諦めない教育原理

特別支援教育は教育の原点と聞いたことがあります。
その窓からどこまで見えるか…。

158 「学び」と私たち#13 ⑤学びの段階4~5

2021年10月03日 | 「学び」と私たち
紅葉 甲斐駒ヶ岳 やっぱりカッコいい!。

テキスト:佐伯 胖『「学び」の構造』東洋館出版を 紹介しつつ、

引用④ 学びの段階4〜6




第四段階
「学び」の目標ということばがつかえないほどひろがっているもので、あえて言えば、「より深くものごとを納得すること」が目標となる。(ただ)この「より深く」とは、多くの他人の目からみても矛盾のない形で、というような意味である。
第五段階
自分が信じるところを他人に「語る」場合に、「もしかしたら自分が今まで当然と思っていた前提がまちがっているかもしれない」という可能性をみとめ、それを、実際の他者との対話の中で確認したり修正したりしようと試みる。「変革」された自分は、かつての自分とは異なるが、その場合、何故異なるに至ったか、どういう吟味を経てそうなったかが、他人にも十分納得されるものとして、訴えるだけの理由を根拠を持っているはずである。
第六段階
さきの他人の目が、今まで出合った人や自分と接する人々を超えて、あらゆる可能な他人の目を次々と自分で「想定」できるようになる。世の中の種々な現象や問題の中から、新しい自分を発見したり、また、自分自身の内からも、新たな視点を生み出し、それらを現存する視点との矛盾をこえうる「新しい一貫性」をつくり出してくる。自分にとっての知識はもはや「すべての可能な他人」にとっての知識となり、文化として遺していくし、他人をその一貫性の高まりとのひろがりの渦にまきこまないわけにはいられない。

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