夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

リメイク再投稿 真贋考 呉州赤絵写火入 伝奥田頴川作

2015-04-04 01:41:32 | 陶磁器
ブログを投稿し始めてからまた作品を見直すことも数多くあります。真作と断定したものや贋作としたものなど・・。真贋抜きに面白いものもあります。ひとつひとつ処分も考えながら愉しんでいます。

真贋考 呉州赤絵写火入 伝奥田頴川作
合箱
全体サイズ:口径100*高台径65*高さ85



頴川の作品は銘を入れる場合にはその銘は「頴」という字の偏の上側が、“ヒ”ではなくなぜか“止”に近い形になっているそうです。これは頴川の自己主張と思われますが、概して頴川の作品には落款のないものが多いようです。



頴川は作品には殆ど銘を入れず、箱書のある共箱は皆無であり存在しないようです。

頴川の作品は絵付の筆が実に滑らかに奔放に伸びており、白磁の部分はやや青みがかった不透明感があり、高台の脇には砂付きがあるのが基本です。



ただしその特徴を掴んだ贋作が多く存在するらしい。村田寿九郎や頴川の門人の楽只亭嘉助らの模倣はうまいそうですが、完全には摸作できていないとのこと。



頴川作と称する火入れはよく市場にはありますが、数はどんどん少なくなっており、無論真贋はかなり疑ってかかるべきでしょう。



頴川作、木米作、道八作を持っているという御仁は多いようですが、京都の焼き物は魑魅魍魎・・。そのほとんどが真作とは程遠い作品です。



本作品もまた描いている線に伸びやかさが欠けているように思い「伝」とし、使い道も「線香立て」・・。

我が家のおチビさん、仏壇に正座して左手にチャッカマンを持って、右手にリン棒を持って「チ~ン」だと。おまけにちゃんと手を合わせて拝む。一歳と3ヶ月。教えたわけではないが真似るのが早い 本作品も間違って「チ~ン」








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