農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 空豆の 発芽見る目の 温かさ

2018-12-20 11:03:38 | 日記
畑には、心を震わせる出来事がたくさんあるものです。しかし、それを普段気付かずに見逃していることも多いようです。今回感動させられた空豆に関しては、11月末に蒔いた種が、三週間後の週末に見事に顔を出していたことです。何の変哲もないことと思われますが、生命力の強さは大したものですね。先週は、発芽の気配すら見られなかったので、この一週間の間に一気に発芽したことになりますね。芽を出していたのは、黒マルチシートに覆われたサラサラの畝に7本。メンバー4人そろって、わが子を見るかのような眼差しで見入ってしまいました。ところで、この空豆、打越一寸は、3粒の莢が多いのが特徴とされ、それだけ収量も多く見込まれます。私たちが毎年手掛ける理由も、ここにあります。ところが、どの品種も同様と思われますがアブラムシが付きやすい、つまり空豆はアブラムシの大好物である点です。昨年も、一昨年も、茎にビッシリと黒ゴマを大きくしたようなアブラムシがついていました。とにかく、退治とその後のケアに一苦労です。これも、自然の営みのひとつと考え、来年早々に戦おうと思う次第です。ちなみにアブラムシは、一般的には2月下旬頃から寒さをぬって、やって来るといわれていますから。(ストロー・ハット)。









 着脹れて 星降る里の 寒冷紗

2018-12-13 11:06:14 | 日記
毎年12月のアタマは、畑の冬支度と決めています。従って今回は、そのダイジェストのレポートです。周囲を標高が400~500メートル前後の低山の斜面に作られた畑ではありますが、ここ上野原の御前山には底冷えがやって来るのです。(それだけに、澄んだ夜空と、ダイヤモンドダストのような満天の星が楽しめるのは嬉しい限りです)。10月は夏、11月は秋、そしていきなり12月の真冬の様そうと、気象と気温が激しく変化する中での冬支度でした。黒マルチを敷き、寒冷紗を張り直し、虫と寒さに備えたわけですが、ひとつの事実に基づく自慢があります。それは、金町小かぶの大収穫。昨年の春秋に続き、今年の春秋も見事な小かぶを収穫できた訳です。とりわけ、自慢の自慢は、常々畑の勲章と呼んでいる、虫食い野菜の数々。見栄えは、あまり良くありませんが、虫食いは無農薬の証でもありますから。客観的に見て、今年の野菜作りは、ほぼ成功と自負するこの頃ですが、謙虚に、また謙虚に、続けていきたいと思っているワケです。収穫を終えたこの時期、耕うん機をかけた畑は、セピアカラーに染まります。それと、畑へ続く緑の小径、里山を見守る地蔵堂の一本紅葉、植え替えを終えた葱の青い放列、大きく膨らんだ純白の寒冷紗。数々の農園の色合いに安らぎを覚えた、今年最後の1日でした(ストロー・ハット)。
















 収穫を 見守る樹々の 紅さかな

2018-12-04 16:41:57 | 日記
季節外れの暖かさに加えて、木枯らしの吹かないまま冬を迎える農園ですが、寒さは別として、無機質のモノトーンが支配する畑には一抹の寂しさを感じてしまうものですね、その点、農園を見下ろして佇む御前山・南斜面の大銀杏の黄色の後を引き継ぐかのように、真っ赤に色づいたブルーベリーの紅が、畑にささやかな安らぎをもたらせているのです。写真で見ると、その様子が見事に分かるものですね。それと、ピアンタ夫人のピンクのブーツ、レデイバードさんの赤いジャンパー、そしてレッドブーツさんのイエローキャップ、グレーの身支度をした、私ストロー・ハット以外は、示し合わせたかのように実にカラフル。この暖色系に包まれて、収穫と種蒔き・植え付けを同時進行するわけです。空豆の種蒔きを終え、玉ネギの植え付けと葫大蒜の植え付けもボチボチ。畝作りも用意万端、すでに関心は、3月のじゃが芋の植え付けに移っているのです(ストロー・ハット)。