
昨日の「なんでも鑑定団」に堂本印象の作品が出品されていましたが、3万で購入した作品が70万の価値・・・なかなかありませんね、こういうことは
ただし、売ろうと思ったら決して70万では売れません・・20万がいいとこですので掘り出し物の夢はみないようにしましょう。
そんな教訓めいたことを書きながら、本作品を紹介します。
閑日 竹内栖鳳筆
紙本水墨軸装軸先象牙 鑑定箱入
全体サイズ:縦1260*横560 画サイズ:縦310*横400

「先考栖鳳先生壮年作 昭和三十四年三月題於東山艸堂邸(日本画家の竹内栖鳳が晩年にそのすべての才能を注ぎ込み作り上げた居住と画室を備えた旧私邸で、和4年に誕生した1300坪の邸宅)書」と箱書されています。
竹内栖鳳の公定鑑定人である長男竹内四郎による題字と似てなくはない??
・・・詳細は不明です。
オークションには栖鳳とは分らずに出品されており、伝来もまた不詳です。栖鳳の猿の絵は兎と一緒に描かれた作品や猿のみ描かれた作品が存在し、それほど多くはないにしろ好んで描かれた題材と推察されます。栖鳳の時代の猿を題材とした作品と描き方はよく似ており、栖鳳の作品と断定してよいかと思いますが、印章などの確認が未了であり、最終的な判断は後学とします。

題名「閑日」と題したのは猿の表情から言い得て妙です。棲鳳(せいほう)と号したのは明治14年(1880年)から明治34年(1901年)頃までであり、その頃の作品です。栖鳳が16歳から37歳までですが、「壮年(そうねん)とは成人としてもっとも体力、気力が充実しているとされる年齢。伝統的には青年期を終えた25歳から44歳までを指す。青年期を30代前半までとった場合、35歳から49歳ころまでを「壮年」とすることもある。」とあり、30歳過ぎた頃の作品ではないかと推察されます。

参考作品(思文閣第451号 NO6掲載 評価¥380,000)
「飼われたる猿」
紙本水墨淡彩 絹軸装 竹内四郎箱 二重箱
全体サイズ:縦1900*横410 画サイズ:縦1050*横290

「墨の濃淡により猿の表情から毛並みまで絶妙なタッチで描かれており、若い頃から動物を描くことに長けていた栖鳳の佳品である。」と説明がありました。
さて、私は掘り出し物をしたのやら、下手物食いをしたのやら・・未だに迷い道を彷徨い続けています。
明日から秋田まで帰省してのんびりと気持ちを和ませてきます。読書でもしながら「閑日」と洒落込みたいですね。それと弘前の桜が今年は見られそうです。

ただし、売ろうと思ったら決して70万では売れません・・20万がいいとこですので掘り出し物の夢はみないようにしましょう。
そんな教訓めいたことを書きながら、本作品を紹介します。
閑日 竹内栖鳳筆
紙本水墨軸装軸先象牙 鑑定箱入
全体サイズ:縦1260*横560 画サイズ:縦310*横400

「先考栖鳳先生壮年作 昭和三十四年三月題於東山艸堂邸(日本画家の竹内栖鳳が晩年にそのすべての才能を注ぎ込み作り上げた居住と画室を備えた旧私邸で、和4年に誕生した1300坪の邸宅)書」と箱書されています。
竹内栖鳳の公定鑑定人である長男竹内四郎による題字と似てなくはない??
・・・詳細は不明です。
オークションには栖鳳とは分らずに出品されており、伝来もまた不詳です。栖鳳の猿の絵は兎と一緒に描かれた作品や猿のみ描かれた作品が存在し、それほど多くはないにしろ好んで描かれた題材と推察されます。栖鳳の時代の猿を題材とした作品と描き方はよく似ており、栖鳳の作品と断定してよいかと思いますが、印章などの確認が未了であり、最終的な判断は後学とします。

題名「閑日」と題したのは猿の表情から言い得て妙です。棲鳳(せいほう)と号したのは明治14年(1880年)から明治34年(1901年)頃までであり、その頃の作品です。栖鳳が16歳から37歳までですが、「壮年(そうねん)とは成人としてもっとも体力、気力が充実しているとされる年齢。伝統的には青年期を終えた25歳から44歳までを指す。青年期を30代前半までとった場合、35歳から49歳ころまでを「壮年」とすることもある。」とあり、30歳過ぎた頃の作品ではないかと推察されます。

参考作品(思文閣第451号 NO6掲載 評価¥380,000)
「飼われたる猿」
紙本水墨淡彩 絹軸装 竹内四郎箱 二重箱
全体サイズ:縦1900*横410 画サイズ:縦1050*横290

「墨の濃淡により猿の表情から毛並みまで絶妙なタッチで描かれており、若い頃から動物を描くことに長けていた栖鳳の佳品である。」と説明がありました。
さて、私は掘り出し物をしたのやら、下手物食いをしたのやら・・未だに迷い道を彷徨い続けています。
明日から秋田まで帰省してのんびりと気持ちを和ませてきます。読書でもしながら「閑日」と洒落込みたいですね。それと弘前の桜が今年は見られそうです。
席画のように描く絵にもかなりの力量のうかがえる栖鳳の作品は実に魅力的ですね。
我が家にも竹内栖鳳作(多分)の墨絵が一枚あります
犬(狆)をモデルに書かれた絵なのですが、何故か箱がありません。
一応他の絵を某市美術館に寄付した際、そちらの学芸員の方に見て頂いたところ、多分竹内栖鳳の作品ですとだけ言われたのですが・・・
絵は凄くかわいく描かれています。
ホントに凄いもんですね、そこにいる存在感がありつつも見ていて可愛い狆がちょこんと座っている絵なんですけどね。
年をとると「草に始まり、木になり、石になって終わる」などと冗談で言いますが・・・。草木にはいたって無関心です。
震災の被害が少ないこと、私も祈っていますが・・・。
左手の痒いところをポリポリと掻きつつ
気に入っている盆栽を眺めている誰かさん
のようですね。
御自宅の品々が3・11に耐えて無事でありますように・・・。