農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

大蒜(ニンニク)や 寒くはないかと マルチ張る

2018-02-23 08:39:02 | 日記
野菜作りには、思いがけないこと、思い通りにいかないことが多々あるものです。私たちが借りている畑での野菜に関していえば、毎年のように豊作になる野菜がある反面、一度ならず、二度三度と収穫の思わしくない野菜が存在します。そうなると、栽培したくなる野菜が決まってきますね。よくとれる野菜としては、農園の作物として馴染み深い、茄子科の茄子やピーマン、じゃが芋や里芋といった芋類、それと、ネギ、玉ネギ、大蒜(ニンニク)などのユリ科の野菜。数年この傾向が続いており、農園のメンバーの健康志向トレンドもあり、今回はいつもより多めに大蒜の植え付けを行いました。今からもう、4~5ケ月後の大収穫を楽しみにしているのですが、おいしい大蒜に育てるために、来週あたりに最後の追肥を施す予定をしています。また、このニンニクに関しては、栽培にあたってある傾向が見られます。大蒜は生育適温が18℃~20℃とかなり低く、気温が25℃以上では休眠してしまい、発芽を行わないのです。したがって植え付けるのは、夏の暑さが収まった9月中旬以降となるため、栽培期間の長い大蒜は年をまたいで、寒い冬をじっと耐えながら畝(うね)の中で、春からの生育を待っています。ですから、大蒜畑の畝を覆っている黒いマルチシートは、地温を保つために必要なワケです。ただ、上野原の畑は斜面の中ほどのため、吹き上げてくる風の影響が気がかり。黒マルチが飛ばないよう、スソをしっかり止め、元気な大蒜が育つのを心待ちしているのです。(ストロー・ハット)







農園の 地の利を知るや 揚げひばり

2018-02-19 15:33:40 | 日記
木々が芽吹き、気温が上がってくると、植物、小動物、鳥、昆虫と、命あるものが一斉に動き出すものです。いよいよ、野菜作りの季節が始まります。私たち農園仲間は、毎週末の土曜日か日曜日のどちらかを農園の日として、上野原の農園に通っていますが、農園仲間それぞれの友人たちは異口同音に、なぜ、わざわざ山梨まで野菜作りにいくの?なぜ上野原なの?と、いぶかしがります。移動時間、交通渋滞、といった地の利を考えてのことですが、メンバー全員、自宅が中央線沿線、早朝に集まって車を走らせれば、8時前には農作業に取り組めるゆとりがあるのです。ちなみに、春ともなると中央道を上野原インターで降り、5~6分走って農園に近づくと、御前山の山麓あたりから飛んできて、ピーチュク、ピーチュク、ピーチュクとさえずる揚げひばりの出迎えを受けることが何回かありました。こういった自然環境の中で鍬を振るえる地の利にも、都会では得られない感動があります。帰りは高速の混雑前、夕方早い時間に車で帰宅。上野原の農園は、フットワークの良さにも恵まれているのですね(ストロー・ハット)。



感動の タネ蒔いている 畑かな

2018-02-16 13:56:03 | 日記
スローフードや市民農園、体験農園といった農園での仲間たちと無農薬の野菜作りを始めて10年の歳月が過ぎました。よく続いているものと、ちょっと驚きです。それと今年は、山梨の上野原に500㎡の畑を仲間4人で借りて7年目。今後1年の、野菜作りのスタートを切るにあたって、農園の愉しみや、畑仕事の厳しさといった農園活動を、写真と俳句を組合わせた「写真俳句」とか、「写俳」とか、「フォト俳句」とか呼ばれる、いま話題の手法で残す、計画を立てた次第です。野菜作りの腕の方は、いまだ素人農業の域を出ませんが、自然の中で土に触れ、汗を流して作った野菜を収穫する喜びは限りないものがあります。さらには、トマトや茄子といった果菜類が実をつけ始めた時のトキメキ、畝に蒔いたタネが小さな芽や双葉として姿を現した時には、感動で胸がふるえるものです。その点、野菜のタネを蒔くことは勿論、上野原での野菜作りを通じて生まれる感動のタネも、蒔き続けてみたいのです。◎ところで3つの御前山を周囲に仰ぐ農園の写真は、7年前の2011年に撮ったものです。当時と比べ、街道筋のドラッグストアが撤退し、最近開店したコンビニが賑わいを見せている以外、変わりない静かな佇まいを見せています。私たちは、ここ上野原で7年前のあの頃のように、農園の感動を享受しているのです。(ストロー・ハット)