農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 雑草には 雑草の道 春の色

2020-03-16 09:11:09 | 日記
思い起こせば、昨年末に耕うん機を使って土起こしを行い、雑草を取り除き、施肥を丁寧に行って万全の畝作りを行ったつもりでした。年を越した春の土はピアンタのお陰もあり、今までにないほどのサラサラ感に満ちているように見えました。自我自尊ではありますが、作物にとっては絶好の畑になったわけです。気温が上がり、天候が安定した先週、ちょっと畝の様子をのぞきました。ところが、作物にとって絶好の環境の畑は、雑草にとっても絶好の環境のようです。畝の周りは言うに及ばず、大蒜や玉葱のマルチシートの隙間をぬって雑草の花がいたる所で春風にそよいでいました。それは、雑草と呼ぶには、あまりに可憐な「ホトケノザ」。一面に、薄桃紫色の小花を付けていたのです。畑や山野のほか、自宅近くの散歩道とか空地でも目を凝らしてみると「ホトケノザ」を目にするものです。ところで、春の七草のひとつに「ホトケノザ」がありますが、植物辞典を見ると、こちらは「タビラコ、田平子」というキク科の2年草。畑を賑わせていたホトケノザは、シソ科の越年雑草。どちらも、葉の形が仏像を載せる台座に似ていることが、名前の由来の様です。野菜作りは奥が深いと言われますが、雑草の奥の深さも相当ですね。小さな野の花とはいえ、ある意味の物語性を感じてしまいました。それにしても、抜かれても抜かれても花を付ける、雑草の生命力には脱帽です。(ストロー・ハット)。








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