますが、牝馬は種牡馬由来のX染色体の影響で活力が殺がれるのではないかということです。

*♂♂ メジロデュレン・メジロマックイーン ビワハヤヒデ・ナリタブライアン アグネスフライト・アグネスタキオン アドマイヤベガ・アドマイヤドン・・やっぱりこれは結構思いつきますね。

2歳戦スタート、クロフネ産駒が快勝

2005年04月22日 | 新馬
netkeiba.com
21日、ホッカイドウ競馬で今年初めての2歳戦が行われた。4Rのフレッシュチャレンジ(ダート1000m)で、五十嵐冬樹騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝120円)シップアルーフ(牝2、北海道・成田春男厩舎)が優勝。今年の2歳勝ち上がり第1号となった。勝ちタイムは1分03秒8(良)。
勝ったシップアルーフは、父が新種牡馬クロフネ(01年ジャパンCダート-G1)、母テクスチュア(その父サンデーサイレンス)という血統。牝系には3冠馬ナリタブライアンなどがいる。馬主はスペシャルウィーク(日本ダービー-G1)などで知られる臼田浩義氏。


シップアルーフ

あぁもう2歳戦スタートですか、昨年も同じこといいましたけど、東京優駿が終わるまで我慢できないのかなぁ。クロフネは好発進ですね。それにしても、斯様に豪華な牝系の馬を現時点で早くも出走させるとは驚きました。

遺伝子研究の成果 サラブレッド血統書に矛盾を発見

2005年04月21日 | 血統
「現在、登録されたサラブレッドの中で、血統が100パーセント正確と言えるものは1頭もいない。」これは、アイルランド・ダブリンのトリニティ・カレッジのエメリン・ヒル博士、パトリック・カニングハム教授が、過去2年間にわたって実施した研究成果の驚くべき結論である。これは、アニマル・ジェネティクス(Animal Genetics)の8月号の論文で明らかにされた。古くからの正式な血統記録に問題があるという2人の発見は、生産界全体に大きな衝撃をもたらすであろう。なにしろ、200年もの間、生産界は血統の真正さを決して疑わなかったからである。

研究結果に、議論の余地はない。世代を通じてメスの母子間で確実に伝えられると証明された遺伝物質である「ミトコンドリア・DNA」を使って、厳密に行われた検査から引き出された結果である。同一の母系ファミリーのメスは、全て同じ型のミトコンドリア・DNAを受け継ぐという真理に基づいている。ヒルおよびカニングハム両氏の研究は、血統的に正しいと認められた19の母系ファミリーに属するサラブレッド100頭から、採取された検体に基づく結果に矛盾が発見された。19の母系ファミリーの半数弱に、予想されるパターンを示さない競走馬が少なくとも1頭見つかっている。これらのケースは、登録された血統が誤りであったと考えざるを得ない。

一方、半数強の母系ファミリーは、矛盾が発見されなかったが、これは、必ずしも、その母系ファミリーの血統が正しいことを意味しない。血統の誤まりが、競走馬生産の初期の時代に発生した場合、誤まったファミリー出身の競走馬は、当然、他のファミリーと交配されている。その結果、事実上、全てのサラブレッドが登録された祖先のどこかに矛盾を持っていることは確実である。ヒル博士は、発表した2件の論文で、この研究結果が大きな衝撃ではないことを説明しているが、矛盾を示したケースが多かったことには驚きを表明している。博士は、いつどのように誤りが発生したかを示すとともに、多くの場合、現代の科学技術が、それらを修正することができると主張している。

サラブレッド生産の正式な記録は、ウエザビーが英国サラブレッド血統書(GSB、General Stud Book)の第1巻を発行した1791年に始まった。以来、GSBモデルは世界中で規範とされ、一部の例外はあるものの、オリジナルのデータは、必ず真正であると考えられてきた。血統証明には、過去、その時代の最善の手法が採用されているが、DNA検体による血統検査の導入で、完全にエラーのないシステムが実施されるようになったのは1986年からである。それ以降発生した矛盾はごく少なく、即座に解決されている。

