福島応援プロジェクト茨城

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2014茨城ゆっくらキャンプ報告

2014年08月18日 | 保養
◆2014茨城ゆっくらキャンプは無事終了


参加人数は女子4人男子3人と 少なめでしたが、「ともいきの郷」での初めての受け入れとしては適当な人数だったと思います。

キャンプ期間中過激な猛暑が続き、スタッフはなかなか大変でした。けれども、急に涼しくなった昨今の陽気を考えると、夏らしい日々で本当に良かったと思います。昨日のような気温では、プールに入るような気分にもなれません。冷房設備がないので、寝苦しいこともありましたけれど、屋根と天井が高くて風通しの良い「ともいきの郷」は、あの猛暑の中でも過ごしやすいと、みんな驚いていました。

熱中症などの病人も怪我人も出さずに終了できて本当にほっとしています。多くのボランティアの方が協力して下さったからこそやり遂げることができたと思います。元学校の先生で福島出身の片平さんや筑波大の平木さん、木田節子さん、北口さん、宇野さんたちが、泊まってくださって、本当によく子供の面倒をみてくださいました。「ともいきの郷」の整備でも、多くの方が協力してくださいました。

カンパやお祝い金、ご芳志もたくさんいただきました。
株式会社ニトリ・ホールディングスさんからは、システムキッチンや布団セットなどの購入に大いなる便宜を図っていただきました。

桜川市中山建設の皆様や真壁設備さん、土浦市の飯村設備さん、中島石材さん等の皆様には、素晴らしいお仕事で協力していただきました。
心より感謝申し上げます。

今後も、福島を応援し、地域との交流を深めつつ「ともいきの郷」の活動を充実させていきたいと存じます。どうかこれからも、継続的なご協力をお願い申し上げます。以下は期間中の報告です。

◆8月2日(土) キャンプ初日
★無事に「ともいきの郷」に
今まで行ってきた4回のキャンプは小張1人で迎えに行きましたが、今回は心強くも、片平さんと小松崎さんが同行してくださいました。 6時に「ともいきの郷」を夫の車で出発し、常磐道の千代田石岡インターで玉里観光さんのバスに乗り込み、福島へと出発。運転手の大塚さんは二本松市の出身だそうで、福島の行程を熟知しておられるので心強く、渋滞に会うこともなく順調に走行して予想より1時間早く福島駅に着きました。

毎回どんな出会いがあるのかワクワクしながら子供達と会い、バスの中ではお互いに打ち解けるように心を砕きます。片平さんと小松崎さんがきめ細かく面倒見てくださったので、とても助かりました。片道3時間から4時間かかるこのバスでの送迎は、結構な一仕事です。

無事に「ともいきの郷」に到着し、待っていて出迎えてくださったスタッフの皆さんとお互いに自己紹介をいたしました。キャンプ期間中の予定や郷での生活の説明や注意などのオリエンテーションを済ませると、ほどなく夕食の時間になりました。

メニューは手作りハンバーグと野菜サラダ、味噌汁。ハンバーグが食べられないと言う男子がいましたが、「なんか今日は食べられそう」と言って食べてくれました。

◆8月3日(日) 2日目
★庭のプールは大人気

購入しておいた2m ×3 mの、アメリカ製プールを、夫と吉葉さんが組み立ててくれてあったので、井戸の水を入れました。子供たちは早速に入って歓声をあげていました。このプールは大人気で、ちょっとでも時間があると「プール入っていいですか」と聞きにきます。しまいには水着に着替えてタオルも用意して...と言う準備をしないままに、水に入ってはしゃぎまわっているのです。嬉しそうな子供たちを見ていると、怒る気力もなくなり「まったくしょうがないねぇ」と降参してしまいます。結果、あけてもくれても洗濯機を回すということになってしまいました。

★工作教室
午後からの工作教室は、私たちのメンバーの金子さんが代表を務めておられる「ものづくり工房ヘパイストス」が担当してくださいました。








千葉工業大学工学部教授の手嶋吉法先生が学生5人を連れて遠路来てくださいました。最新の教材ポリドロンを使って正多面体を作ると言う難しげなワークショップもありましたが、みんな楽しそうに取り組んでいました。

