▽血統徒然△

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毛色と競争能力

2005年01月14日 | 血統
毛色別集計(  頭数/シェア順ソート) 2歳~20歳
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集計    頭数/シェア  本賞金合計   1頭当賞金  着度数              勝率   連対率 既出馬 勝馬数 勝馬率 
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鹿毛   25523 / 51.0%     30184340       1182 24757-22510-22023-2   9.1%  17.4%  22192  10451  47.1% 
栗毛   11233 / 22.5%     14173069       1261 11021-9912-9243-858   9.5%  18.0%   9571   4585  47.9% 
黒鹿    7651 / 15.3%      9913841       1295 7673-6985-6670-6156   9.3%  17.7%   6639   3181  47.9% 
芦毛    3264 /  6.5%      3566729       1092 3056-2791-2879-2639   8.7%  16.6%   2837   1293  45.6% 
青鹿    1696 /  3.4%      2594737       1529 1816-1633-1607-1428   9.4%  17.8%   1509    793  52.6% 
栃栗     353 /  0.7%       430102       1218  316- 270- 288-2430   9.6%  17.7%    288    127  44.1% 
青毛     278 /  0.6%       357911       1287  279- 262- 242-2219   9.3%  18.0%    247    122  49.4% 
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母数がこれだけあれば、数頭の傑出馬による統計の歪みは少ないと思われるので、一応有為な統計結果ということを前提に考えてみます。大数の法則がはたらいてもっと「毛色と競走馬の能力にはまったく関連性が無い」というアウトプットが出ると思っていたのですが、19世代分の分析という母数を考えると、特に勝馬率の差異は誤差とはいえないほど数値が違います。しかしこの誤差の原因は私でさえ容易に指摘できますね。芦毛の種牡馬に大物がいなかったのと、スーパーサイアーであるサンデーサイレンスが青鹿毛であり、比較的産駒に青鹿毛が多かったからでしょう。全体的には遺伝学的に以前から言われているように「毛色を決定する染色体には競争能力に影響のある遺伝因子は無い」という説は正しいと推測できます。X染色体のように競争能力に多大な影響を及ぼす遺伝因子が、毛色を決定する染色体上に無くてよかったです。もしあったら我々は競馬場で同じ毛色のサラブレッドばかりを応援する味気ないことになっていたからです。

長年、毛色の分布シェアはあまり変わっていないと聞いたことがありますが(うろ覚えです、スイマセン)サンデーサイレンスのような歴史的な種牡馬がメンデスのようにホモ芦毛種牡馬だったら、やはり競馬場の白色度は上がったのでしょうかねぇ。

ミスプロ系がダート血統王というのは事実か

2005年01月13日 | Weblog
またしても統計的裏づけを取らずに記憶だけで書きますが、まず歴史を遡って日本におけるミスプロ黎明期においてダートで期待されただけのパフォーマンスを演じる名馬がいたかといえば、これといった馬はいなかったわけですね。黎明期のミスプロ系といえばジェドロバリーやスキャンやリズムといった種牡馬たちですが、条件級はともかく大きいところでは底力不足が露骨だったです。創設期から5年ぐらいのフェブラリーステークスは大挙出走してくるものの、勝つのは傍流のB級ノーザンダンサー系種牡馬が妙に多かったです。様相が変わってきたのは、ミスプロ軽種牡馬の真の大物、アフリートとフォーティーナイナーがやってきてからです。とはいえ準オープンぐらいでは華々しいものの、期待されたほど大物は出ていないですね。アドマイヤドンを別格とするとパッと頭に浮かぶ近年のダートの名馬はミスプロ系じゃないんですよね(細かく言えばいないことも無いが)。今年のダートの大物候補は、先日圧勝して路線変更でスターの道が見えてきたメイショウボーラー(タイキシャトル産駒)や、SS産駒のスパイキュールあたりなんですね。一頭ぐらいダートのアイドルホースになるようなフォーティーナイナー産駒やアフリート産駒を期待したいのですが・・・

