京都戦の敗戦から2日が経ちました。昨日の月曜はテレビ各局で「さよなら伊藤涼太郎」の大特集で、なんか新潟県中が「涼太郎ロス」に陥っている感じです。ボクの職場でも普段はまったくサッカーに興味を示さない人まで、「エースの伊藤涼太郎が海外移籍ってアルビはもうダメじゃん?」などとのたまわっておりました。フンだ。
京都戦の試合に関しては、「あの2失点目の新井のミスは痛かったよなぁ…」「島田はなんであそこでファウルしちゃうかね?」「田上の左SBは相手にひとつも脅威を与えないよな…」「ボールの競り合いは完全に京都に負けてたよなぁ…」「京都の選手は体幹が強いって感じがする、それに引き換えアルビは…」「試合終了のホイッスルで京都の選手はみんな倒れ込んでいたのにアルビの選手はそうじゃない。体力の限界まで走っていなかったのか??」「J1では通用しない選手がアルビにはいるんじゃね??」……なんかマイナスの評価や感想がいろんなところで語られていますが(ボクも少し思ってしまった)、ホントにそうなんでしょうか?
雨の中のあまりコンディションが良くない状態でのゲームだったけど、最後までアルビのサッカーは魅力的だったし、ボクらも手に汗を握って応援していたのは紛れもない事実です。何度も相手ゴールに迫り、惜しいシーンもたくさんありました。ゴールシーンとなった、ダニーロがラインギリギリでクロスをあげて新井がドンピシャヘッドで合わせたシーンなんて、まさに理想的な美しい得点でしたよ。他にも小見くんのあれとか、涼太郎のあれとかあれとか、ホント1つ決まっていれば流れが変わっていた場面は少なからずありました。
ゲームスタッツを見ても、ボールを7割方は保持しているし、シュート数も京都の倍。パス成功数にいたっては4倍を超えます。もちろん、サッカーは得点を取り合うゲームですから、いくらボールを保持していても勝てません。だけど、決して見劣りするようなサッカーではなかったことは、データを見ても間違いありません。京都戦は決して「ダメダメ」だったわけではないのですよ。
京都戦はリーグ戦の折り返し、ちょうど全チームと1巡目を戦い終えるゲームでもありました。17試合を終えて勝ち点17、4勝5分8敗のアルビレックスは、現在13位です。ですが、14位・15位の京都とG大阪との勝ち点差は僅かに1。完全に下位グループの中に飲み込まれてしまいました。しかも12位以下のチームからは1勝もできていないのが、なんとも痛いところです。
今週末のルヴァンカップ鹿島戦を挟んで、6月24日(土)のアウェイ柏戦からはいよいよリーグ戦後半戦に入ります。相手は最下位の柏。今シーズンは横浜FC、G大阪と、最下位チームを相手に勝ち点3を献上し続けてきたアルビですが、今度ばかりは絶対に柏を叩かねばなりません。
ゴメス!ヨシくん!修介!早く戻ってきてくれ!
横浜FCに勝って対戦相手は下位チーム、ここで勢いに乗って欲しかったのですが、J1はやっぱり甘くない…ってことですかねぇ。
チームを立て直してリーグ戦後半戦、反転攻勢期待しております。
勝てないけど、やっているサッカーは頑固に変えない。これが力蔵流ですよね。じっと待ちましょう。小手先の変化ではなく、新潟のサッカーを熟成させて勝ちましょう!