福島応援プロジェクト茨城

福島の子ども達の保養のために!原発をなくすために!避難者を支えるために!

開所式(7月20日)とその準備

2014年06月30日 | 保養
◆すっかり綺麗に
7月28日のお掃除会もご尽力頂きましてありがとうございました。
この日は皆様が午前中でお帰りになったこともあり、私の仕事の都合もあって、午前中で切り上げましたが、午後、畠山様がお一人でいらっしゃって大きな天井灯を掃除してくださいました。
おかげさまで本当に綺麗になりました。

◆開所式とその準備
いよいよ「ともいきの郷」の開所式を開催する運びとなりました。
今まで福島応援プロジェクト茨城にご協力いただいた方々、新しくボランティアに参加してくださっている皆様、そして「ともいきの郷」がある集落の本郷の皆様に来ていただいて、お披露目をしたいと思っています。

開所式の前に、外回りも含めた整備をしたいと思いますので、何卒よろしくご協力くださいますようお願い致します。
7月6日(日)9時~ 準備
7月19日(土)9時~ 準備
7月20日(日)10時~ 開所式


◆今年の保養プロジェクト
開所式の後、午後は今後の福島の子どもの受け入れについての相談をさせていただきたいと思います。

今回の保養は7月25日から7泊8日を考えています。
あまり長い期間ではありませんが、「ともいきの郷」での受け入れが初めてということもあり、いきなり長期間は難しいと思ったのです。ただし整備が済めば、家族で来て滞在するということも受け入れられるので、夏休みの活用はいろいろ考えられると思います。

◆「ともいきの郷」の今後
7月28日夜は、長年ビキニ水爆被災船調査に取組んで来られた山下先生が高知から講演のためにいらっしゃって、「ともいきの郷」に宿泊してくださいました。先生も「ともいきの郷」をとても気に入ってくださって、立派なよい家と感心してくださいました。

先生は幡多ゼミナール(✳︎)の顧問だけではなく、高知県四万十市にある「四万十楽舎」の初代の事務局長も務めておられました。「四万十楽舎」は、廃校となった小学校の校舎を再活用した自然学習の拠点で、カヌーや木工など様々な体験ができて年間2600人余の利用者がある、広い四国で2番目に人気の宿泊施設だそうです。

そういう経験をお持ちの先生の目で観ていただいて、「ともいきの郷」を活用していくに際して、いろいろアドバイスをしてくださいました。

先生は現在、主に西日本の学生のボランティアを組織して、福島支援をしていこうというお考えで活動をされています。

きちんと自分の身を守る防護の仕方を学ばせながら、被災地の現状を自分の目で見ることがとても大切だし、福島の学生たちとの交流をしてもらうことによって、今の日本の現状を知らせたいと考えていらっしゃいます。

そういう学生たちの中間的な拠点や合宿所としても「ともいきの郷」を活用させたいと言われました。福島の学生と他地域の学生が出会う場所になるととても素敵だと思います。

✳︎幡多ゼミナール
2011年6月に第2回「焼津平和賞」の受賞をきっかけに、福島の高校生朗読グループ「たねまきうさぎ」を高知に迎え、自然体験交流に取り組んでいます。朗読や心の悩みを聞いた生徒たちは、原発事故の影響や津波の被害を自分の目で見つめ、福島の高校生、大学生、農・漁業青年たちとともに結び 合おうと交流を続けています。核の時代に生き、放射線被災・原発事故に立ち向かう若い世代の姿を通して、教育・暮らし・地域・社会のあり方を見つめて、 映画「種まきうさぎ」を撮影、製作中です。

茨城県母親大会無事終了。

2014年06月30日 | 保養
昨日の茨城県母親大会では、第6分科会「ビキニ被ばくの実相から福島を考える」に大勢参加してくださいましてありがとうございました。
教室がいっぱいになって嬉しかったです。
全体でもあの雨の中900人以上集まったのです。

小張は前日直前まで、山下先生をお迎えするために、「ともいきの郷」のお掃除や整備で、忙しくしていました。




分科会は皆様が色々ご協力してくださいましたので、本当に助かりました。

DVD「ビキニの海は忘れない」¥1500  完売
―ビキニ事件を追跡する高校生たちー 森康行監督、
ナレーション吉永小百合、キネマ旬報記録映画ベストテン、国際映画祭参加  62分 
本「もうひとつのビキニ事件」 特別価格¥1500  完売
―のべ1000隻の被災船を追うー ビキニ被災50周年 被災船員・沖縄・韓国調査 平和文化   p157 
上記の2点は完売でしたが、以下のものがまだ残っています。