追記 一応ターゲットで重賞成績がどうなっているかを出力してみました。
◆種牡馬別集計
集計期間:2001.1.7 ~ 2005.1.9
ソート: 着別度数順(ダート重賞のみ)
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順位種牡馬              着別度数       勝率 連対率複勝率 1走当賞金
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  1 ブライアンズタイム  5- 4- 3-18/30  16.7% 30.0% 40.0%    1462万
  2 Broad Brush         5- 2- 3- 6/16  31.3% 43.8% 62.5%    2301万
  3 フォーティナイナー  4- 6- 6-37/53   7.5% 18.9% 30.2%     766万
  4 アサティス          4- 4- 1-21/30  13.3% 26.7% 30.0%    1024万
  5 アフリート          4- 1- 4-37/46   8.7% 10.9% 19.6%     648万
  6 サンデーサイレンス  3- 2- 2-19/26  11.5% 19.2% 26.9%    1207万
  7 コマンダーインチー  3- 2- 2-21/28  10.7% 17.9% 25.0%     906万
  8 End Sweep           3- 1- 1- 7/12  25.0% 33.3% 41.7%    1283万
  9 ティンバーカントリ  2- 2- 3- 4/11  18.2% 36.4% 63.6%    2775万
 10 スターオブコジーン  2- 1- 0- 5/ 8  25.0% 37.5% 37.5%    1262万
 11 French Deputy       2- 0- 2-10/14  14.3% 14.3% 28.6%    1505万
 12 Kingmambo           2- 0- 2- 7/11  18.2% 18.2% 36.4%    1145万
 13 Gulch               1- 2- 1- 9/13   7.7% 23.1% 30.8%    1446万
 14 プラウドデボネア    1- 1- 0- 2/ 4  25.0% 50.0% 50.0%    1712万
 15 ロイヤルアカデミー  1- 1- 0- 5/ 7  14.3% 28.6% 28.6%     932万
 16 タヤスツヨシ        1- 0- 3- 7/11   9.1%  9.1% 36.4%     847万
 17 トニービン          1- 0- 1- 7/ 9  11.1% 11.1% 22.2%     633万
 18 Wild Rush           1- 0- 1- 0/ 2  50.0% 50.0%100.0%    2600万
 19 シャンハイ          1- 0- 0- 8/ 9  11.1% 11.1% 11.1%     658万
 20 エブロス            1- 0- 0- 7/ 8  12.5% 12.5% 12.5%     577万
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さすがにミスプロの二傑は頑張っていますが、細かく見ると地方重賞の勝ち鞍でかなり底上げされているんです。一走当賞金の低額がそれを物語っています。ダートのサイアーランキングでは1位2位を争うフォーティーナイナーとアフリートですが、特に中央ダート重賞での信頼度はかなり低いんですね。ガーネットSで一番人気のサニーミラクルが3着に終わったのも如何にもらしいといった感じでしょうか。勝率を見れば重賞でダート種牡馬の2傑産駒を期待しすぎるのは禁物かと・・・ フォーティーナイナーは米国で種牡馬としての馬生を過ごした方が幸せだったのは間違いのないようです。なむなむ

サラブnet更新

2005年01月11日 | Weblog
“競馬存続”のダシにされる馬たち

「気の毒な私たちを助けてください」と訴える人がいれば、聞く側はその人の事績を振り返り、ある程度は論理的に主張の当否を判断するだろう。人の感情に訴えようとして、ご都合主義的に馬をダシに使う。競馬という仕事に一片のプライドでも持っているなら、せめてそういう見苦しい行為だけは、一刻も早くやめて欲しい。

見えない事実を言葉にしてくれる野元記者はさすがプロです。行き先のない馬を減らしたいのなら、確かに売れる見込みの低い馬を生産することを止めさせることが、もっとも筋の通った行動だな、目から鱗だわ。あと、競馬が盛り上がれば盛り上がるほど馬肉になる馬も増えるのも考えてみたら当たり前だな。駄馬なのに余生が保証されたハルウララは愛玩動物としてはハッピーエンドという皮肉w

追記:いつものように殴り書きをしてしまいましたが、経済生産物としての馬と人間の友としての馬という矛盾のようで矛盾のない現実に関して、野元記者も混乱しているのかとも思い直しました。ダシにするも何も、競馬自体がサラブレッドという種類の家畜をダシにした大規模な経済行為なのですから、馬をダシにして何が悪いという意見が一方では成立するわけです。でもそうなると、ハルウララに関わる安西氏の愚行を何を持って愚行というかという問題も出てくるわけで、安西氏が問題なのは馬をダシにしたことではなく、ダシにしながら如何にも「ウララに対する愛情」という嘘くさい倫理で批判者を封じる徳の無さにあるわけで、馬主になったこと自体は悪徳でも何でもないですな。自分もそうですけど人を憎むと視野が狭くなるのはありがちなことです。

