池袋犬儒派

自称「賢者の樽」から池袋・目白・練馬界隈をうろつく老人の日常

「失恋レストラン」はどんなとこ?

2016-08-31 10:03:44 | 日記
昔、清水健太郎という歌手がおって「失恋レストラン」という曲をヒットさせた。

この歌手、もともと目つきの悪い男だったが、シャブ中になって芸能生命を断たれたの。

この曲は、たしか70年代の半ばごろに、夕方の「銀座ナウ」という番組で歌っておったと思う。

いい大人が、なんでそんな番組のことを知っていたかというのは、ちょっと長いワケがあるので省略。

で、わしは、当時の境遇のこともあり、この曲がとても気に入っていた。

しかし、じゃ。ぼやき漫才の人生幸朗じゃないが、どうも歌詞がいまいち腑に落ちない。

そのレストランが、「ねえマスター」と呼び掛けられるくらい近くにマスターがいて、カクテルを作れるのである。
失恋スナックとか失恋バーならわかるが、あくまで「飯を食わせてくれる」レストランである。

カウンターがあり、その中にマスターがいるというのなら「キッチンなんとか」といった業態になるが、さらにカクテルとなると、ちょっと想像がつかない。

最初にわしがこの曲を聴いたとき、勝手に環七沿いにある小さなレストランを連想しておった。

しかし、その後、環七の近くに住み、環七をよく利用するようになって、そんな店はどこにもないことに気が付いた。

歌詞の素朴さや、レストランとバーの分業化が進んでいないということから、もっと郊外のレストランのことではないかと思うようになった。

たとえば小田急や京王でいえば下北沢や明大前の向こう。西武や東上線でいえば石神井公園や成増の向こうである。

しかし、こんな長年生きてきておるのに、残念ながら、そんな店に出会ったことがない。
出会えたなら、飯をくいながら酒を飲み、一人でぼんやり昔の苦労を思い返したい。

今でも、歩いているときなどに、失恋レストランのメロディが頭に流れることがある。

そのたびに、周囲を見回している。

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