▽血統徒然△

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オグリキャップを客寄せパンダにするなんて・・・

2005年03月16日 | Weblog
オグリキャップを守ろう

廃止の危機に陥っている笠松競馬がオグリキャップをフルシーズン繋養して客寄せに使おうとしているらしい。・・・呆れてモノも言えないよ。高齢馬を牧場から引き離して余生を過ごさせるなんて虐待といってもいいじゃないか。ハルウララを拉致した安西某と何処が違うのだ?名馬が真の輝きを見せるのは我々の記憶の中のみであって、小奇麗とはとてもいえない地方競馬場で晒し者にされた老齢馬にどれほどの価値があるのだろうか。現役時代は馬主に翻弄されて過酷な競争生活を送ったオグリキャップ。余生を静かに涼しい北海道で過ごさせてあげることは競馬ファンの義務である。

雑記

2005年03月11日 | Weblog
社会における様々な二極化が叫ばれて久しい。正社員とフリーター・ニートの収入格差。正社員内でも高賃金の一部層とその他多くの低所得者層。投資家も一握りの勝者を除けると残りは樹海予備軍ばかりだ。

競馬の世界でもできる調教師とダメな調教師の格差は開く一方である。優秀な調教師の下には有力な馬主が高い潜在能力を秘める高額馬を預ける。そして特定の有力ジョッキーばかりに優秀な騎乗馬が偏り、一度三流ジョッキーの烙印を推された騎手が捲土重来するのは極めて困難になっている。

血統の世界もサンデーサイレンス系の寡占が進み、残されたパイもごく少数の有力種牡馬達と外国産馬で上級レースの馬柱は埋まってしまう。範疇に納まらない馬は二歳時はそこそこ活躍してもクラシックが近づくと、その他大勢の馬の一頭に埋没してしまう。たまにコスモバルクのような傍流血統からスターが出ることもあるが、有力馬主の手の上で遊ばされているようで、かって我々が感じた庶民の判官贔屓を真に震わせるようなスターホースは極めて生まれにくい状況になっている。

弥生賞の結末、ブラックタイドの弟とビワハイジの息子の1,2着ですか、どっちも父SSで、もうウンザリ。3着のマイネルレコルトの騎手なんぞ「この馬も頑張っているがSS有力馬の成長力に負けたということでしょう」などと嘯き、情けないことこの上ない。

直仔がいなくなれば、仮にスターホースが出ても、どうせ「SS産駒がいないから活躍できた」とかいわれるに相違なく、直仔がいなくなる分、孫がウジャウジャとターフに登場するわけで、誰がそんな競馬見たいのよ。

数年後には「サンデーをつけるつもりで導入したけど死んじゃったので、後継種牡馬で夢を見ました」的なサラブレッドが氾濫するのは容易に予測できることで、大失敗でもしたらいいと思うが、どうもSS系は無残な失敗種牡馬を出すようなタイプでは無さそうなので、無難なそこそこ走る産駒が競馬場に溢れ、頭一つ抜けた産駒が栄冠を得るような時代が、今後のトレンドになろう。

そんな時代が予測できるのに、血統表を眺める趣味が持続できるわけも無く、特に博打を楽しむ才能に欠ける私にとっては競馬は完全に過去の趣味となりそうだ。ブログのネタとしては重宝したけど、もうあまり意欲が残ってない。

今ウインズに逝っても徘徊しているのは、退職金をもらって割と裕福な隠居層と、解雇の心配のない公務員層、日銭には困らない自営業者ばかりで、二十台三十台のリーマン系の人間は極めて少ない。団塊の世代で無事退職金をもらって隠居できる層が、これから暫く増えていくと思われるので興業的にはそんなに悲観するほどのものではないと思うが、そういった今後の主要ターゲットに対するマーケティングが甘いと思う。中居正広何ぞを起用したCMは完全にマーケティング的に間違っている。