農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 小仏は 天気コロリと 雪の花

2020-01-27 08:28:44 | 日記
その日は、一月第三土曜日、農園始め。今年は例年にない暖冬といわれるものの、寒の入りの真只中、ちょっと天気が気になります。でも、いざ農園へ。雨のち所により雪模様という予報を小耳に、八王子インターから中央高速に乗った次第です。年内のうちに、畑の整理や畝つくり、資材の確保など、年明けからの作業の準備が終っており、ゆっくり冬耕をする手もありますが、一か月近く手を入れなかっただけに、気になる畝がありました。ここ数年、年またぎで栽培している、いわゆるユリ科の三姉妹、大蒜、玉葱、葱の生育具合と、畝の黒マルチの状況。メンバー全員が大好きな三姉妹だけに、美味しく作りたいワケです。で、農園に着ついて、向かい側のセブンイレブンで軽い朝食の後、早速畝回り。これは、小雨に煙る御前山に見守られながら無事に終わったところで、糸を引くような小雨が続き、雨宿りを兼ねた春野菜の打ち合わせで、早上がりすることになりました。帰りの高速は案の定、小仏トンネルに差し掛かると、チラホラと小雪交じりのパラパラ雨となったワケです。山の天気は気まぐれといいますが、八王子インターに入った高尾山の裏あたりとか、小仏トンネル近くとか、コロリと天気が変わる傾向は、年が改まっても変わらないようですね。これは、晴れ女の「レッドブーツ女史」のお陰でしょうか(ストロー・ハット)。





 一文字(ひともじ)と 呼ばれるワケの 二つ三つ

2020-01-16 08:49:47 | 日記
毎年栽培している野菜の一つに、長葱があります。長葱は比較的に作りやすく失敗の少ない野菜といわれているようですが、お陰さまで私たちも、ほぼ満足の一年でした。それとその他のユリ科(玉葱)の作物の成果としては、大蒜(ニンニク)、玉葱、そして通路に沿って韮を少々といったところ。どれも匂いがやや強めの野菜ですが、健康志向を重視する新・高齢世代としては大いに納得しているワケです。ところで、葱(ねぎ)は別名として「一文字」といわれていると聞きました。辞書によれば、古来から宮中の女性たちは葱(き)と呼んでいたそうです。その由来は、「息」の葱(き)、「気」の葱(き)とかといった、葱の香りというか、匂いの強さを連想させる葱(き)の一音の「一文字」だったワケですね。また、形が人の形に似ているので「一文字」(人文字?)といわれたという説もあり、その想像力にちょっと驚きます。それと、頭でっかちになっては本末転倒ですが、野菜の由来とか歴史とか頭に入れておくのもいいかと思った次第です。葱(ねぎ)は「一文字」、韮(にら)は「二文字」。「一文字」のワケを追ってみると、ますます葱に興味がわきますね(ストロー・ハット)。






 木々々々々 木々の目覚めや 初山河

2020-01-10 08:12:29 | 日記
あと10日ほどすると、一年で最も寒さが厳しいと言われる大寒が、やってきます。私たちは毎年、この大寒前後を鍬始めの時期として、ここ上野原に足を運んでいます。殺伐とした冬景色の中、灰色の空、土色の畑だけがそこに存在しているように思えますが、私たちが9連休の恩恵に浴している間に、甲斐の自然や山々は、着々と春の準備に取りかかっていたといえますね。春の準備といえば、もう木々は目覚め始めていると聞きました。私も、散歩のときに気が付いたのですが、厳しい寒さに立ち向かう木々の冬芽が物語っています。休眠して越冬をする冬芽は、やがて春になって花や葉となるワケですが、じっと木々を見つめてみると、どの木々の枝先にも、それぞれの冬芽が付いているのが分かります。冬芽の大きさ、その色、その形、小さいけれど農園の愉しみは、ここにも見られます。野菜と違って、冬芽は食べられませんが、上野原の自然がもたらせてくれる日々は、感動の種になるように思うのです。冬芽は、不思議です(ストロー・ハット)。