マイネルハーティー萌え

2005年01月11日 | 血統
どうも競馬に対する情熱が蘇らないのですが、昨日のシンザン記念は見ごたえがありました。2cm差で2着に惜敗したマイネルハーティーですが、血統が萌え萌えで6.1倍とはいえ馬券買えていたなぁとありがちな反省です。何度も好きだと公言しているミスプロxパーソロン系ニックスなんですよ。ちゃんと統計を取ったわけではないので本当にニックスだとは断言できないのですが、仏系のパーソロン血脈とヤンキー血脈のミスプロ系の出会いって理由も無く嬉しいのですよ。それと、ルドルフ様には是非BMSとしてG1を勝って頂きたいので、その意味でもマイネルハーティーには頑張って欲しいです。ペールギュントはクラシック路線を進むのでしょうけど、ハーティーはNHKマイルを目指して欲しいな。でもクラシックに執念を燃やす総帥の馬だから無理か。。

マイネルハーティー牡 3歳 2002年 青鹿 (鵡川町)
*マイネルラヴ 1995年 青鹿 (米) Seeking the Gold 1985年 (米) Mr. Prospector 1970年 (米)
Con Game 1974年
Heart of Joy 1987年 Lypheor 1975年
Mythographer 1977年
シビルスイート 1989年 黒鹿 (静内町) シンボリルドルフ 1981年 鹿毛 (門別町) *パーソロン 1960年 鹿毛 (愛)
スイートルナ 1972年 栗毛 (千葉県)
*シビルフオルテイー 1983年 鹿毛 (愛) Be My Guest 1974年
Veronica Heron 1974年


ハルウララ・タガノヒロイン

2005年01月07日 | Weblog
ハルウララハルウララ 引退レース予定通り
何だかんだで1月中には高知に戻るそうです。宗石師の「いつまでも馬主と調教師が言い争っていても誰の利益にもならない。」という大人の態度で収拾しそうです。宗石師を汚く罵っておきながら、「宗石さんが栃木県に来てハルウララの健康状態をチェックし、出走できると判断した上で1月中に高知に戻したい」と嘯く安西氏に関しては、もうお花畑の人なのでコメントは特にありません。 それにしても関係者は未だに「武豊騎乗で引退レース」の青写真を書いているようですが、やっぱり騎乗するのでしょうか。うーむ。

ところで、ハルウララの妹で中央に入厩したタガノヒロインですが、昨年末にひっそりとデビューしていたのですね。全然話題になりませんでしたが(汗)。新馬戦は13頭中6着、二戦目は16頭中5着と掲示板に載っています。早く勝ち上がらないと、安西氏の魔の手が伸びてきそうで怖いですw

タガノヒロイン 牝 3歳 2002年 鹿毛 (三石町)
*タバスコキャット 1991年 栗毛 (米) Storm Cat 1983年 (米) Storm Bird 1978年 (加) Northern Dancer
South Ocean
Terlingua 1976年 Secretariat
Crimson Saint
Barbicue Sauce 1983年 Sauce Boat 1975年 Key to the Mint
Missy Baba
Lady Barbizon 1970年 Barbizon
Cancelada
ヒロイン 1991年 鹿毛 (三石町) ラツキーソブリン 1974年 鹿毛 (米) Nijinsky 1967年 (加) Northern Dancer
Flaming Page
Sovereign 1965年 Pardao
Urshalim
ピアレスレデイ 1979年 鹿毛 (三石町) *テスコボーイ 1963年 黒鹿 (英) Princely Gift
Suncourt
イーストサイド 1969年 鹿毛 (千葉県) *パーソロン
ミスハクリユウ


武豊初日に5勝から連想して諸々

2005年01月06日 | Weblog
武豊日記

例年、武豊はスタートダッシュは苦手な印象を持っていたのですが、今年はいきなりリーディングジョッキーですね。昨年、最終日に漸く初勝利をあげた騎手のことがブログ界隈で少し話題になっていましたが、一方で初日に5勝もしてしまう人もいて、競馬の世界でも勝ち組みと負け組みが明確になって、なんか夢がねぇなぁと個人的に思ってしまいます。日本経済に起こっていることは競馬界にも同様に生じているような気がします。外資の進入と外国人ジョッキーの活躍とか、国内市場が縮小して苦悩する生産現場とか諸々。種牡馬も世界中にシャトルされるようになったり生産界もグローバル化してますね。地方競馬が衰退必須の中で韓国とか香港にもっとたくさんの日本生産馬を売る戦略とかあるんでしょうか?

