夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

建水 桂盛仁作

2019-03-30 00:01:00 | その他
息子は幼稚園が春休みということもあり、珍しく自ら家内とお茶のお稽古に同席すると言い出して出かけたようです。しかも羽織袴の着物を着て行くと言い張ったようです。



おとなしくお茶の稽古に付き合っていたようです。



小生が帰宅したらスマホの画像を見せてくれましたが、「なんで小指を立てるの?」と聞くと「だって、熱いから・・」だそうです。



さて、本日の作品紹介です。本日は土曜日ということもあり、手軽なお茶道具の紹介にしましょう。

男の隠れ家から出てきた作品を取捨選択している際に、ちょうどなにか建水にいい作品がないかと探していたら本日の作品を見つけました。頂き物が多い箱から出てきたので頂き物かな?と思いましたが、どうも先人が三越で買ってきた作品のようです。のちに人間国宝になっている作家なので先人の先見に敬意を表します。

建水 桂盛仁作
三越シール 共箱
口径126*底径85*高さ99



何気ない作品・・・。



のちに人間国宝になっているとか、この作家の名前を知っていないと捨てたかもしれません。



実は人間国宝になった作家の作品だと気がついたのは家内です



作者の経歴は下記のとおりです。

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桂盛仁(かつら もりひと):長年にわたり練馬区に在住し制作を続けている、人間国宝に認定された金工作家です。

江戸時代初期から続く彫金の一派、柳川派の流れを汲み、明治・大正・昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で大人気を博した二代豊川光長、桂光春を輩出した流派で、伯父である光春を継いだのが盛仁の父、桂盛行(かつら もりゆき)となります。父、盛行のもとで修行した桂盛仁は、打ち出しや彫金、象嵌、色絵等の技法を駆使し、日本伝統工芸展などで高い評価を得てきました。



宮内庁買い上げ、文化庁長官賞を受賞するなど研鑽を積み、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されています。

昨今、明治期の卓越した工芸作品を「超絶技巧」と称し、ロストテクノロジーとしての評価がなされてきていますが、そうした工芸の技術が脈々と受け継がれてきていることは、柳川派、そして桂盛仁の金工を見ると明らかです。

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記録によると平成24年に三越本店にて個展を開催していますが、本作品は平成10年頃に購入した作品です。この当時で建水で9万円・・、決して安い買い物ではありませんね。



現存しておられる方ですので、なにかと話題になっているようです。







代表的な作品では下記のような作品があるようです。





むろん建水などよりは手の込んだ作品になっていますね。



以上の経緯を記録として共箱に同封し、家内が使うというので水屋に置いておきました。



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