週末はアルビレックス!

サッカーど素人ながらアルビレックス新潟にはまりこんだ「八百政」家のアルビレックスな週末。(コメント表示は承認制です)

サポーターの誇り

2006年08月15日 | アルビレックス新潟
アルビレックスの生みの親である池田弘氏は、その著書の中で「スタジアムという非日常空間」というキーワードをたびたび使っています。

サッカーに限らず、野球にしてもバスケットボールにしてもアメリカンフットボールやアイスホッケーにしても、特にホーム&アウェイ形式で行うゲームにおいては聴衆は熱狂的になりがちです。まさにスタジアムは聴衆にとって非日常空間であり、日頃の憂さを忘れ、絶叫したり興奮したりすることでストレスを発散し、さらなる勤労意欲の向上を図ったりすることは、あって然るべきだし認められるべきことだと思います。

かく言う僕も、初めてビッグスワンに足を踏み入れたあのゲームで興奮した心地よさや、周囲の皆さんと一緒に肩を抱き合って喜んだ幸福感が忘れられずに、せっせとビッグスワン通いを続けている輩です。アルビレックスが勝てば嬉しいし負ければ悔しい。そんな思いが強くなればなるほど、それぞれのサポーターはいろいろな方法でさらにアルビレックスに傾注していきます。ある者は「ビッグフラッグを掲げることに熱中」し、ある者は「仲間とお揃いでTシャツや法被を作って応援」する。ある者は「ゲーフラを自作して選手を鼓舞」し、ある者は「アルビに関するブログを開設」する。

しかし、人それぞれの「アルビが好きだ」という思いは、他の競技やチームでも見られるように、好ましくない(誤った)方法で表現されることが時としてあるのです。僕自身もそうであるように、人間というのは心に弱い部分や未完成な部分を多く孕んでいる生き物です。4万人が集合しているという非日常空間で、チームが負けたというモヤモヤ感が鬱積し、しかもきっとアルコールを飲んで興奮していたであろう状況の中で、ゲーム後に挨拶に来た選手たちにフラッグやペットボトルを投げつけた数人のサポーター。

彼らの「心情は理解できないわけじゃない」けれど「行為は絶対に許さない」というのが、ボクの今回の考え方です。まぁ、やっちゃった人たちは深~く反省して、「もう絶対にしない、ごめんなさい」っていう気持ちを強くもってほしい。その上でゴール裏で再び応援することを彼が望んだときに、拒否する必要はないんじゃなかなぁ…って思っています。

それより気になるのは、あの行為を見ていた子ども達がどう思ったか。以前にもどこかで書いたんですが、「サッカーのブーイング文化」というのは正直言って子ども達にあまりいい影響は与えていないと思います。横浜戦の時も、僕ら夫婦の数列前の席で中学生の男の子(姉や母親と一緒に観戦していた)が、何かあるたびに「Booh!」(おそらくゲーム中に10回以上ブーイングしていた)相手が得点すれば座席の椅子を蹴飛ばして腹を立てる…という様子が見られ、僕らは嫌な気分になりました。あの子もきっとどこかで「大人のお手本」を見ているんですよ、きっと。今回の騒ぎを起こしたおじさんたちも、自分の行為が子ども達に及ぼす影響が大きいことを自覚すべきです。この挽回は結構大変ですよ。

今、僕らアルビのサポーターは、ある意味で「のど元にナイフを突きつけられている」っていう状態だと思います。「さぁどうするんだ?真のJサポーターになるのか?やめるのか?」って。確かにビッグスワンに4万人ものサポーターが集まるような数的には理想的な状況が出来ました。問題はこれからです。「質」をどう高めていくかです。「新潟の誇り」を「サポーター魂」としていかにして浸透させていくかです。

ボクとしては「勘違いしている人たちをスポイルする」のではなくて、「共に高まっていきたい(ボク自身も含めて)」と願っています。

3日間旅行に出かけており、ブログを更新できずにすいませんでした。楽しみにこのブログをのぞきに来て、がっかりしていた人がもしかしたらいました?連続更新記録は途切れましたが、今日からまたがんばります。よろしくお願いします。



コメント (3)
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