身も心も

病気の事。ヨガやアロマの事。日々の事。好きなもの。

イムジン河

2020-03-05 14:24:02 | 日記

先日、NHKBS「アナザー・ストーリーズ」でザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」を取り上げていた。

「懐かし、、、」思わず声に出して言ってしまった。

小学校3年生の時、1年間担任だった先生を思い出す。

とにかくすごい先生だった。

教えていただいたのは「国語」と「音楽」この2つだけと言っても過言ではない。

1時間目~6時間目まで1日中、歌っていた時もあった。

「えんぴつ録音」と言うという1冊のノートを1班5~6人の各班に1つ。

それを順番に回し、毎日、だれかが何かを好きなだけ書く。

先生はそれを毎日添削し、赤ペンで誤字脱字を直し、感想をたくさん書いてくれた。

同じ班の人は、自分の前に書かれた同級生の様々な文章が読める。

ノートの置き場所が決まっていて、他の班の「えんぴつ録音」も自由に読む事ができたように記憶している。

面白かった。1日の事を朝から寝るまで箇条書きしている子もいれば、奇想天外な物語を書いて「続きは次回、お楽しみに!」という子もいた。

約束事は、きちんと記名する事。SNSのように個人を誹謗中傷する事なんてなかった。

国語の授業は、先生がその中から抜粋した物を、当時はガリ版で印刷し教材とした。

特別に優れた文章と言う事ではなく、みんなで「○○さんは、この時どう思ったのか?本当はどうしたかったのか?して欲しかったのか?」かを話し合う。

そして本人に、真意を発表してもらったり、話し合いの中で本人に気付いてもらったりもする。

「もっと気持ちが伝わる書き方は?どこをどうすれば良いのか?」時には、本人に書き直しをしてもらい、再度授業で取り上げたりもした。

 

毎朝「今週の歌」という「歌係」が選んだ曲を歌う。

先生は自前のアコーディオンで伴奏してくれる。

選曲は生徒に任せ、今考えると「小学校3年生が、こんな曲?」と思う歌謡曲もあった。

その中の1曲が「イムジン河」だった。

だれがこの曲を選んだのか?もう、忘れてしまった。

だが、当時、発売自粛となったばかりの時だ。

この曲はみんな大好きで、数週間続けて歌った。

先生は何も言わなかった。毎朝、アコーディオンで伴奏してくれた。

今、思うに、、、発売自粛となった曲の大合唱が、3年生のあるクラスから、毎朝聞こえて来て、、、他の先生方はどう思っていたのだろう?

大人たちの都合や言い分も、きっとあっただろう。

だが子供たちに、そういった雑音は入ってこなかった。

 

「先生」と言うと、今でもこの先生が真っ先に浮かんで来る。

音楽が好き、書く事が好き。

今の私があるのは、この先生のおかげだ。

 

コメント
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