~Parko Cafe~

3きょうだいの母 アラフィフ主婦の 日々の綴り。

小説「神様のカルテ」

2010-10-17 | 本との出会い

秋の夜長
シャンパン片手にのんびり読書もいいものです
大将が当直で静かな夜 シャンパン1本空くまでに
↑ひとりで一本(笑)
あっという間に読んだのは
第十回小学館文庫小説賞受賞作の
「神様のカルテ」とその続編「神様のカルテ2」

主人公の栗原一止は
信州の小さな病院で働く、悲しむことが苦手な内科医。
ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を三日取れないことも日常茶飯事。
「24時間365日対応」の病院では 今日も新たな命のドラマが紡がれていく。

主人公は夏目漱石を敬愛しているという設定で
文体がすこしかたいので 読みづらいかなあと思いましたが
慣れてしまえば一気読み。
じわっ、じわっと心に広がる本だと思いました。

今はアラフィーな内科医の大将も
勤め始めて間もなく 地方の救急病院に働いていたころの
夜も昼も休日もない生活ぶりを話してくれたことがありました
それは この本で描かれている病院の日常 そのままです。
そして 
栗原先生は 大将ととてもよく似ているような気がします。

「内科医には武器がない。
あるのは、ただ病室を訪れる2本の足だけである。
その2本を互い違いに踏み出して、遅々たる歩みを続けるのが内科医なのである。」

知り合ったころの大将は 一日中院内を歩き回り 
あちらこちらで患者さんや家族 院内スタッフと言葉を交わしていました。
今は一緒に働いていないから 知らないけど~(笑)

「医者は、患者のために命がけで働くべきだという。
この国の医療は狂っているんだ。
医者が命を削り、家族を捨てて患者のために働くことを美徳とする世界。
夜も眠らずぼろぼろになるまで働くことを正義とする世界。
24時間受け持ち患者のために駆けずり回るなんて、おかしいだろう。
それでもこの国の人々は・・・・・」

今でこそ
当直以外の緊急で家に帰れないことも ずいぶん減りましたが
お付き合いのころ 一緒に出かけた先に
病院からコールが来ない日は、なかったなあ。

「もとより寿命なるものは人知の及ぶところではない。
最初から定めが決まっている。
土に埋もれた定められた命を、掘り起こし光を当て、
よりよい最期の時を作り出していく。
医師とはそういう存在ではないか。」

大将を訪れる患者さんは
症状がすっかり治って元気に退院される方より
長いお付き合いの中で だんだん症状が重くなり
最期をお見送りする方のほうが圧倒的に多いのです。
お見送りと その後の諸手続きを終えて帰宅した大将は
緊張の連続が終了した虚脱感と 
やり残したことがあったのではないかという自己嫌悪が絡み合い
 深い悲しみの淵にいます

小説の主人公 栗原先生の奥さまで写真家のハルさんは
凛として かわいくて そして しっかりと夫を支えます。
私は・・・・・むむむ。
大将がこの小説を読んだら 私に 
「ハルの爪の垢を煎じて飲むがよい」と言うかも(汗)

読み物としては
ドラマチックなドキドキ感や華やかさはないので 
物足りないと思う人もいると思いますが
シャンパンの酔いも手伝って?
じわ~っと泣ける2冊、でした。

この小説は来年 映画になるそうですが
主演は嵐の桜井翔くん。
となると 栗原先生≒大将≒桜井くん?
いえいえ、とんでもない!
どちらかと言うと大将は (斉藤洋介+阿藤快)÷2。

映画は・・・・・やめときます(爆)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うちにも2冊ともありますが(笑) (いもうと)
2010-10-23 19:07:03

えぇ、櫻井翔様絶賛撮影中ですってよ一気に読んで、さらにじわじわ読んでいます。


そういえば、お義兄さんはそうですね
夏目漱石は愛読していないでしょうが
いろんな思いはあるのだろうなぁと

もちろん
映画は見に行きますが(笑)


返信する
私も読んでいます。 (ます)
2010-10-29 08:22:43
私も今、2を読んでいるところです。
ほんと、じわっと泣けます。
返信する

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