パンチの記録と記憶

スキーやボウリングをメインとした
自分の気付いた点などを
まとめて書いてます。

決勝トーナメント

2008-04-02 00:28:57 | ボウリング
予選2位で通過した決勝トーナメント。

JBCでトップクラスのT君は別のブロック。
こうなったら絶対彼と対戦したい!と気合満点で
当たるまで駆け上がるぞ~なんて言ったものの・・・

1回戦
こちらも相手は先日パーフェクトを達成したばかり。
お互いストライクが続かない展開だったが、
ついにこちらがミスしてしまい、相手は3つか4つ続いてしまい敗北。

やはり実力的に劣る自分では決勝トーナメントを勝ち上がるのは厳しいのか?!
普段ならもうテンパってグチャグチャになるところだが・・・
この日のために練習してきたんだし今日は調子もいい!
もう一度敗者ゾーンからT君のところへ!と集中しなおす。

敗者ゾーン1回戦
Aボウル時代から一緒のボックスで投げさせてもらったりしていた奥さん。
昨年のこの大会で今回の自分のように敗者ゾーンから大旋風を起こしている。
でもこの対戦ではスプリットも出てしまい自分的にはかなり優位な状況。
終始相手をリードする形でゲームが進み無事勝利♪

敗者ゾーン2回戦
何か因縁めいたものを感じる組み合わせに!
先ほど破った奥さんの旦那さんが相手。
しかも相手はパーフェクトを出したばかり。
爆発されたら厳しいなぁって思いながらスタートしたら
どうやら相手はもう疲れていて集中力が切れている様子。
イージーありスプリットありで難なく勝利!

敗者ゾーン3回戦
この決勝トーナメントで一番のピンチゲームだった。
一応相手はパーフェクトも経験している。
でもプライドもあるし負けたくない相手。
がしかし、10ピンをミスしてしまいかなり厳しい状況になってしまった。
相手のハンデがいくつかわからない上に1マーク離されてしまっている。
逆転のためには9フレは絶対ストライク!と思って投げたが
10ピンタップで万事休す。もう無理かなぁと。
まずは10フレ相手が先に8本カウント。
スペア取られたら終わりだけど、とりあえず出来ることをしよう!と思い
精一杯の集中力でこちらはストライクを持ってくる。
と、次の瞬間奇跡が起こる!
なんと相手がなんでもない左サイドの2本をイージーミス!
それを見て「パンチアウトすれば相手がハンデ10あっても逆転だ」と。
とにかく絶対に力まないように・・・
親指を絶対に握らないように・・・
頼む・・・腕よ振れてくれ・・・
リリースした瞬間にキタッ!と思える感触の投球が出来た。
2投目もストライクで勝負あり。
後は3投目にガターをやらなければという展開で軌跡の逆転勝利!

いや~この展開・・・
そう、最近よく一緒に投げているH夫妻との練習で培った精神力が生きたのだ。
ようやくいい勝負が出来るようになり10フレ勝負となることもしばしば。
相手のストライクを見て追っかけてストライクを出せるようになった。
プレッシャーを掛けられても自分の投球が出来るようになった。
まさにあの練習がこの場面で生きたのだと思う。

そんな奇跡のゲームをしている一方
勝者ゾーンではなんと同ピンによるプレーオフが。
一人は対戦を目標としているT君。
もう一人はパワーボールで破壊力のある人。
出来ればT君とは決勝で戦いたい・・・

そんな時ギャラリーの中からボソッと声が・・・
「どうせ決勝でまたやるんだからどっちでもいいじゃん」
確かに実力的には自分では二人には及ばないだろう。
特にT君にはどう頑張っても勝てないかもしれない。
でももう一人の人には絶対負けたくない。
ボールの強さでは劣るかもしれないけどAボウルのエースたちに
揉まれて育ってきたプライドが負けることを許さない。

「絶対見返してやる!決勝でT君とやるのは俺だ!」と闘志がみなぎる。

何か自分の描いたシナリオ通りにことは進み
プレーオフ勝者はT君。決勝の舞台に駒を進めた。

よしっ・・・この3位決定戦は何がなんでも勝つぞ!

3位決定戦
ハンデもあるこちらが中盤にターキーを持ってきてかなり優位に。
相手はタップが続いてスコアが伸びていない。
しびれを切らしたのか相手がミスをしてくれて
後はノーミスでいけば負けることはないという楽な展開に。
無事にスクラッチでも2マーク差をつけて完勝♪
でも相手も最後はしっかりストライク連発で追い上げてきた。
やはり恐るべし破壊力。

何はともあれ無事にT君との対戦に。
それも決勝戦という願ってもない最高の形で迎えることが出来た。
有言実行出来た自分の集中力にビックリ。

敗者ゾーンが勝った場合には再決定戦となるため
2連勝しなければならない。
この相手に2連勝するのはかなり難しいことだけど
単発勝負なら何が起こるかわからない!
とにかく諦めずに最後までついていくぞ!

決勝戦
まずは相手が2フレでスプリットでミスとなりハンデ込み3マークのリード!
こちらはストライクが出るものの繋がらず差を広げられない。
4フレで相手にジャストポッケのストライクがキタ。
すると5フレ・・・6フレ・・・7フレ・・・
止まることなく完璧なストライクを連発されあっという間に
追いつかれ追い越されてしまった。
こちらは3連続10ピンとどうしても後1本が飛ばせない。
応援してくれていた知り合いから我慢だぞ我慢の声が
かすかに頭に届く。
ここ最近不調だった10ピンをなんとかカバーしながら
くるかもわからないチャンスを待つ。
そんな願いも虚しく、結局相手は4フレからオールウェイして
250UPで振り切られてしまった。
こちらは9・10フレとようやく最後の最後でストライクが続き
わずかながら意地を見せたが完敗。

でも満足だった。
アベ180台のボウラーが1Gマッチの決勝戦で
全国レベルの人を相手にノーミスで210UPしたのだから。
それでもなお及ばなかったのだから。
素直に「参りました」と言うしかないさ。

こんなに集中してボウリングしたのはもしかしたら始めてかもしれない。
汗は噴出してくるし、10ピンが残るととんでもないプレッシャーだった。
それでも最後まで集中切らさず頑張れたのはH夫妻の応援のおかげかな。
ずっと後ろで応援してくれたH夫妻は本当に心強かった。
でも試合中はその声がほとんど聞こえていなかった気がする。
何かを言われて頷いていたけどほとんど覚えていない。
でも間違いなく力になっていた。

大きな自信と経験を与えてくれたこの日を大切に
これからももっと上を目指して頑張っていこう。