▽血統徒然△

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ファインモーション引退決定

2004年11月30日 | 競馬ニュース
マイルCSで9着に敗れた女傑ファインモーション(牝5、栗東・伊藤雄)の引退が11月30日、正式に決まった。管理する伊藤雄師が「まだ走れる状態だが、余力が残っているうちにあげようと決断。第2の仕事、繁殖という大きな仕事がある」と語った。近日中に放牧に出され、年明けに渡米。「フサイチペガサスあたりと種付けする。子供が日本で走る日を楽しみにして欲しい」(同師)。米一流種牡馬と交配してゆく。02年秋華賞、エリザベス女王杯を圧倒的な強さで制するなど、15戦8勝。総収得賞金は4億9451万8千円。

何とも後味の悪い引退です。
フサイチペガサスあたり・・・とは_| ̄|○ ダンチヒの3x3なんて試さなくても・・・
伊藤雄師はそろそろ「老害」の香りがしてきましたね。。

Fusaichi Pegasus × ファインモーション

雑記

2004年11月30日 | Weblog
■筆者がドラクエの旅に出ておりますので更新頻度が下がります。(ドラクエの経済効果は510億円と弾かれていますが、馬券の売上は億単位で減るかも・・・)

■ゼンノロブロイのような「牝系も軽ければ血統構成も軽い、けど雑味が無い」という馬が年度代表馬になりそうだと萎えちゃいます。ロブロイが来年度も選手権距離でG1を勝つようだと、サンデーサイレンスに関するジンクスは殆ど消えてしまいます。斯様に凄まじいサンデーサイレンスがもうこの世にいないというのは日本の馬産にとってよかったのか悪かったのか・・・

■gooのシステムが脆弱で最近煩雑に「アクセス過多によるエラー」で書いたものが消えてしまいますので、移転を検討中です。(著作人格権の問題もありますし)
参考:あなたのBlogは誰のもの?

■阪神ジュベナイルフィリーズ(カタカナ合っているのか)の注目点は「母父サンデーサイレンスのG1馬、第一号が出るかどうか?」でしょう。個人的には美馬のモンローブロンドちゃんの巻き返しに期待したいところです。

ジャパンカップ予想

2004年11月27日 | 馬券予想
■ジャパンカップダート

◎アドマイヤドン
○トータルインパクト
▲ハードクリスタル
△ローエングリン

うーむ、おもしろみのない予想になってしまった。○に関しては出自が飛行機で24時間かかるような地の果てであり、一瞬、中島御大の電波説が頭をよぎったのだが、正真正銘の大物なので敬意を示して。今年は上位馬と下位の力量差が明白であり、波乱は無さそうだ。

■ジャパンカップ

種牡馬をみるとサドラーズウェルズ・ダンチヒ・カーリアン・サンデーサイレンス・トニービンと時代を築いた大物種牡馬産駒が勢揃いしており、血統ファンから見たら充分お祭りレースです。

◎ナリタセンチュリー
○ホオキパウェーブ
▲デルタブルース
△ウォーサン

サドラーズウェルズ直仔が日本適性に欠けるのはデータが示しており血統から馬券を買う人間としてはパワーズコート・ポリシーメイカーはバッサリと切り捨てたい。また、意外にもスペシャルウィークしかサンデーサイレンス産駒は勝てておらず、相性の良いレースとは思えない。◎冷静に見れば鞍上強化だし、柴田義臣が府中2400G1を勝てていないのは事実だが巡り合わせの問題で、鞍上を軽視すれば「府中のトニービン」の集大成のレースとなるような気もするし、ココは勝負です。○府中2400G1で2着7回1着0回という2着大魔神の横典、ココはお約束通りに▲菊花賞はフロックでは勝てないレース、前走の反動がなければ・・・△日本適性では最上位のカーリアン産駒、最後の一発を期待。

近交系数値と父系の発展力

2004年11月26日 | 血統
アグネスタキオン産駒がバブル状態で高値取引されているけどリスクが大きいのじゃないの?というお話です。

2004 国内市場取引馬 中間・平均価格

母数が多いのに平均価格が飛びぬけて高いです。セレクトセールにおける印象では当歳馬の馬体がすばらしかったのは事実ですが、血統表から推察するに過度に期待するのはマズイのではと思うのです。

アグネスタキオン

一般にアウトクロス馬は伝える遺伝子のバリエーションが豊富なので、産駒にバラツキが出やすいといわれています。期待値をかなり下回る結果を出せなかった種牡馬の近交系数値は低いことが多いです。例:ナリタブライアン・メジロマックイーン・エリシオ・ザグレフ。

もちろん近交系数値の低い種牡馬が名種牡馬になれないわけではなく、ノーザンダンサー系ならダンチヒ・カーリアンは値が低いにもかかわらず大成功しました。しかし、ダンチヒ・カーリアンのラインで父系をつなげているのは、戻し交配ともいえる血の濃い(系数値の高い)種牡馬です。

デインヒル フサイチコンコルド

フジキセキは成功といえば成功ですし、未だにG1馬を輩出していないという意味では失敗です。フジキセキが父系を伸ばせるかどうかといえば、戻し交配は難しいので予測としては無理そうだとはいえます。アグネスタキオンも同じことがいえて、仮に種牡馬として成功してもサンデーサイレンスの父系発展の基点には成り辛いと思います。

フジキセキとザグレフ両馬の代表産駒の母の血統構成を見れば、アグネスタキオンは種牡馬として肌馬を選ぶ傾向が強く、ダンスインザダーク級にG1馬を複数輩出するのは不可能だと、あえて言い切りたいと思います。

