農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 雑草が 肥料食べたか 茄子の花

2019-07-24 08:19:44 | 日記
上野原の畑で農園を愉しむ私たちにとって、ある意味でいろいろなものとの競争が待っています。気象情報をどう読み取るかというソフト技術もそうですが、作物に関して言いますと、丹精込めた野菜を食べてしまう害虫や小動物との小さな競争、少しオーバーですが、肥料や水を巡る雑草との戦いがあります。害虫や雑草にも言い分があろうかと推察されますが、この時期の草むしりには、辟易とさせられますね。とくに目立つのは、大相撲の大関のような名前のコニシキソウ。野菜の苗が育ったところで、赤みを帯びた茎が地表を這うように畝に触手を伸ばしてきて、土の中の栄養分や水分を奪い取ってしまう傾向が見られます。しっかり地表に張り付いているので、私たちの掌よりも大きな、このニシキソウをむしるのが一苦労。さらに雨が降ったあとの、酸性化の土壌にはあのスギナ。ポツンと綺麗な緑ですが、スギナの出現は土壌が酸性に傾いた指標といわれるそうです。油断大敵というワケです。このように雑草を悪者扱いしてしまいますが、刈り取った雑草は、マルチシートの役割を果たしますし、根の部分を残して草むしりすると地中の微生物の働きを促すとも言われ、モノは考え方ひとつですね。賛否両論あると思いますが、雑草に、感謝の気持ちを持ちたいものです(ストロー・ハット)。






 上野原 よく聞く土地の ご縁かな

2019-07-16 09:05:43 | 日記
この上野原の地で農園を愉しむようになって、10年近くなります。都内からちょっと離れた土地で毎年同じように野菜作りができるのは、メンバーそれぞれが持つ頑張りもありますが、土地の方々との良きご縁に恵まれているように、思われます。毎度毎度、週末のスタートは、決まったようにコンビニで朝食を調達、お店の方々の笑顔に、元気を頂いています。またかけがえのないご縁と呼べるのが、隣近所の畑の御主人たち。天気の心配、堆肥の心配、そして同じ心配でも、万一の猪の心配と、至れり尽くせりのご縁に支えられ、今年はじゃが芋が大豊作。秋口が愉しみな里芋も、かなり期待が出来そうです。探すと愉しみイロイロな上野原については、まずインターチェンジに近い秋山郷のゴルフコース、桂川・相模川のアユ釣り、山歩きなどを思い浮かべる人が多いようですが、山梨県は、農業とくに果物の栽培に力を入れており、農業の適地というワケですと、改めて語りたくなる、ご縁の数々。「継続は、力なり。」農業にも、言える格言なのですね(ストロー・ハット)。






 小粒にて 「せいだのたまじ」 愉しめり

2019-07-02 13:12:23 | 日記
先々週、先週、今週と、やや雨の中、じゃが芋の収穫です。隣の畑の御主人によるアドバイスのタマモノでしょうか。大粒、小粒が、ゴロゴロと、収穫できる感激に浸っています。とくに今年は、ひとつの目的がありました。それは、上野原の農園で収穫した小粒のじゃが芋を使って、「せいだのたまじ」と呼ばれる山梨県の郷土料理にチャレンジしようということです。それだけに、収穫時にピンポン玉ほどの小さなじゃが芋が顔を覗かせるたびに、ちょっとドキドキしてしまい、何とも不思議な気分です。また聞きの話ですが、舞台は江戸時代にさかのぼります。当時、上野原周辺を治めていた代官の中井清太夫は、度重なる食糧不足、飢饉を乗り切るため、地元で採れた小さなじゃが芋を捨てることなく活用する施作を実施、それが山梨の伝統料理として、残されているというワケです。料理法は、比較的カンタン。小粒のじゃが芋を皮のまま油で炒め、味噌、砂糖、味醂で煮付ける素朴な味わい。先日上野原のお店で美味しかった「せいだのたまじ」。今度はメンバ―それぞれで、いただいくことになりました。さて、首尾のほどは?(ストロー・ハット)