農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

友釣りや 鮎のアタリに 笑みこぼる

2018-07-25 08:51:21 | 日記
私たちが野菜作りをしている農園のある上野原を流れる桂川の本支流は、6月1日に鮎漁が解禁になり、桂川界隈は、釣り人たちで川辺の風景が賑やかになっています。毎週末、上野原インターを経由して、農園に向かう国道20号線を走っていると、あちこちで、釣りの風景に出会います。私たち農園4人組は誰もが、釣りを極めるとか、釣果を競うとか、全く無縁の存在なのですが、10メートル前後の釣り竿をたて、川辺に整然と鮎を追う釣り人たちの姿に、素人ながら関心を持ってしまいます。とくに、桂川と鶴川の合流地点は、鮎の友釣専用区に指定されたようで、河川敷に降りると鮎の習性を利用した釣手法である、友釣りの竿が見事な放列を作っていました。そして、鮎のアタリに一喜一憂を繰り返す釣人たちの迷惑にならないよう、寄り道を切り上げて国道に戻り、 今度は正方寺の建つ河岸段丘の国道あたりから、桂川の河川敷を眺望してみると、長尺の竿を手にした釣り人たちが逆光の影を帯び、あたかもジオラマのように、川の流れに沿って列をなしている光景がクローズアップされたのです。改めて桂川の優雅な流れについて思うのは、身近な大自然の安らぎがあること。そこには、畑があり、山があり、川がある。都心から一時間足らずの地の魅力。探せば、結構あるものですね。今週は、脱線というか、農園までの途中下車が過ぎたようです。それでは、来週(ストロー・ハット)。










向日葵や ランドマークの 高さかな

2018-07-17 13:08:00 | 日記
今年の6月第三日曜日、つまり父の日ですが、街はちょっとした賑わいを見せていました。フラワーショップには、黄色い向日葵の花束や、黄色いリボンのかけられた向日葵の鉢植えも、見かけました。母の日のカーネーションのように、父の日のプレゼントには黄色い向日葵が定着していくのでしょうか。そうなれば、これをキッカケに向日葵を通して心を通じ合えますね。世界に100種類以上あるといわれる向日葵ですが、品種は用途に応じたバラエティが見られるといわれます。切り花用に品種改良した、「ゴッホのひまわり」、サンリッチは、一重、半八重、八重といろいろな花形で咲くのが特長のようです。モネの描いた向日葵をイメージした「モネのひまわり」や、草丈3m前後の「ビッグひまわりロシア」や、半年で草丈4~6メートルとなり、ガリバーヒマワリとか、新渡戸稲造の別名を持つ、メキシコ・中南米原産の「皇帝ひまわり」と、個性的なタイプが多く、いろいろ育ててみたくなるものです。今年、私たちが栽培したあの「ゴッホのひまわり」、サンリッチはおかげさまで個性豊かな大きな花を咲かせました。農園の入口がある国道20号線の交差点に入ると、進行方向右側に大輪の向日葵が黄色いランドマークとなっているのです。この向日葵の背丈は、「レッド・ブーツ女史」や「レデイバードさん」の身長のほぼ、3倍。5m前後の大きさに育ったことになります。今回は、サンリッチの種を40粒ほど、御前山南麓の畑に蒔きました。播種してから2ケ月足らずで、大輪の花となったわけですが、背丈5mとは驚きです。向日葵の前に立つ、お2人のスナップ写真が、その事実を物語っています。そう、大きな向日葵がランドマークとして、国道に向ってゴールドの輝きを見せています(ストロー・ハット)。










さかな雲 空を広げる 白さかな

2018-07-09 08:34:12 | 日記
7月1日、日曜日の朝7時、日野駅前ロータリー。日記的な状況としては、ここからドラマが始まりました。いつものように「ピアンタ」さんがハンドルを握るウインドウ越しに、大きく広がる真っ青な空。これは巻積雲と呼ばれ、気象庁の発表によれば、この雲は、空気がゆっくり上昇するときに発生しやすい傾向があるようです。正確な定義や区分けはないのですが、巻積雲はとても多くの雲片が魚が群れを成すように構成され、見た目の感じから、鱗雲とか、鰯雲とか、鯖雲とか呼ばれており、空いっぱいに広がるワリには、すぐに消えてしまう特徴をもった雲。この種の雲が現われると、天気が下り坂になり、雨の降る予兆とも言われますが、これも、予兆の働き?上野原インターを降りる頃から、少しづつ雲が形を変えてきました。多少の形は変っても、上野原の青い空と鯖雲は健在で、河川敷に竿を下す釣り人たちの空高く、鯖雲が泳いでいました。鯖とか、鰯とか、鱗とか、雲が広がる青空には、心安らぐものがありますね。それと、最近のモータリゼーションの高まりの成果でしょうか。河川敷には山梨ナンバーだけでなく、東京をはじめ、関東各地の車が駐車され、川辺が賑っていました。この河川敷はかつて、与謝野鉄幹と与謝野晶子の2人が散策を愉しみ、200句以上の歌を作り上げた有数の地。詩情というか、情緒あふれたロケーションですね。この桂川流域の眺望や、緑の木々と青い空。私たちは今日も、農園の愉しみに加え、桂川の気候風土を満喫してしまいました。その点、桂川の鮎釣りを愉しみ、モータりゼーションの愉しみを享受している釣人の方々と、野菜作りにモータリゼーションの恩恵を受けている、私たち農園仲間は、嗜好を同じくした存在でありますね(ストロー・ハット)。










向日葵や 朝に夕に 追う日かな

2018-07-05 15:42:34 | 日記
私たちが、御前山の南麓で野菜作りを始めてから、ほぼ7年、週イチ農園ライフがすっかり身についてきました。ただ、今年の場合、いつもとは、ちょっと違った農園の夏を迎えています。農園の愉しみとして、野菜と果樹、つまり口に入る作物を作り、食を愉しむことを第一に考えて実践してきたのですが、今度は、観賞も愉しんでみようと考えてみたわけです。空の青、畑の茶褐色、野菜の緑に、ヴィヴィットな向日葵カラーが加わって、農園を賑やかな存在にしようと、メンバー各々が、イメージを膨らませた成果。と、自己満足に浸っておりますが、国道20号から目に入る向日葵の鮮やかさは、相当のモノがあります。大人の背丈をゆうに上回る、黄色い向日葵が真夏の太陽を追っていく、愉しみを満喫しているのです。向日葵は、花そのものが鮮烈で大輪のため、関心を持つ人が多くみられるのも事実です。その際、決まったように、100人中、ほぼ100人が、同じ質問! 「向日葵は、太陽の方を向いて咲くのは本当ですか?」 色々な人が、いろいろな意見、見解を述べているようですが、ほとんどが、ほぼ正解でしょうか。厳密にいうと、太陽の光を浴びている南を向くケースが多いと言われていますね。ただ、向日葵の成長期、つまり蕾がついたときに、向日葵は茎の部分が太陽を追いかけ、朝は東へ、夕方は西へと、動き回る傾向があるようです。最後の疑問は、向日葵の花は、北を向かないのかという点。日の光を浴びて育った向日葵には、北を向いて、わざわざ東の太陽に背中を向けることは、考えられませんよね。コロンブスとともにやってきた、向日葵の奥の深さに感動!(ストロー・ハット)。