★バーベキュー
終了後夕方になってバーベキュー。先生達やボランティアの皆さん、東京から小張の息子夫婦もやってきて大勢で準備し、きゅうりの漬物やスイカ・プリンなどの大量の差し入れもあって、豪華なバーベキューパーティになりました。

◆8月4日(月) 3日目
★花畑近隣公園のプールで水遊び
朝9時に出発して、花畑近隣公園のプールに行きました。サッカーチームのコーチをされている瀬尾さんと谷田部さんがバスを出してくださって連れて行って下さったのです。屋外で、滑り台もある広いプールに子供たちは大喜び。 9時半から11時半までたっぷり遊びました。


筑波大学で教育学を学ぶ大学院生の平木貴大さんが合流してくださり、近隣公園の松林の中で、早朝から長田先生が握って下さったおにぎりを食べて腹ごしらえ。平木さんは去年も参加してくださって、子供たちの人気者でしたが、今回もすぐにタカさん、タカさんとまとわりつかれていました。

★羊さんに面会、沢蟹を発見
午後2時からNPO法人自然生(じねんじょ)クラブで和太鼓のワークショップをしてくださることになっていましたが、まだ少し時間があったので、筑波山の中腹にあるふれあいの里までバスを走らせてもらい、駐車場から歩いてベゴニアガーデンまでお散歩し、羊さん達に面会。沢に降りて沢蟹を見つけました。連れて帰ってきても育てられないので放しましたが、石をどかしては沢蟹を見つけて大喜び。


★和太鼓のワークショップ
神郡(かんごおり)の自然生クラブ「田井ミュージアム」に入ると、早速それぞれバチを持って和太鼓を叩きます。
クラブの代表柳瀬さんは素晴らしいリーダーで、ぐいぐい引き込んで、あっという間にリズムの世界に連れて行ってくれます。夢中になって叩いたので、手にマメができた子もいます。 30分ほど演奏した後、カフェのほうに移って、こころづくしの素敵なデザートをいただきました。  

午前中のプールで障害者のグループと出会ったときに、かなりの違和感を訴えていたので、自然生クラブの障害者メンバーに対してどんな反応があるのか心配していましたが、「プールであった人達とは違ってたね」と言う言葉に、何と答えたものか迷いました。

この日はレストランで夕食をとるつもりでしたが、ワークショップが早く終わったので、夕食には早すぎることもあり、「ともいきの郷」に戻ってのおうちごはんに変更。平木さんがお泊りしてくれたので、特に男子達が大喜び。一緒に花火も楽しみました。

◆8月5日(火) 4日目
★座禅体験
あまりに暑くて山のお散歩はちょっと難しいと思い、午前中のプログラムを変更。
小張家の菩提寺向上庵のご住職にお願いして「座禅体験」を指導してもらいました。お寺はとても涼しく本堂での初めての座禅に、同行してくださった中島さんや小松崎さん、本橋さんなどのボランティアスタッフの皆さんもとても喜んでくださいました。

このプログラム変更の理由は、普段畳の生活に慣れない子供たちが、食事の時にどうしてもちゃんと座れないことが、とても気になっていたので、急遽和尚さんにお願いしたものです。果たしてどうなるかと思いましたが、講話を挟んで15分2回の座禅をなんとか頑張った子供たち。カメラを忘れてきて写真が撮れなかったのが残念でした。その後、「ともいきの郷」でちゃんと座れたかというとそうとも言えませんが、良い経験にはなったことでしょう。

★そば打ち体験


午後は向上庵から車で2分の「小町の館」に移動して、2時から「そば打ち体験」。指導者は夫の親戚の渡辺稔さんで、私の住む沢辺の婦人会の仲間たちとの合同イベントです。
沢辺の仲間たちはそば打ちを体験する人と天ぷらを揚げてくださるメンバーに分かれ、子供たちも夢中で蕎麦と格闘しました。

