うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

アーバン、サンシティ

2006年05月21日 01時07分05秒 | 個別銘柄分析、比較など
アーバンは、投機のつもりでしたが投資に変えようと思います。
諸所勘案して、経営者の誠実を疑う気になれないからです。
個人の立場で出来ることと出来ないことがあります。
人間は感情の動物なのでついつい怒りに我を忘れるときもありますが、同時に感情を飲み込んだ方が得なことが多いのも事実です。
アーバンに関して書くと、監査法人とSPCで揉めてるから気配が安いというところを仲間から聞いてIRを見ましたがそれを見る限り、大体の事情は想像出来ましたが、それ以上に市場が猛烈に反応していて、正直驚きました。
最近は投資家さんの質の向上が激しくて、そういうことはないのかなと思ってましたが、やはり時にエモーショナルですね、人間は。
この手の問題は、まあIRの文面からは8割がた、売り上げ計上の時期のズレ(販売基準)の問題だなと見当がつきましたが、どうせSPCがらみということは連結の対象範囲だなと。というのは大抵直前で揉めるのはここですからね、詳しく説明するのもメンドクサクなるような代物ですからね。
ただ、IRだけを見るとアーバンが被害者と感じたのですが、より詳しく具体的な争点を見ると確かにトーマツの言い分にも一理ありますね。
まあ、実は騒動の遠因も、突然の社長会見の原因も真の黒幕がいるんですけどね(笑)。
まあ、アーバンも、トーマツも不手際がないとは言えませんが、責任が大嫌いな税金泥棒ほどではないです(笑)。
もう何年も前のことですので変わったかもしれませんが、総会だったか説明会だったか忘れましたがアーバンの社長には非常に好印象を持ってました。
それゆえ一年余り保有していましたが、今に比べると知名度も業績も全然小さかったような気がしますが、何より会計的な発想が出来る経営者で、誠実さも感じた記憶があります。
そこが、最終的な担保でしたから、思いのほか寄り付いた時の買いに迷いはありませんでした。ただし、この相場状況ですので現物ですけどね。
本当はダヴィンチ用にと思っていた現金の転用を決め一機にキャッシュポジションの信用決済分以外の余裕を全てを投入しました。
リアルタイムでコメント欄にカキコしたので買えた人も多かったと思います。
まあ、その日はドイツの「おぼれる犬を棒でつつく」攻撃でストップ安なので焦らなくてももっといい値段で買えましたが(爆)。
人間手許現金が薄くなると怖いのでその次に日置電機、ココ壱番屋、キャンドゥなどの優待銘柄が次々投げ売りされていかれました(笑)
で、出来た現金でまた小幅な買い増ししちゃったんですけどね。
実はこの時ここ一年で始めて、迷ったことがあります。
一部ダヴィンチの現物投げ売ってでも買おうかな~という考えです。
結局実行できませんでした。
気分的に最悪だったのが次の日の朝、仲間の報告で社長の会見があり大幅下方修正135億→63億とか・・・これ聞いたときは落ちついてはいましたが内心「しまった~
読み違えたか???」と思いましたが、出元の情報を確認すると何のことはなく単なる期ズレで読みどうりでホッと一安心でした。
まあ、この心理状態がしめしますように本当に投機ですよ。また普段やってる短期売買とは違い投入している金額が大きく、リスクが違いますからね。
ただ、僕の経験ではこういう時は、買ってしまったほうが良いように思います。
ダヴィンチだって04年11月には5分割前の9万以下で買っても、その日の終値はそこからさらに5%以上の大幅安ですしね。怖くてたまらなかったです。
それに比べれば今回は全体の資金量の割合からすれば大した額ではないのでリスクは全然軽いですけどね。
どちらの場合もテクニカル重視の短期勝負のデイトレだったら損きりしなければならないお話です。

サンシティが19日引け後に発表で6月から東証一部に昇格が決定しました。
同社については、以前も書きましたがキーワードは、「不動産流動化企業へのシフト」です。
新中期経営計画によれば平成17年12月期には、売り上げの30%だった不動産流動化事業が18年12月期には40%、19年には43.6%、20年には45.7%と順次重点を移していくようです。
まあ、いわばアーバン型への変化ですね。
何よりも不動産流動化事業は、同業他社などの例を見ましても利益率の面で非常に有利ですので何より見かけ上の財務数字の改善が見られるはずです。
この見かけ上の財務数字の変化、それもできるだけドラマチックな変化というのが自分としては非常に重視してまして、従来はスクリーニングに引っかからなかったりしたものが引っかかるようになります。
(ダヴィンチの一昨年の財務数字と昨年の財務数字との差が大きかったことを覚えている方もいると思います)
ところがこの流動化事業はEPSを一気にかさ上げするとともに一面非常に資金を必要とする事業です。
構造変化、構造改革というのは苦しいものです、しかしそれをしないよりは何倍もマシである時、それを選ぶかどうかはひとつ評価するうえで重要な点ですが、その際に別に企業に限ったことではないのですが、「まさかの友は真の友」という言葉があります。多くの人に助けられた経験から、自分が大人になった今も自分は人知れず努力する経営者や企業を応援したいと思ってます。
その面では米国よりも格段にベンチャーマインドやエンジェル精神の不足する日本の為と言うのもありますが、投資としてみた場合もちゃんとリターンがあることを皆さんそれぞれの人生で経験的に知ってると思います。
例えば、虐められてる友達を助けるという行為は今ならともかく子供の時にはハイリスクです。虐められるという事は本人とってはかなり深刻ことでしょうから、勇気を出して声をかけたことがあります。そんなことがあったことすら忘れてましたが、20歳の同窓会の時にはその娘はかなりの美人になっているということもあるのです。
株というのは美人投票ですけど、誰もが美人と思ってる時には高値掴みでもありますけどね(笑)

相場全体は軟調だと思います。
だから、どの銘柄ももっと安くなる可能性はあります。
自分はもう動く気はしませんというか、アクセクするのはしばらく休憩して、大局を探ろうと思います。
ただ、流動化セクターは長期金利とノンリコの金利の違いが徐々に見えてきて個人的には安心しています。
ただ、アーバンのSPCは飛び火が怖いですけどね。
どちらにしろ業績が絶好調である以上、実際に悪い業績が出ない限り売る必要はないと自分は覚悟しています。
こういう時はさわかみさんとかフイッシャーの言葉とか思い出しますよね。

そうそう、PBRについて以前聞かれたんですが、僕はまったくPBRに関しては当てにしていません。もちろん見ますが「へぇ~」ってレベルです。
もう一つチェックする項目があって、長期(5年)の株価チャートと増資の希薄のタイミングです。
PBR見る時はココも見ないといけないと真実の姿は見えないと思います。
ダヴィンチが屈指のPBR高銘柄であることはもちろん知ってます。
ですが、そもそも株式を債券とみなして(3年~10年)長期投資する手法に、目も向けるあまり株と債券を一緒にしてはいけません。
そもそもPBRの前提となる会社財産も、ついで言えば他の資産も資本も利益剰余金も全て数字でしかないからです。
わが国は物価変動会計でもなければ現金主義会計でもなく清算価値を求めてるわけでもないので無意味です。監査だってしょせん試査ですしね、期待ギャップが大き過ぎますから。

最後にこれだけは言わせて、サンシティの一部昇格、おめでと~
やった~
だって、株価では
だからせめて週末ぐらいぬか喜び、ご勘弁を