特に
本「核の海の証言」とDVD「渡り川」
この2点はお薦めです。
ご所望の方がありましたら、お取り置きさせていただきます。
また
DVD「ビキニの海は忘れない」¥1500 
も高校生の取り組みがよくとらえられていて、とても素晴らしいので
希望者があればまとめて注文します。

冊子 『東北大震災に学ぶ旅』  ¥500
―津波・原発被災にむきあってー高校生たちの宮城・福島調査記録 p39
冊子 「ビキニ・死の灰世界各地へ」¥500
―米公文書「キャッスル作戦」放射性降下物記録抜粋、第5海福丸元聡機長の「日記」-p45

本「核の海の証言」           ¥1800
―ビキニ事件は終わらないー ビキニ被災60周年 日米両政府の政治決着 米国の公文書解明 ビキニとフクシマ      新日本出版社  p245

DVD  「渡り川」       ¥1500
―強制連行を追跡し、国境を越えた
交流を進める高校生たち―  森康行監督、キネマ旬報記録映画ベストテン1位、国際映画祭参加90分
重ねて申し上げますが「核の海の証言」は本当に素晴らしい労作です。
参加できなかった方、何卒よろしくお願い致します。

山下先生が「がん登録法を警戒しよう」とおっしゃっていたように、
「自分の体を自分で守るように日々備えておく」ことなど
いろいろな問題が山積みですが、ひとつひとつ片付けていければいいなと思います。

分科会の報告はまた、改めて詳しくさせていただきます。

教室風景の写真と夕方空にかかった虹の写真を添付します。

小張佐恵子

今日28日お掃除会開催。そして、初めてのお客様を迎えます。

2014年06月28日 | 保養
今日28日お掃除会いたします。
昨日新しい畳が入ってキレイになったともいきの郷!
乾拭きで仕上げます。

そして今晩は、初めてのお客様、高知県の山下正寿先生を迎えます。
29日に開催の茨城県母親大会にて 脱原発ネットワーク茨城担当の分科会「ビキニ被ばくの実相から福島を考える」で講師をしていただくのです。

1945年から世界中で約2400回も行われた核実験で、ビキニ・ブラボー実験は最悪の被曝をもたらし、日本の小児ガン死亡率は核実験にそって高まり、1968年に戦前の7倍となったのです。

以下は情報です。ぜひご参加ください

60年前、ビキニ事件の際、多くの漁民が命を落としました。
無視され隠されてきたのです。福島と同じです。
高知県の山下正寿先生が高校生と追跡してきた被災調査は素晴らしい仕事です。明日6月29日は、笠間で開催される茨城県母親大会に高知の山下先生に来ていただいて分科会「ビキニ被ばくの実相から福島を考える」を開催。

茨城県母親大会 第6分科会<講座> 6月29日 10時~12時30分
『ビキニ被ばくの実相から福島を考える』 助言者 山下正寿氏
会場 茨城県笠間市 県立笠間高校 
一般参加費1000円*高校生以下 参加費無料

1954年3月1日、マーシャル諸島ビキニ環礁で、アメリカが行った最初の水爆実験の威力は広島原爆の1000倍の15(メガトン)Mt。核実験は5月14日ま で6回行われ、放射能の「死の灰」は第五福竜丸ほか延べ1000隻(実数550隻)を超える日本のマグロ船や太平洋の島々、アメリカ中西部からフィリピ ン、そして日本にまで降りそそいだ。2度と子どもを原爆の脅威にさらさない決意のもとに女性たちが始めた、歴史的原水爆禁止運動は全国に広がり、3000 万筆の署名が集まった(当時の人口8000万人中)。しかし原子力発電の 導入を決めた日本政府や、核開発を推めるアメリカ政府の思惑により、一方的にマグロの放射能検査は中止され、政治決着が図られ、被害は隠されて徹底的に無 視された。その後「原子力の平和利用」という大々的キャンペーンにより、反核運動は急速に影をひそめることになっていった。

事件から約30年後、地域の現代史問題に取り組む高知県「幡多高校生ゼミナール」の生徒たちは、原爆被ばく者の調査中にビキニ被災漁船員の存在に突きあた り、200名を超える被害漁民の聞き取りを行った。高校生の熱心な活動により、それまで沈黙を守ってきた漁民たちは重い口を開き始め、現代史の闇の中に隠 されてきたビキニ被ばく被害の実態が明らかになった。生徒たちはビキニ事件の社会的背景、水爆と放射能など、27年間「知りたいから学ぶ」真の学習を引き 継ぎ、積み重ねてきた。

