第8節のアウェイ熊本戦は、アディショナルタイムで劇的な逆転弾が決まり、2-1でアルビの勝利となりました。なんたって前節の千葉戦で、悪夢のサヨナラ負けを喫しているアルビですので、今回も終盤はホントに祈るような気持ちでの観戦でしたよ。
先発メンバーには、伊藤&松田のW太郎が名を連ね、CBには田上、右SBには巧が入りました。ヨシくんと舞行龍はサブです。ケガ明けの孝司さんとイッペイ、三戸ちゃんもベンチ入りです。
ゲームは開始早々の前半4分に動きました。熊本にアルビの右サイドを突破されPA内への侵入を許し、DFの巧と田上がかわされてゴールネットを揺らされます。決めた熊本の選手(坂本だった?)はなんだか見た目は奏哉に似てました。「あ~ヤバいよ」「先制されて勝った試合ってあったけ?」「『先制点が鍵』とかってどこかに書いてなかったっけ?」不安が募ります。
それに熊本は高い位置でどんどんプレスしてきます。アルビのゴール前でのDF陣のボール回しにもガンガン来ます。ボールを失ったら即失点に繋がるような位置で、ヒヤヒヤするシーンもありましたよね。そして小島が長いボールを蹴ると、ことごとく熊本に拾われるし。なんか不安なムードでゲームが始まってしまいました。
しかし前半21分、歓喜のシーンが訪れます。前線でボールを奪った谷口が、前に出てきている相手キーパーを確認すると、超ロングシュートを放ちます。ボールはキーパーの頭上を越えて、ゴールネットを揺らしました。昨シーズンの秋田戦のゴールを彷彿させる、谷口の今季4点目。日本海キャノン砲が炸裂し、同点です。エース谷口の恩返し弾!
初めてコンビで先発したW太郎ですが、松田詠太郎はヨカッタですねぇ。詠太郎がボールを持つと、スルスルッとゴ-ルに向かって行きチャンスが生まれる。そんな感じでした。一方、伊藤涼太郎はちょっと気負っていた印象だったな。常に「ゴールを奪いたい」っていう積極的な姿勢はいいんだけど、周りがあまり見えていなかった感じでした。その伊藤とヨシくんが交代して、1-1の同点のまま後半に突入です。そしてヨシくんが入り、チームは活性化します。
後半はアルビペースで、惜しいシーンの連続でした。谷口もシュート打ちまくっていたけど、ポストに嫌われたり、相手GKのファインセーブにあったり、「谷口!なぜそれが入らない?」「そこは決めてくれ!」の連発でした。谷口だけではなく、「至恩!そこは自分で打ってくれ!」「三戸ちゃん!そこは決めなきゃだろ!」「イッペイ!頼むよ!決めてくれ!」って、何度もテレビの前で絶叫する八百政家。
あっ言い忘れましたが、途中交代でピッチに三戸ちゃんとイッペイと奏哉と孝司さんが入っています。
アルビのシュートは24本ですよ。枠内シュートは15本。まぁ熊本にも14本も打たれているわけですけどね。
はい。谷口のシュート数は9本ですよ。もう2、3点は決められたなって思います。三戸ちゃんは途中出場ながら3本もシュートを打ったんですね。すばらしい!
しかし、サッカーはシュート数で勝利が決まるスポーツではありません。ゴールが決まらなければ勝てません。1-1のまま突入したアディショナルタイムは4分。「こんなに攻めているのに追加点が入らないの?」「もしかして熊本にワンチャンスを決められて千葉戦の悪夢が再び?」そんな不安もボクらの心に過ぎったゲーム終了間際に、劇的なシーンが待っていました。
キーパー小島が大きく蹴ったボールのその先にいるのは…?あれ?誰だ?田上?なぜCBの田上がそこに?誰か教えて?
あれ?田上、完全にノーマクーじゃん!ゴール右側からクロスをあげたその先には?
飛び込んだ!孝司さんがヘッドでドーン!やったー!決まった逆転弾!
「潟る」っていう新潟サッカーの専門用語がありますが、今回のゴールは「逆潟る」ですかね?アディショナルタイムに劇的な得点。吼える孝司さん。最高!まぁその後で、「ボールは出てないじゃん!」「なんでコーナーキック?」なんていうシーンもありましたが、勝利の喜びでもう忘れました。
試合後のインタビューに応える孝司さんです。開幕戦でケガをして戦線離脱し、苦しい日々を過ごしていたことが頭を過ぎったのか、インタビュー中に言葉に詰まる場面もありました。ボクらも思わずもらい泣き。孝司さんの今シーズン初ゴールは、チームの勝利を決める価値ある1発となりました。
遠く熊本の地まで応援に駆けつけたアルビサポの皆さん、おめでとうございました。そして、ありがとうございました。皆さんの熱い応援は、DAZN観戦のボクらにもしっかり伝わってきました。
1つ勝つとムードは変わりますね。順位も暫定5位に上がりました。晴れやかな気分で新年度の仕事をスタートできます。今週はずっといい気分で過ごせますね。そして週末にはホーム戦です。わっはっは。気分は最高!