昨日サードクロップ問題をいろいろ考えました。サンデーサイレンスを中心にして考察したのですが、一番笑えたのは
ブライアンズタイムのサードクロップの鮮やかなまでの悲惨さですw
時間軸で種牡馬を捉えるといろいろ見えていなかった事実が見えてきます。で、サンデーサイレンスの後継種牡馬問題について時間軸の視点で頑張って考察してみます。
私は血統表を眺めるのは好きですが
基本的に数字は苦手ですので、時間軸・出走頭数・アーニングインデックスと複数の変動数を元に考察するというのは最も苦手とするところですが、趣味に関することだと頑張れるのも不思議なものです。間違い等がありましたら、どんどんコメントをお願いします。(数字に疎い人を酔わせカネを巻き上げるシステムがギャンブルの本質ですが・・・)
本年度のSS系種牡馬のランキングは、2位フジキセキ・5位ダンスインザダーク・15位マーベラスサンデー・16位バブルガムフェロー・30位ジェニュイン・33位スペシャルウイーク・63位タヤスツヨシとなっております。
クロップ問題が存在しますのでこの順位がそのまま後継種牡馬の序列になっていないのは説明するまでも無いでしょう。世代間バイアスを除去して序列を見るのはアーニングインデックスで比べるのが最も手っ取り早いですが、それとてファーストクロップとサードクロップでは肌馬の数も質も明らかに違うので、まだアーニングインデックスだけで比較するのは種牡馬としての影響力を算出するには時期尚早な感じもします。
全ての変動値を考慮しては手におえずプロの領域になってしまうので(肌馬の質を数値化する方法もあります)現段階で知っている世代バイアスについて書きます。
まず、種牡馬デビューの時期ですがフジキセキがぶっちぎりで早いです。弥生賞出走後、故障で引退し、直ぐに種牡馬デビューしました。一回も出走せずに種牡馬デビューしたエイシンサンディはいますが殆ど中央では走っていませんのでランク外です。それではフジキセキの初年度産駒がどうだったかというと存外走っていません。フジキセキの初年度産駒がデビューした年は、一番熱心に新馬戦を追っていたのですが、全く期待通りに走らずがっかりしたものです(記憶だけを頼りに書いていますので実際は違うかもしれませんが)。今思えば急遽種牡馬入りしたわけで肌馬の質が低くなったのは必然で、期待以上に成功するはずがありません。社台にしたらサンデーサイレンスの大成功が明確になった春にさらに成功に追い討ちをかける為にいい肌馬をサンデーサイレンスに更にまわしたのは当然ですし、
トニービンも存命中と悪い条件が揃っていたのです。調べたらファーストクロップの代表産駒はトウショウアンドレでした。初年度産駒で重賞ウイナーは彼だけです。ただ初年度産駒は父似の見栄えのする馬が多く、記憶が定かではありませんが岡田総帥が太鼓判を押したような記憶があります(たぶんサラブレ誌上の記事)セカンドクロップからはダイタクリーヴァが出ていますので、フジキセキは失速しなかったと思われます。初年度産駒ですら、まだ8歳なので父亡きあと本領を発揮するのはこれからだと思います。
去年フジキセキを退けリーディング3位になり後継種牡馬の筆頭格と言われ始めたダンスインザダーク産駒ですが、今年はフジキセキの後塵を拝しています。走っている世代が2世代も違うので当然といえば当然です。DD産駒はサードクロップ問題はあまり顕在化してません。サンデーサイレンスの威光のお陰だと思われます。昨年3位に大躍進したのは、初年度産駒のツルマルボーイ・ダイタクバートラム、セカンドクロップのタガノマイバッハ・ファストタテヤマ、サードクロップのザッツザプレンティが稼ぎまくったお陰だと思います。フォースクロップは全体的に不振ですが、これは似た血統構成のスペシャルウイークのファーストクロップと競合した為だと思われます。
・・・この調子で書いていくと収集がつきませんので、とりあえず今回はココまでです(汗)