ネタスレ

2005年01月06日 | Weblog
新競馬エヴァンゲリオン
72 名前:名無しさん@実況で競馬板アウト[sage] 投稿日:04/12/29 14:00:50 

ダービー五十嵐冬樹「止まれ止まれ止まれ止まれ!!」
有馬五十嵐冬樹「動け動け動け動け!!」

73 名前:名無しさん@実況で競馬板アウト[sage] 投稿日:04/12/29 18:13:07 
>>72
この件に関する外厩責任者のコメント
岡田「ブザマね」

82 名前:名無しさん@実況で競馬板アウト[] 投稿日:05/01/06 00:33:03 

午後14時・・・ヨシトミ、活動限界です!!

中山金杯 クラフトワーク

2005年01月05日 | 血統
クラフトワーク牡 5歳 2000年 黒鹿 (白老町)
*ペンタイア 1992年 黒鹿 (英) Be My Guest 1974年 Northern Dancer 1961年 (加) Nearctic
Natalma
What a Treat 1962年 Tudor Minstrel
Rare Treat
Gull Nook 1983年 Mill Reef 1968年 (米) Never Bend
Milan Mill
Bempton 1976年 Blakeney
Hardiemma
ワーキングガール 1988年 鹿毛 (白老町) *パドスール 1979年 鹿毛 (英) Mill Reef 1968年 (米) Never Bend
Milan Mill
Thereby 1965年 Star Moss
Besides
シヤダイワーデン 1977年 栗毛 (千葉県) *ノーザンテースト 1971年 栗毛 (加) Northern Dancer
Lady Victoria
シヤダイプリマ 1970年 鹿毛 (千葉県) *マリーノ
ナイトアンドデイ
兄のクラフトマンシップともども見事なまでのハンデキャップホース、自身は57kですが2着3着に53kを連れてくる美しさです。今日勝った事で兄を超えましたね。ターゲットで調べたところクラフトマンシップとの間に4頭の兄弟がいますが3頭が1勝止まり1頭が未勝利です。ダンスインザダークとかジェイドロバリーで結果が出ず、フレンチグローリーとペンタイアで結果が出るのですから面白いものです。あぁ麗しのギトギト近親交配、美しく出力できるターゲット萌え♪

京都金杯 ハットトリック

2005年01月05日 | 血統
ハットトリック 牡 4歳 2001年 青鹿 (追分町)
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿 (米) Halo 1969年 (米) Hail to Reason 1958年 Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953年 Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well 1975年 Understanding 1963年 Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964年 Montparnasse
Edelweiss
*トリッキーコード 1991年 青鹿 (米) Lost Code 1984年 Codex 1977年 Arts and Letters
Roundup Rose
Loss Or Gain 1975年 Ack Ack
Gain Or Loss
Dam Clever 1985年 Damascus 1964年 Sword Dancer
Kerala
Clever Bird 1970年 Swoon's Son
Sally Catbird

また鬼脚を使ってゴボウ抜きしたようですね。一時と比べると鬼脚のSS産駒は減ったような気がするのですが、このタイプのSS産駒は武豊騎手の得意中の得意とするところで気持ちよかったでしょうね。スカッとしたアウトブリードで当たり外れの多い配合。全姉コードネームは500万条件馬、全兄ミステリーコードは6戦未勝利で引退しています。戦績を見るとラジオたんぱ杯の惨敗が不可解ですが、今年もっとも楽しみな一頭です。とりあえず安田記念が目標でしょうか?

謹賀新年

2005年01月04日 | Weblog
あけましておめでとうございます。昨月中盤から急にやる気がなくなった私ですが、ぼちぼちやっていこうと思いますのでよろしくです。

ストロングブラッド 牡 6歳 1999年 鹿毛 (静内町)
トウカイテイオー 1988年 鹿毛 (新冠町) シンボリルドルフ 1981年 鹿毛 (門別町) *パーソロン 1960年 鹿毛 (愛)
スイートルナ 1972年 栗毛 (千葉県)
トウカイナチユラル 1982年 鹿毛 (浦河町) ナイスダンサー 1969年 鹿毛 (加)
トウカイミドリ 1977年 鹿毛 (浦河町)
*ワイプザアイ 1991年 鹿毛 (米) Gulch 1984年 (米) Mr. Prospector 1970年 (米)
Jameela 1976年
Irlanda 1981年 Tom Rolfe 1962年
Continuation 1971年