農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 千本の 桜蕊降る(さくらしべふる) 令和かな

2019-04-22 09:48:20 | 日記
一週間前、私たち農園仲間4人は、いつもの週末のように上野原の農園ではなく、日本海側に足を延ばし、金沢市の耕作放棄地のある里山にいました。ここは、桜の植樹や加賀八つ房唐辛子栽培を通じて以前から親交のある、「平町・千本桜の里」。名前が表すように千本以上もの桜の苗木が植樹されたこの地は、桜のトンネルあり、展望台からの桜眺望あり、花吹雪・花びらの絨毯あり、桜蕊(さくらしべ)スコールあり、開花時期と見ごろ時期の異なる品種のバラエティがもたらせる桜の多様な見応えに、何かと感激屋の私たちは、展望台への山道を登りながら、歓声をあげてしまった次第です。つまり、私たちは金沢・平町活性化協議会の方々、ボランティアの方々の、自然環境、里山への思いと日々の活動の成果を、見事な桜として感動させて頂いたワケです。山の麓まで続く桜の並木を展望できる頂上の展望台に立ってみると、里山の危機を乗り越え、次世代へ繋げていこうという「平町・千本桜の里」の重要性を噛みしめることになりました。それともう一つ、この「平町・千本桜の里」に足を運んで嬉しかった事が。それは、里の入り口にポツンとある、たった一軒のパン屋さんのパンを頂いたこと。この「山のパン屋さん」は、週末のみの営業にかかわらず、金沢周辺はもとより、遠方から車をとばしてくるファンが多いうえ、長い行列が出来るとのこと。桜を見ながら私が頂いたのは、葡萄パンと、よもぎパン。出来立ての、ふかふかのおいしさは、テレビ番組の取材がいくつも入るワケですね。それにしても、遠出してよかった。勉強になりました。関係各位、皆様に感謝です。(ストロー・ハット)。















 染井散り 八重桜咲き 草だんご

2019-04-08 08:37:22 | 日記
いよいよ播種の時期を迎えた上野原の農園。2週連続で、週末の土曜日に、農作業に出かけたのですが、認識を新たにしたことがあります。一週前には、御前山の南斜面の桜は蕾が出かけた状態で、花見をすることなく一日を過ごし、今週の満開情報にも、一同は半信半疑。ところが今回、国道から見ると見事な八分咲き。ほぼ満開の華やかさでした。植樹されている桜のうち8割ほどが染井吉野といわれる日本の桜事情によると、染井吉野は蕾から満開まで一週間とのこと。その通りに咲いてくれたワケです。ただ染井吉野は、満開から散るまでの期間が短く、3日から一週間。次回は散り始め?が、山桜や八重桜、枝垂れ桜など品種によって、咲き始めや咲いている期間がそれぞれ異なり、中でも八重桜は、染井吉野に比べ開花が一週間以上も遅いと言われています。ということは、桜の二品種が入れ替わりに咲き続けることになるワケです。そういった視点で農園周辺の桜を見渡すと、品種の違いに気づきます。御前山の周辺、桂川の両岸、それと高速道路からの桜の眺望。また一つ、農園の愉しみ見つけました。次回も、桜を愉しめそうですが、種まきの疲れ休みに「団子と花見」もいいですね。私はボクシング世界チャンプのだんご屋さん、「輪島のだんご」が好きなのですが、並ばないで買えるかな?(ストロー・ハット)。












 男爵を 植えて三分の 桜かな

2019-04-02 13:01:41 | 日記
ちょっと肌寒い、3月最後の週末です。予定通り、じゃが芋の植え付けですが、品種はどのメンバーからも支持の高い男爵と、キタアカリ。料理内容によって使い分ける2つのじゃが芋栽培が、すっかり定着してきました。畝作りは、「ピアンタ」さんが耕うん機をかけた、サラサラの畑にそれぞれ2畝分。ここまでは昨年までと同じペースで、種芋を株間30㎝前後に置いていく段取り。ところが、何気なく御前山の桜並木を見上げると、今年は何かが違う。山が寂しい。桜並木が、いまだモノト-ンなのである。3日前、東京・関東地方に開花宣言が出たのであるが、どうやら上野原の桜はかなり遅れ気味で、三分咲き。残念ながら、淡いピンクには程遠い景観なのである。しかし考えてみれば、桜観賞は来週までのお楽しみもあるワケで、次の週末の好天に期待を掛けることに。そんな話をしているうちに、日ごろお世話になっている西隣の畑のオーナーから、種芋を頂いた上、じゃが芋の畝作りのアドバイス。あとで、お手本になる畝と、我々の畝を写真で比べてみると、その差は、一目瞭然。畝にも、インスタ映えがあることを思い知った一日でした(ストロー・ハット)。