
隣家の改装工事の続報です。雪国では玄関前に風除室の設置がよくありますが、今回も風除室のある家です。下記前景の1階の左側です。

風除室部分のサッシュを交換したりと玄関前を大きく改装することにしています。ここにあるサッシュを3か所新規に交換しました。色は外壁色に合わせています。

上写真が風除室入り口です。床のタイル・壁も張り替えます。

上写真は風除室内の窓です。これらのサッシュには網戸を付けます。壁・天井には木を貼る予定です。玄関扉は三本引きのドアです。

だいぶ玄関内が明るくなりました。照明器具などの設備器具はこれから・・。

内部はこれからじっくりと改装しますが、友人が図面を製作してくれています。

外壁を改装する際はまずはサッシュをどうするかですね。取り換えや新規の取り付けるのに内部の収まりを含めて種々の検討が必要です。

上下の写真は3階収納庫に取り付けた新規の建具です。

こちらは一階に新規に付けた建具。他の建具は既存のままを利用します。

家の新築、リフォームはこれで4回目となりますし、当方の仕事も関連しているので、かなり手馴れたつもりですが、リモートでの改装工事なので、結構たいへんですね。

吹き抜けの梁らの劣化した部分は補強しています。アスベスト類も除去されています。

段階的にリフォームするのは非常に難しいところがありますね。
さて本日紹介する作品もまた段階的にリフォームされた作品です。最初は共箱の蓋部分(下箱はなし)と二重箱と外のタトウしかなかった作品でした。

太巻仕様とするために共箱を嵌め込みにして誂えたのが最初のメンテナンスでした。今回は気になっていた染み抜き処置後の投稿です。

段階的なメンテナンス 横笛を吹く娘 伝鏑木清方筆
絹本水墨着色軸装 軸先 太巻共箱二重箱(内箱の下箱がない状態での入手)
全体サイズ:縦19850*横647 画サイズ:縦1342*横525


表具は当時のままを尊重して締め直しにしています。

本作品の詳細は不明ですが、本作品と同図の作品が存在します。その作品は明治33年(1900年)、鏑木清方が22歳の時に、4月第8回日本絵画協力共進会に「霜どけ」とともに出品された「暮れゆく沼」(投稿済み記事参照)です。

真作なら本作品はその作品の下絵のようなものかもしれませんが、作品名は「暮れゆく沼」ではなく「横笛を吹く娘」と共箱には題されています。
保管や展示するためのリフォーム。作品自体も空間も段階的に進んでいきます。