ウエザビーのハミシュ・アンダーソン氏は、次のように言う。「初期の時代には、血統について完全に証明することは不可能でした。現在は新しい技術により優れた情報の利用が可能となりましたが、歴史的なデータを効率的に訂正することは難しいでしょう。誤った系統が特定されるかもしれませんが、全てのケースを修正することは不可能だろうと思われます。」多くの生産者は、現在の血統書の真正さに全幅の信頼を寄せており、今回の発見に関係なく仕事を続けていくことは間違いない。多くの人にとっては、競走成績こそが、必要とする血統の全証明であるが、歴史的な記録が間違っていたという事実は残る。問題は、そうした間違いを、科学技術を利用して修正することができるのなら、それは実施されるべきか、また、その場合、必要な調査に誰が資金を出資するのか、ということである。
(racing post.co.uk 「Genetic pedigree research finds anomalies」)


昨年ぐらいに話題になった記事です。母系については完全に遺伝学的に裏が取れるのですが、父系はどうなんでしょうね。

ノーザンテースト産駒が27年連続勝利

2005年04月17日 | 競馬ニュース
ソース netkeiba.com
17日、阪神12Rで(4歳上1000万下)で、熊沢重文騎手騎乗のショーストッパー(牡7、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝し、同馬の父であるノーザンテーストが、79年から27年連続で中央競馬で勝利したことになり、自身が持つ26年連続勝利の記録を更新した。

この記録はサンデーサイレンスでも破ることは物理的に無理ですね。

ショーストッパー 牡 7歳 1998年 栗毛 (様似町)
*ノーザンテースト

 1971年 栗毛 (加)
Northern Dancer

 1961年 (加)
Nearctic
 1954年
Nearco
Lady Angela
Natalma
 1957年
Native Dancer
Almahmoud
Lady Victoria

 1962年
Victoria Park
 1957年 (米)
Chop Chop
Victoriana
Lady Angela
 1944年
Hyperion
Sister Sarah
アローシヤルダン

 1982年 鹿毛 (様似町)
アローエクスプレス

 1967年 鹿毛 (静内町)
*スパニツシユイクスプレス
 1962年 鹿毛 (英)
Sovereign Path
Sage Femme
*ソーダストリーム
 1953年 栃栗 (仏)
Airborne
Pangani
ヤマトシヤルダン

 1973年 鹿毛 (様似町)
*セダン
 1955年 鹿毛 (仏)
Prince Bio
Staffa
リンダセニヨリータ
 1966年 鹿毛 (浦河町)
ヒンドスタン
ワカシラオキ




皐月賞予想

2005年04月17日 | 馬券予想
◎ディープインパクト
○アドマイヤジャパン
▲ビックプラネット
△ダンスインザモア

ひねらずに素直にいきます。
○王道配合 ▲ニックスが萌え △底力のダンスインザダーク産駒。

ディープインパクトの4代母Highlight

2005年04月15日 | 血統
先日のエントリで非常に素晴らしいコメントをいただきまして感激しております。ディープインパクトの4代母HighlightにこそXラインの源泉ではないかというご指摘です。

牝系(ブラッドストック)
Highlight
Highlight系(牝馬のみ)by鞘次郎さま
  
この牝馬を起点に歴史上の名馬ナシュワン(英二冠・キングジョージ)も生まれているのですね。この馬はHyperionの3x2(近代競馬能力の源泉)=母のSeleneの4x3というダブルコピーを持っているのですね。私の乏しい知識の範囲ではXライン上(伴性遺伝)の3大キーホースは、Hyperion(及び母のSelene)・Princequillo・War Admiralの3頭です。特にHyperion(及び母のSelene)はX染色体だけでなくすべてのサラブレッド資質の大きな源流だと考えていますので、このご指摘は忘れていたことを思い出させてくれたと言うことで大感謝です。


皐月賞展望 ディープインパクト

2005年04月13日 | Weblog
Deep Impact
ディープインパクト
血統(ブラッドストック)
牝系(ブラッドストック)
JSE

昼の時間にターゲットが使えなくなったのが更新頻度が激減した理由なんですが、皐月賞を前にディープインパクトの血統を考察してみたくなり、色々と検索してみたりしました。

血統表から見つかる事実は
・五代アウトクロス
・四分の一異代交配(祖母にネアルコ他主流血脈無)
・Xラインはお約束のPrincequillo
・母系は2号族 Nashwanの近親