高校生の熱意の光が 歴史の闇を照らした。そして今、福島と高知、静岡の高校生が交流し未来といのち、社会について考える

無視され隠されたビキニ被災漁民の被害
  写真は第2幸成丸乗組員。26名中生存者4名。
 事件直後は急性放射線障害の他、盲腸炎で命を落と
す者が続出。後にはガン・心臓発作などで、4~60代で
早死した人が多く、生存者も2~30代で結核、胃潰瘍
などを発症、若くして認知症などになり、複数の病気に苦し
められている。しかし一切救済はされていない。

  1945年から世界中で約2400回も行われた核実験の中で、ビキニ・ブラボー実験は最悪の被曝をもたらしたといわれている。日本の小児ガン死亡率は核実験にそって高まり、1968年には戦前の7倍となった。福島原発被災とビキニ事件で共通しているのは海洋汚染である。食物連鎖で魚の内臓に放射性物質が溜 まり高濃度になる事、海流は同じ地域を循環するので放射線の濃い地帯(広さ・深さ)が存在しつづけ、海全体に拡散して薄まる事は無いと証明されたことなど、ビキニ事件から学ばなければならないことがたくさんある。そして、ビキニ事件から60年経った今も、病いに苦しめられている人々がいるのであり、福島のこれからの対策のためにも、健康調査の実施が極めて重要だと思われる。

ドキュンタリー映画
『放射能を浴びた[X年後]』
伊東英朗監督: http://x311.info/ 第6分科会にてTV用30分版上映。

山下 正寿
 1945年、高知県宿毛市生まれ。社会科教諭。幡多高校生ゼミナール顧問として、「地域の現代史調査を通じて平和と青春の生き方を見つめる」サークル活動 を支える。生徒とともに地域のビキニ水爆被災船調査に取組み、1000隻を越える被災船を追跡調査し、「もうひとつのビキニ事件」を執筆(第10回平和・ 協同ジャーナリスト基金大賞)。2011年福島原発事故後、ビキニ被災と福島原発被災に共通する問題を指摘し、「核の海の証言」を執筆。ドキュメンタリー 映画「放射能を浴びたX年後」にビキニ調査が収録、公開される。「社会科で現代史をほとんど教えていない」「家族や地域の課題解決能力が、青年期教育に決定的に欠けている」など現代教育の抱えている問題を指摘する。
太平洋核被災支援センター事務局長・幡多高校生ゼミナール顧問。

幡多ゼミナールは、2011年6月に第2回「焼津平和賞」の受賞をきっかけに、福島の高校生朗読グループ「たねまきうさぎ」を高知に迎え、自然体験交流に取 り組みました。朗読や心の悩みを聞いた生徒たちは、原発事故の影響や津波の被害を自分の目で見つめ、福島の高校生、大学生、農・漁業青年たちとともに結び 合おうと交流を続けています。 核の時代に生き、放射線被災・原発事故に立ち向かう若い世代の姿を通して、教育・暮らし・地域・社会のあり方を見つめて、 映画「種まきうさぎ」を撮影、製作中です。

DVD、書籍の販売もいたします。

DVD「ビキニの海は忘れない」¥1500
―ビキニ事件を追跡する高校生たちー 森康行監督、ナレーション吉永小百合、キネマ旬報記録映画ベストテン、国際映画祭参加  62分  
DVD  「渡り川」       ¥1500―強制連行を追跡し、国境を越えた交流を進める高校生たち―  森康行監督、キネマ旬報記録映画ベストテン1位、国際映画祭参加90分

冊子 『東北大震災に学ぶ旅』  ¥500
―津波・原発被災にむきあってー高校生たちの宮城・福島調査記録  p39
冊子 「ビキニ・死の灰世界各地へ」¥500
―米公文書「キャッスル作戦」放射性降下物記録抜粋、第5海福丸元聡機長の「日記」-                           p45
本「もうひとつのビキニ事件」 特別価格¥1500
―のべ1000隻の被災船を追うー ビキニ被災50周年 被災船員・沖縄・韓国調査 平和文化   p157
本「核の海の証言」           ¥1800
―ビキニ事件は終わらないー ビキニ被災60周年 日米両政府の政治決着 米国の公文書解明 ビキニとフクシマ      新日本出版社  p245

