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農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 傘寿きて 生姜に懸ける 老婦人

2019-11-07 15:50:54 | 日記
上野原の国道を挟んだ向かい側に畑を持ち、50年以上もおひとりで野菜作りをしている老婦人がいます。私たちは、この気さくなご婦人と顔を合わせる度にお世話になっています。野菜に関するアドバイスを頂いたり、作物の事情や気象変化の激しい上野原エリアの貴重なお天気情報を頂いたり、頂きものばかりです。とくに、先週。ご婦人が無農薬で栽培している生姜を頂きました。とくに堆肥をつかった、無農薬栽培が、ご自慢。普通の材料を使い、普通のやり方で作物にいいものを作るようです。細かいようですが、雑草や伐採した小枝、これによくあるお酢や毛布の活用、これに、ご婦人ならではノウハウが加わるワケです。さて、農園の一角で、早速齧ってみる。ウマイ!初めて味わった、生姜の辛さ!みんな揃って、齧って満足。言ってみれば、収穫のお裾分けです。このような、無農薬野菜のある限り、昭和は、まだまだ遠くない。(ストロー・ハット)。










 イモかかえ 気になるウネの 段差かな 

2019-11-01 12:11:47 | 日記
昨日は、「ピアンタ」さんも、「レッドブーツ」さんも、「レデイバード」さんも、そして私「ストローハット」も、稀に見る感動に浸った一日でした。昨日までの雨の影響にやや畑がしめっていたものの、待望の薩摩芋の収穫です。薩摩芋の二畝のうちまずは一畝。畑にめり込むように大きくなった芋との嬉しい格闘です。芋ほりの遠足にやってきた幼児たちのように、おばさん、おじさんは、思わず声を上ずらせてしまいました。一か月前の試し掘りの時に比べ、僅かの時間で、随分と大きくなるものですね。そうなると、残りの一畝がまたまた、愉しみです。芋ほりのあとは、台風のため植え付けの遅れている玉葱を四畝、「ピアンタ」さんの秋耕のお陰もあって、無事に終了。あとは、二日あけて、六片大蒜の植え付け。気に入った野菜は、毎年作るので段々出来が良くなるように思えます。自画自賛気味でしょうか。継続は力なり。ある人は、この格言を座右の銘にしていましたが、野菜作りでも、言える格言かも知れませんね。(ストロー・ハット)。









 雨風を 凌いで強し 秋桜(あきざくら)

2019-10-18 14:42:51 | 日記
相次ぐ台風の襲来、あるいは異常気象が拍車をかけた秋の長雨と、この秋は自然の驚異に翻弄され続けてしまいましたね。私たちの農園は相模川の上流にあたる桂川を望む上野原・御前山の斜面に立地していますが、運よく畑は自然の洗礼から逃れることが出来ました。ただ連日メディアで報じられるように、高速も、一般道も、土砂崩れなどで、交通が影響を受けており、やすやすと農園に行けない状況。成り行きに任せる以外、手はないわけですね。とは言うものも玉ねぎの植え付けが気にはなりますが、仲間たちの意見も同様。何が起こるか分からない時代になって来ただけに、無理は禁物、油断も禁物です。ところで、御前山斜面の農道に可憐な花を付けていた、コスモスは、いかに? 華奢でしなやかなコスモスは、地元の農園主によると、強風と豪雨を乗り切った模様。そして、恐らく、紅白の水引きの様に小花を付けた農道の水引き草も形状から推測すれば、しなやかに強風を凌いだものと、考えるワケです。勝手に自然を見つめれば、風雨にたたられたといえ、気象や、野生の草花から、学ぶことの多き秋でした(ストロー・ハット)。







 鰯雲 そっと手をやる 実りかな 

2019-10-02 10:35:54 | 日記
台風の合間をぬった青空に、ポカリと浮かんだ秋の雲。鱗雲だったり、鰯雲だったり、鯖雲だったり、名前を聞いているだけでワクワクしてくるものですね。野菜作りをしていると、それが、収穫開始のサインともなってきます。時期から言って、そろそろ薩摩芋の収穫期。数年前に初めて薩摩芋を栽培した時に、見事に猪の餌食となってしまったことが、トラウマになったのでしょうか、「レッドブーツ女史」、「レデイバードさん」、そして「ピアンタさん」、丹精込めて畝の世話をしながら、猪の心配が尽きないわけですが、実の付き具合も気になるものです。そこで、ちょっと試し掘り。黒マルチの隙間から手を伸ばして、そっと手を畝に入れてみる。まだ小さめの感触ながら、いわゆる芋蔓式に地下を這っているのが分かります。収穫はもう少し先になりそうだが、ひと安心。あとは、薩摩芋の食べ時を本能的に知っている猪との、もしもの争奪戦。今年は、先手必勝の秋の様ですね(ストロー・ハット)。






 上野原 雨月の先の 御前山

2019-09-25 08:15:33 | 日記
農園の愉しみは、野菜作りだけではありませんね。土や生きものたちとの触れ合い、自然の素晴らしさに浸るひと時など、時間を忘れ没頭してしまいます。農園のある、山紫水明の上野原に関していえば、月見が挙げられます。漆黒と静寂の農園は、東京の喧騒と真逆の世界。月齢カレンダーによれば、一年のうちで月が最も美しいといわれる十五夜、中秋の名月は先々週末の13日でしたが、今年は15号、17号と連続上陸した台風やゲリラ豪雨に翻弄されてしまいましたね。平安貴族は、この名月が雨で見えない「雨月」まで俳句にして愉しんでいたことを推察すると、私たちは、もっともっと美的感覚に磨きをかけていこうと思うのです。つまり、農園を愉しむ一方、晴耕雨読の雨読の方も愉しんでみたいのです。話は変わりますが、近いうちの例年通りの里芋の収穫、それと今年新たにチャレンジした薩摩芋の収穫が予定されています。もうひとつ、今週末の試し掘りから、農園生活を愉しみたいものです。 (ストロー・ハット)。