▽血統徒然△

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日本の障害馬の血統考察(2)

2004年10月19日 | 血統
順位種牡馬              着別度数            勝率 連対率
-------------------------------------------------------
  1 モガミ              94- 66- 76-381/617  15.2% 25.9%
  2 ノーザンテースト    81- 75- 46-235/437  18.5% 35.7%
  3 アンバーシヤダイ    48- 20- 19-129/216  22.2% 31.5%
  4 ノーザンデイクテー  35- 36- 24-115/210  16.7% 33.8%
  5 ジェイドロバリー    33- 24- 26-135/218  15.1% 26.1%
  6 サンデーサイレンス  32- 38- 27-185/282  11.3% 24.8%
  7 ノーリユート        29- 16- 15-118/178  16.3% 25.3%
  8 リアルシヤダイ      26- 35- 30-133/224  11.6% 27.2%
  9 ナイスダンサー      23- 15- 16- 81/135  17.0% 28.1%
 10 サクラユタカオー    21- 18- 25-102/166  12.7% 23.5%

過去10年分のデータなので障害種牡馬としての全容は網羅できてませんが、モガミは勝利総数はトップです。注目は出走頭数が617頭と群を抜いて多いことです。中央に入厩したモガミ産駒は、殆どが障害に転じているのかもと思うぐらいの頭数です。

ちなみに勝率で群を抜いて良いのがアンバーシャダイでモガミ15.2%に対して22.2%。連対率はノーザンテーストがモガミ25.9%に対して35.7%とこれまた圧勝です。母数が群を抜いて多いのですから、勝ち鞍数は多くなりますが、数字からはモガミがアンバーシャダイやノーザンテーストより優れているとはいえません。

もっとも過去10年でもっとも賞金を稼いだメジロワースはモガミ産駒ですし、シンボリモントルーとかシンボリクリエンスとかメジログッテンとか中山大障害勝ちのモガミ産駒は何頭もいますし、抜きん出てはいないものの障害種牡馬としての適性は当然あったようです。

 それはさておきモガミ産駒の名障害馬はメジロかシンボリかどっちかです。ちなみにモガミはメジロとシンボリの共同所有種牡馬でした。
順位生産者              着別度数                 勝率 連対率
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  1 社台ファーム        155- 159- 107- 601/1022  15.2% 30.7% 
  2 メジロ牧場           82-  49-  59- 268/ 458  17.9% 28.6% 
  3 シンボリ牧場         38-  39-  38- 251/ 366  10.4% 21.0% 
  4 ノーザンファーム     31-  20-  14- 130/ 195  15.9% 26.2% 
  5 オンワード牧場       25-  32-  22- 171/ 250  10.0% 22.8% 
生産頭数を考えるとメジロとシンボリの障害競走にかける執念のようなものを感じます。なんせオーナーブリーダーである彼らにとって、競走馬が稼ぐ賞金が全てですから。こう考えると「障害のモガミ」というのは両名門オーナーブリーダーのブランド戦略だった可能性も否定できません。

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