山下先生からの転送。
「要 点」
1、第5福竜丸は、ビキニより160キロ海域で、被災者は「半致死量」の放射線を浴び、造血機能障害など急性放射線障害により輸血をしないと危険な 病状でした。
2、アメリカ原子力委員会が中心となり、「輸血による肝臓障害死亡」説を押し付け、900隻の被災船員調査も放置して、因果関係立証困難にし ました。この手法は今の、福島原発事故処理に活かされています。 山下正寿
 

次回のお掃除会

2014年06月20日 | 保養
◆見違えるようにきれいに
5月22日、 28日、 6月1日、15日と「ともいきの郷」整備を進めてまいりました。その合間にも、個人的にいらしてお手伝いしていただいた方もございました。おかげさまで、見違えるように綺麗になってきました。皆様のご協力に心より感謝します。

6月1日の作業は9名も参加してくださってずいぶん捗りました。
6月15日は私を入れて6名でしたが、丸町さんが「セスキ炭酸ソーダ」と言う優れものを持ってきてくださったので、面白いくらいにヤニ汚れが落ちました。重曹と炭酸ソーダの中間のような物で、洗浄力がしっかりあるのに手荒れがしにくく、重曹よりも水に溶けやすいので扱いやすい洗剤です。その上とても安全で、お掃除の万能選手と言ってよいくらいで、私はすっかり 「セスキ」ファンになってしまいました。とは言え、これでもかと言う位のヤニの凄さと、棧だらけの引き戸が大量にあるので、まだまだ汚れが落ちきれていません。

業者さんに、畳を表替えしたり入れ替えたりするのを頼み、襖と雪見障子の張り替えを依頼しましたので、出来上がってきたら、きっと見違えるようになるでしょう。畳は27日に出来上がってくる予定です。

◆次回のお掃除会ー6月24日(火)と6月28日(土)
日時:6月24日(火)9時から
6月28日(土)9時から

場所:「ともいきの郷」土浦市本郷1403-1

この二日間で集中的に作業して、きれいにしたいと思います。ご参加いただける方は、前日までに小張まで電話かメールでご連絡下さい。

何卒よろしくお願い申し上げます。

第三回お掃除会 6月15日

2014年06月11日 | 保養
◆飛田晋秀写真展と福島の今
6月5日から9日まで、つくば市洞峰公園の新都市記念館で、飛田晋秀写真展を開催しました。写真展は福島の被災地の現状を実にわたって記録されてきた貴重なものでした。




8日には撮影をされた飛田さんご本人が福島から会場においでくださって、1枚1枚の写真の説明をしてくださいました。ギャラリートークの後にはいろいろとお話を伺いました。福島の子供達の健康状態は急速に悪化している模様で、鼻血どころの騒ぎではないとの事です。

福島県庁のホームページからダウンロードされた資料を見せて頂きましたが、地域別の甲状腺疾患の発生率を見ると、意外なことに郡山市やいわき市の方が高いのです。

今でも場所によって、 毎時100マイクロシーベルト近い値を示す汚染のある飯舘村...飛田さんは「ここの住民たちに今後どんな健康上の問題が現れるのか、非常に心配だ」と案じておられました。

飛田さんの住んでおられる三春町の役場の職員がどのような形でヨウ素剤を市民に飲ませてあげることができたのか、その後どんなバッシングを受けたのか、と言う経緯も聞かせていただきました。

このような話を聞くと、福島応援プロジェクト茨城が、これから果たしていかなければならない任務をひしひしと感じます。

◆第三回お掃除会~6月15日
飛田晋秀写真展を主催していた私は、毎日この会場に詰めていたので、「ともいきの郷」にはこの期間、 1度しか足を向けられませんでした。写真展も終わりましたので、以下の要領で、「ともいきの郷」の第三回のお掃除会をしたいと思います。お時間とお気持ちのある方は是非おいでください。

日時:6月15日(9時~3時位)
場所:「ともいきの郷」土浦市本郷1403-1

先日、畠山さんが「時間があったから」と、ひとりで来てくださって、照明器具を洗ってきれいにし、8畳間の天井と壁を掃除機をかけてくださいました。

おかげさまで、全体的に大分綺麗になってきましたので、15日の回は建具をふいたり細かいところをやっていきたいと思います。お昼ご飯は、こちらで用意しますので、作業をする時間がなくても、これからの活動のお話だけでもできますので、お昼休憩の時に来ていただけると嬉しいです。メニューは混ぜご飯と豚汁です。

皆様にお会いできるのを楽しみにしています。


庭から蔵を臨む


八畳 二間


玄関敷台


トイレ増設