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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

河童歌舞伎 藤井延年筆

2011-08-13 11:07:44 | 掛け軸
さて今日はのんびりと読書と大掃除、片付けで過ごし、明日の朝には新幹線で郷里に向かいます。
秋田市内で友人宅、骨董店を訪問し、夜には自宅に・・、気持ちはすでに田舎へと・・。蛙の鳴く声、川原のせせらぎがすでに聞こえてきそうです。何からの縁で東京に出てくるようになりましたが、ここ数年、帰省してものんびりしていないような気がします。今年こそはのんびりします。このはやる気持ちは望郷の念のひとつなのでしょうか。

河童を題材にした絵は小川芋銭が有名で、小生も一度入手したことがありますが、真贋相半ばという作品でしたので、手放しました。小川芋銭もまた、いつかは入手したい画家の一人です。

さて河童の相撲の版画は前に投稿したことがあります。

どこか河童はユーモラスなところがあります。子供のころには「川(危険な水辺)には河童がいるから行くな」とよく注意されて、本気にしたものです。今はそんな忠告をする人もいず、溺れたりして亡くなる子供も多いような気がします。

河童といえば、遠野・・、盛岡に赴任していた頃、何度か行ったことがあります。東北はいいですね。安らぎに満ちている・・・今はまだでももうすぐ蘇る。

河童歌舞伎 藤井延年筆
紙本淡彩軸装 軸先練
全体サイズ:縦1260*横338 画サイズ:縦500*横238



本作品は出来が面白くて購入したもので、購入金額も3000円程度です。

作者である藤井延年という画家も「灯心子」という号から、後日、インターネット検索にて判明したものです。



シミはあるものの愉快な作品です。「河童歌舞伎」とはどういう意味なのかは不明です。

この歌舞伎の演目はなにでしょうか?
助六・・??







なにはともあれ、愉しい絵です。こんな楽しい絵が探すとわりとたくさんあるのが最近の掛け軸の状況です。

藤井延年:本名は藤井慎思郎。明治44年(1911年)、広島県福山市神辺町八尋生まれ。号は、初め灯心子、のち延年。本名は慎思郎。弟子をとることはなく、89歳で亡くなるまで自宅で制作活動を続けた。素朴で親しみやすい作風は、庶民派として広く受け入れられ、中国の故事を描いた伝承画や、河童をユーモラスに描いた戯画、ほかに美人画や仏画、人物画、風景画など幅広いジャンルの作品がある。井原・高屋中学校に在職時の同僚に桑田笹舟がいた。福山市神辺歴史民俗資料館に作品が収蔵されている。平成11年(1999年)没、享年89歳


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