ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

廃墟

2010-08-16 16:23:03 | 森林鉄道物語
 森林鉄道の遺跡案内について、考えていたのです。昨夜、本当に深夜に本を読んでいたのですが、その中にこうした記述がありました。

 この世で「廃墟」が一番美しい。というのです。

 廃墟の中に露出している歴史を見て、人は感動する。

 人間がさんざんと一生懸命になって美を作り出そうとして、完成できなかったものを、物理的な自然と時間が完成させる。しかも今も見ているのは、その完成と崩壊のプロセスである。いまでも美が完成しつつあると同時に、消え去ろうとしているところを目撃するわけです。それが感動を生まないわけがない。

 廃墟をそのままで美しいと考える。この考え方は本来日本人独自の発想かもしれません。

 森林鉄道の遺跡群や登録文化財を美しいものとして表現する、言葉に置き換える作業が必要なのです。しかし語彙の不足はどうにもならないのですが、さて・・・。 



 今回の仕事は、廃墟を前に、往時をしのび、輝きを想像して感激するより、今あるがままの廃墟の美しさを伝える作業なのです。

 どこまで出来るか。自分に期待してみたいところです。
 日本人は、布の断面を見て、キレッパシカラ、全体像を見ようとする。そうした美意識を持っている人達であるはずだから、言葉足らずの私の話にもなんとかついてきてくれるでしょう。
 感動は、ある種イマジネーションの産物でもあるはずですから。

小休止

2010-08-16 00:35:31 | 旅行
 JTBが関西から送り出している観光ツアーが、夏真っ盛りの暑さが原因だろうか、小休止となっています。

 9月になると、順調に客が集っているようですが、このお盆の季節、四国はよさこい祭りから、阿波踊りとビッグイベントが目白押しですからね仕方なしといったところです。

 まあここ2週間ぐらいをかけて、話題の総点検をしてみようかなと思っています。
 説明をしないと、単に山道をバスに乗って回るだけなのです。
 誰かが詠いました。分け入っても分け入っても青い山。そんな感じなのです。

 おかしなもので、聞き手の笑顔が増えると元気が出るから不思議です。
 6時間もぶっ続けで話すのですから疲れないはずはないのですが、面白いものです。

 それに、定年を過ぎたご夫婦が、旅に出て四国の東から西まで2泊3日で回ろうとするのですから、元気な方々です。幸せな方々です。旅なれた方が多いですね。

 9月になるとまた、連なってお出でになるようです。

 笑顔がいただけるといいですね。
 ただ問題はこちらの体調です。体重を落とさないと又腰痛が出るかも。