スプリングネヴァー マルミチーフ

カップ違い

2004年11月25日 | Weblog
デュランダル 香港マイル
テレグノシス 香港マイル
ダンスインザムード 香港カップ
シーキングザダイヤ とちぎマロニエカップ

この落差にワラタ。


プリサイスエンド日本へ

2004年11月24日 | 競馬ニュース
ソース netkeiba.com
24日、浦河町の日高スタリオンステーションが、今年の札幌2歳S(G3)で3着したセイウンビバーチェの父プリサイスエンド Precise End(牡7)を購入していたことがわかった。

ありがちな種牡馬導入パターンです。うぅ

Precise End

IK理論とは相性が良さそうな種牡馬です。産駒は父より距離がこなせそう、大失敗は無いでしょう。

近交退化と近交係数

2004年11月24日 | 血統
先日のエントリ「近親弊害という神話」を書いたあと「劣性遺伝子のホモ化以外にリスクはあるのか」と考えみずから「はてな」で質問してきました。存外に期待した答えが返ってこなかったのですが、一つ気になる回答をもらえました。

近親交配は近交退化を誘発する PDF

近交退化が生じる理由が記述されていないのは残念ですが、セントサイモンの悲劇とかはこの辺りに理由があると推測されます。

参考:近交係数とは

近交係数に関しては7年ほど前に考えたことがあります。畜産では一般的な考え方らしいですが、サラブレッド生産に積極的に活用している生産者はいないようです。係数という概念はともかく、伯楽フェデリコ・テシオは、この辺りを意識した配合を実践したことは史実であるようです。

「民間委託」という幻想

2004年11月22日 | 地方競馬
サラブnet 11/22

損益分岐点も示さず「参入したいから廃止撤回を」と言われても、県にすれば「何をかいわんや」だろう。

趣味の領域とは言え、ホリエモンの価格は調教済み2歳市場で560万円(税引き)。1億とは言わないが、3000万円出せば、もう少し気の利いた馬は手に入る。こんなところで、競馬に対する「本気度」を疑いたくなるのだ。


漠然と思っていたことを根拠を示してズバッと言ってくれることで、シンクロ率の高い野元記者ですが、今回もジャーナリストらしい切り口で問題の本質に切り込んでいます。

氏のいうとおりライブドアが「本気の覚悟なし」で参入表明したとしたら、酷い話です。溺れるものに縄を投げたように見せて実は蜘蛛の糸だったという結末では困ります。

ホリエモン 560万円

デルマポラリス全妹デルマフローラ デビュー

2004年11月21日 | 新馬
デルマポラリス

個人的な想い出の馬であるデルマポラリスの全妹が知らぬ間にデビューしてました♪
18頭立て11番人気でなんと掲示板に載るコンマ4秒差の5着
なぜ想い出があるかというと兄が新馬勝ちしたときネタになると思ってスレッド立てて
見事人気スレッドになったからです。弥生賞終了までのAAは私が記述したモノです。
フローラも頑張って重賞に出られるように頑張って欲しいです。とりあえず一勝しないとね。
あのときの弥生賞は絢爛豪華だったなぁ。

デルマポラリスを応援しよう

2001年 弥生賞

マイルCS予想

2004年11月20日 | 馬券予想
◎マイネルソロモン
○マイソールサウンド
▲デュランダル
△ダンスインザムード


体調が悪いので馬柱を見ても想像力が湧きません・゜・(ノД`)・゜・。

◎トウカイテイオー産駒頑張れ(・∀・)
○ココで爆走しなければタマモクロスの血は途絶えてしまう・・・
▲力通りに走れば大崩無し
△イレ込まなければマイルでは鬼のように強い可能性有

近親弊害という神話

2004年11月18日 | 血統
一般的に思われているほど近親配合の弊害は高くない

今日はネタがないなぁと思っていたのですが、一つ見つけたので紹介。

近親相姦のタブーについて
近親相姦のタブーと性的境界
近親相姦すると 2ch

近親相姦で妊娠すると劣勢遺伝が発現する可能性が高まる。
通常100人中2人発生するのが100人中4人に増える程度。
医学的には兄弟姉妹で子供をつくることは問題ない(許容範囲内)。
むしろ問題なのは家族の関係をどうするのか。
普通まともと思われている家族関係を維持できないことは確か。
そこら辺はよく経験者の話を聞いてから判断した方がいいです。


一般的にきょうだい婚すると、高い確率で遺伝弊害のある子が生まれてくるような印象がありますが、どうも「それは遺伝学的に見て間違い」ということらしいです。サラブレッドの配合に目を移すと、サラブレッドは既に遺伝子的にブラッシュアップの極みにある状態ですので、人間より更に弊害がおきにくいと考えることもできます。遺伝障害は劣性遺伝子のホモ化によって発現したものが障害として現れた場合をいいます。劣性遺伝子の「劣性」は劣っているという意味ではなく、ホモ化しないと発現しないという意味ですので、少ない先祖間で遺伝子の淘汰を行ってきたサラブレッドですから、一般的に思われている以上に近親配合はリスクが少なく、メリットが多いのかもしれません。

「近親交配のリスク」は、遺伝学的な問題であるように漠然と思っている人が多いですが、本質は刷り込まれた倫理的な感情に起因するもので、科学的ではないようです。ダメなものは淘汰できるサラブレッドの世界では、この思い込みを乗り越えることが優駿輩出のカギかもしれません。