毎日新聞の相良さんが取材に来てくださって、翌日紙面に載りました。そば打ち体験館で夕食としていただくには時間的に早過ぎたので、郷に持ち帰り、 6時過ぎに自分たちで手作りしたおそばを美味しくいただきました。そばのつゆは小町庵の皆さんのご好意で作っていただきました。体験館の隣の小町の館にある小町庵は、神林ゆきえさんがリーダーとして運営する女性ばかりで運営している人気のそば処です。

◆8月6日(水) 5日目
★追悼の鐘つき


朝食のあと、私たちが毎年実施している、原爆投下による被害者を追悼する鐘つき運動につくば市栗原の北斗寺に出かけました。その後、片平さんが入念に準備をしてくださったおよそ4キロ余りのハイキングに、高校3年生の根本敬太くんや大学生の桜井君が同行してくれて、元気に出かけていきました。

★楽健法の実習
私たちは「ともいきの郷」で、昼食の用意や様々な用事を片付けて、東京からの楽健法の先生を待ちました。お昼過ぎ、石岡市からの飛び入り参加のご夫妻を含めると総勢8名が到着。3つの部屋いっぱいに布団を敷いて、子供と大人が1組になり、早速実技に入りました。


楽健法は簡単に言えば、足で踏むマッサージで、スキンシップの健康法であって、夫婦や親子、仲間と楽しみながら健康を獲得する簡易で奥深い健康法として、奈良の山内宥厳(楽健法研究会代表,真言宗磐余山東光寺住職)さんが代表になって広めているものです。

二人一組になって手足の付け根などを足で踏みあい、からだの循環を良くするのですが、踏まれた人は気持ちよく、踏む人も足裏にある沢山のツボの刺激となって元気が湧いてくるので二人ヨガとも呼ばれているそうです。宥厳先生は、この健康法の普及を通して、お互いに助け合って生きることの大切さを教えているそうです。

夜は、木田節子さんがフルーツポンチを作ってくださいました。
とっても豪華!

◆8月7日(木) 6日目
★霞ヶ浦クルーズ

この日は霞ヶ浦クルーズに出かけました。この催しは当初は予定に入っていなかったものですが、キャンプ開始直前になって、本郷の岡野則子さんからの連絡で、土浦市産業文化事業団が全面的な協力を申し出てくださって実現したビッグイベントです。9時前にバスで迎えに来ていただき、土浦港のラクスマリーナからホワイトアイリアス号に乗り込みました。

風が吹いて涼しい湖の上を、船はすごいスピードで走り、とても爽快な気分です。 70センチほどもある連魚がエンジンの航跡に刺激されて飛び跳ねます。「ともいきの郷」がある本郷地区の子供たち5名も参加し、 福島の子どもたちと土浦の子どもたちが一緒に船の上の30分を過ごすことになりました。まずは船の上で自己紹介。残念ながらなかなか打ち解けて交流するというところまではいかなかったのですが、それぞれ楽しんでくれたことでしょう。

港に戻ってから日本一の出荷を誇る蓮田の花が咲いているのを車で回って見学。その後帆引き船の模型や霞ヶ浦の生物自然を並べたミニ博物館の見学。レストハウス水郷でトンカツ定食の昼食をいただきました。

★竹あかりの制作


午後は竹あかりの制作ワークショップ。図案を貼り付けた孟宗竹にドリルで穴をあけていきます。最初は本当に子供たちにできるのだろうかという心配しましたが、大人が2人ついて作業が始まると、子供たちは積極的に取り組んで、途中で投げだす子供は1人もいませんでした。

出来上がって室内を暗くした視聴覚室で点灯すると、その綺麗さに皆うっとり。 2点作って1点はお土産に持ち帰り、1点は水郷公園での「冬の竹あかりセレモニー」に並べてくださるそうです。点灯式には、ぜひ来てほしいと竹あかり制作実行委員のみなさんがおっしゃいます。その後、日帰り人工温泉「霞浦の湯」に入れていただき、眺望も楽しみました。