怪物級の強さを感じるサンデーサイレンス産駒は近交係数の低い場合が多いですね。(フジキセキ・アグネスタキオン等)とにかく無事にダービーに出てほしいと思いますね。なんとなく不吉です。。

桜花賞回顧 母父SSあっさりG1制覇(-_-;

2005年04月11日 | 血統
母父サンデーサイレンスのG1制覇はまだ先ではないかなどと嘯いたが、あっさりG1勝っちゃった(笑)2着にもスペシャルウィーク産駒が着て馬券はかすりもしませんでした。ターゲットで母父サンデーサイレンス産駒を出力してざっと傾向を見てみたのですが、牝馬で活躍馬が出るようになったのは今のクラシック組からで、それ以前のクロップは牡馬優勢で渋い父が多かったです。要するに、サンデーサイレンスがスーパーサイヤーだと判明して良血牝馬がすべてSSに集中しだしてから生まれた良血牝馬に良い種牡馬があてがわれるようになった結果、G1突破の力がついたということなんでしょう。血統における重要要素のタイムラグの問題が顕在化したようです。

ラインクラフト 牝 3歳 2002年 鹿毛 (早来町)
*エンドスウィープ 1991年 鹿毛 (米) Forty Niner 1985年 Mr. Prospector 1970年 (米) Raise a Native
Gold Digger
File 1976年 Tom Rolfe
Continue
Broom Dance 1979年 Dance Spell 1973年 (米) Northern Dancer
Obeah
Witching Hour 1960年 Thinking Cap
Enchanted Eve
マストビーラヴド 1993年 栗毛 (早来町) *サンデーサイレンス 1986年 青鹿 (米) Halo 1969年 (米) Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well 1975年 Understanding
Mountain Flower
ダイナシユート 1982年 栗毛 (早来町) *ノーザンテースト 1971年 栗毛 (加) Northern Dancer
Lady Victoria
シヤダイマイン 1973年 黒鹿 (白老町) *ヒツテイングアウエー
*フアンシミン

母父サンデーサイレンスの賞金ランキングをみると母母父ノーザンテーストがやたらと多いです。この馬がG1勝ったのも流れからいえば自然といえるでしょうか。

桜花賞予想

2005年04月09日 | 馬券予想
18頭中サンデーサイレンスの血脈が入っていないのは5頭だけと絶句してしまうような馬柱ですが、ここまで歪だとかえって萌えたりしますねw この5頭のボックスをシャレで買おうかなと考えています。一押しはオペラハウスxドクターデヴィアスのエリモファイナルかな。

とはいえ、ココはサンデーサイレンスの直仔で決まっちゃう可能性が大いにありそうです。

◎エアメサイア
○デアリングハート
▲ジョウノビクトリア
△ペニーホイッスル
×ショウナンパントル

前回も書きましたがダンスインザダーク以外のSS系種牡馬はG1未勝利・母父SSもG1未勝利は事実です。(断言していいのか不安になってきた・・・)
◎母エアデジャヴーはノーザンテースト晩年の牝馬の最高傑作。貫禄で本命。
あとは適当です。騎手と枠で差をつけました。ぱたり

桜花賞展望 母父SSの呪縛

2005年04月05日 | Weblog
なんか薄ボンヤリしているうちに桜が開花してしまった。今年は開花のタイミングがピッタリで満開の桜の下で桜花賞、そろそろ競馬を楽しまないとねぇ。

久しぶりに週刊競馬ブックを購入して有力馬の血統を閲したのだが、全馬にサンデーサイレンスの血が入っているな(-_-; 競馬ブック有力馬考課表では、直仔がショウナンパントル、父父SSがエイシンテンダー・シーザリオ、母父SSがラインクラフト・アンブロワーズ・ライプラス・アドマイヤメガミ。あぁ母父産駒に有力なのが多いな。

とはいえ母父SSは未だG1未勝利だから、ココはバッサリ切るのも手かもね。父父としてのSSもダンスインザダーク産駒以外は未だG1未勝利(のはず)SSxNTがなかなかG1を勝てなかったように母父SSは暫くG1を勝てないジンクスが続くような予感がする(根拠無し)

ショウナンパントル・エアメサイア・ペニーホイッスルあたりが勝つんじゃないかな。