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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

深秋 堂本印象筆 その3

2013-06-23 07:27:40 | 掛け軸
田舎や郊外に住んだことのある人ならどこかで見たことのある風景です。並木に沼・・、ノスタルジアに西洋的な雰囲気を醸し出している作品です。

秋のもの寂しげな叙情性豊かな作品で、秋の紅葉と水面の鮮やかな青が対照的です。



深秋 堂本印象筆
紙本着色 軸先象牙 共箱 大丸美術部シール二重箱
全体サイズ:縦1190*横385 画サイズ:縦305*横240



堂本印象の人気のシリーズで、色紙でも非常に評価が高い作品です。大丸美術部のシールが二重箱に貼られており、大丸からの購入品であることが推察されます。



堂本印章は文化勲章を受章している日本画家ですので、よく「なんでも鑑定団」にも出品されている画家の一人です。

堂本 印象:1891年12月25日 - 1975年9月5日。京都市生れの日本画家。帝室技芸員。日本芸術院会員。本名:堂本三之助。1919年(大正8年)、帝展初出展作「深草」が入選。帝展第3回展では「調鞠図」で特選、第6回展に出展した「華厳」は帝国美術院賞を受賞するなど第一級の日本画家として認められた。


  

1936年(昭和11年)京都市立絵画専門学校教授。1944年(昭和19年)帝室技芸員。1950年(昭和25年)日本芸術院会員。1961年(昭和36年)文化勲章受章。また、私塾東丘社の主催者として、画壇の指導者としても活躍した。



戦後、抽象表現や障壁画の世界にも活躍の場を広げ、国際展覧会に多くの作品を出展するなど国際的にも活躍。1963年(昭和38年)には大阪カテドラル聖マリア大聖堂 に壁画『栄光の聖母マリア』を描いた功績により当時のローマ教皇ヨハネス23世より聖シルベストロ文化第一勲章を受章した。



堂本印象の作品は本作以外にも本ブログに以前に投稿しております。

村路 堂本印象筆紙本着色色紙額装




薊 伝堂本印象筆紙本着色軸装共箱入
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横363*縦520

この作品の真贋は未だ「伝」です。



叔父が旧蔵していた作品には下記のようなものもあります。

花に賛 堂本印象筆



このような俳画的な作品はそれほど評価は高くありません。



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