★ミニコンサート
「ともいきの郷」での最後の夜は、最近テレビにも出はじめているセミプロの「ソプラノくん」がその美声を聞かせてくれるために、来てくれました。


翌朝見送りをしたいと言うことで北口さんと宇野さんがお泊まり隊に加わってくださって、前々日から参加してくださっている片平さん、木田節子さん、小張、長田も合わせて大人が6人。根本さんや桜井さんたちギャラリーも加わってミニコンサートを楽しみました。この日は盛りだくさんのイベントがあって緊張したせいか、誰1人目を覚ますこともなく、朝までぐっすりでした。

◆8月7日(金) 7日目最終日
★無事、福島に
この日の朝は、荷物を整理させたり掃除をさせたりしているうちに、あっという間に時間が過ぎました。迎えにきてくれたバスの前で記念写真。初めての晩、家に帰りたいと泣いた子が翌日はけろっとしていて、 3日目には「すごく楽しい」と言っていたと長田先生から聞きました。この時バスの前でウルウルと目を赤くしていたことも、後に本橋さんから聞きました。


帰りのバスは長田先生が引き受けて下さり、無事親御さんのもとに子どもたちを送り届けることができました。携帯電話で連絡をとっては気をもんでいましたが、さしたる渋滞もなくスムーズに到着したそうです。小張は「ともいきの郷」に残り、木田さん、恵崎さん、小松崎さん、本橋さんと一緒に、 7日間の後始末と洗濯、お掃除に汗を流しました。

★保養の場「ともいきの郷」の必要性
今回の保養の中で1番驚かされたのは、最初の晩に子どもの鼻血を見たことです。
自分の子育ての中で見てきた鼻血とはまるっきり違って、まず量が多い!どどっと出る感じです。 聞いてみると、家でも頻繁に鼻血が出るということで「聴くと見るとでは大違い」という言葉を実感し衝撃を受けました。

翌々日、友人の佐藤さんが来てくださって、ここ1年余勉強されてきたアプライドキネシオロジー応用のO―リングテストで子供たちの健康チェックをしてくれました。するとチェックを希望した4人の子供のすべてからセシウム反応が出たのです。セシウム排出にはバナナの芯を乾燥させたものを煎じて飲ませると良いとのことで、トカラ列島から取り寄せたバナナを持ってきてくださいました。必ずしも飲みやすい物では無いのですが、子供たちは我慢して飲んでいました。やはり不安を抱えているのだということが、胸に迫って実感させられました。鼻血が出たのは幸い最初の晩だけでしたし、子供たちは大変元気だったので良かったのですが、「ともいきの郷」の活動の必要性が、改めて認識させられたキャンプでした。
  

手短な報告です。

2014年08月06日 | 保養
連日福島の子どもたちと過ごしています。

猛烈な暑さもあって、少しバテていますので、
昨晩家に1時帰宅させてもらいました。

しかし子どもたちは猛烈に元気です。
郷では、2×3メーターのプールが大人気で
暇さえあれば、「入っていいですか」と聞きにきて
歓声を上げています。

PCに接続する環境にないので、やっと手短に報告です。

様々な皆様のご協力でいろいろな体験をする
ことができています。

昨日は我が家の菩提寺向上庵の和尚さんに座禅をさせていただき
お茶のお点前の体験もしました。

午後は蕎麦打ち。親戚の渡辺さんが丁寧に指導してくださいました。
私の住まいの地区の仲間が天ぷらを揚げてくれて
一緒に蕎麦打ちもしました。

今日はつくば市の鶴文乃さんが呼ぴがけた「平和の鐘」一振り運動、原爆投下時刻に合わせ、平和への祈りをこめて鐘を鳴らします。
これから、ともいきの郷に戻って、北斗寺(つくば市栗原1129:029-857-2648)に子どもたちと出かけます。

午前中は周囲をお散歩ハイキング。
午後は快医学と楽健法の先生が東京から来てレクチャーと施術をしてくださいます。

明日は土浦市水郷体育館で竹あかりワークショップと霞ヶ浦クルーズです。
土浦市産業文化事業団の全面的に協力により、ご招待を受けることになりました。

そしてその翌日は福島に戻る日です。

取り急ぎご報告です。詳しくはまた後日いたします。

小張佐恵子  090-9108-0464