捨てる

近くは六本木ヒルズ、東京タワーに各国大使館。
この寒空、ミニスカートに素足。熱帯魚みたいな女の子が歩く街。その路地裏には、下町を思わせる古い木造２階家が建ち並ぶ。
苔むす石鳥居の神社がある。
こういう場所を散策するのが大好きだ。

今時「おみくじ10円」驚いちゃうよ。
不謹慎ではあるが、思わず写真を撮ってしまった。

中吉でした。
「焦らず待て。しばし時の流れに身を任せよ」との事。
妙に説得力あり。


止まっていた時間が少し流れ始めて来ている。
動けるだけ体の痛みが消えて来たのか？動き始めたから、痛みが消えて来たのか分からないけど。

執着していたものを一つ手放したら楽になった。
そんな感じだ。


さっきの神社の周り、空き家が目立つ。
大会社の管理地になっている。
数年後、再開発が始まる予定。
地域ネコボランティアさんの手書きポスターがあった。
「ここにある食器や水にいたずらしないで下さい。
ここにいるネコは全て避妊手術をしてあります。
地域ボランティアが責任を持って、食事・トイレの世話をしています。
この地域の再開発が進む度、居場所を追われ、ここに集まって来ました。
ここも後数年で再開発されてしまいます、、」

茶色のネコが私を見つめていた。

時の流れに身を任す。それはそれで、一つの覚悟が必要だ。