goo blog サービス終了のお知らせ 

夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

白梅中鷹之図 伝曽我二直庵筆

2011-08-29 05:50:03 | 掛け軸
近日は経済状態が不安定で、何事にもお金をかけることができなくなってきました、と感じる理由は物価上昇の動きがあると思えるからです

一つは産業廃棄物処理費の高騰が予想されます。これは震災のがれき処理に関連するもの、それに伴って運送費が上昇します。次に鉄鋼が上がりが予想されます。自動車業界の生産量が復活すれば原材料が上昇しているだけに全体に値が上がりかねません。

もうひとつは作業員不足です。あまりにも建設業の作業員が低賃金のため、作業員が業界から去り、震災でさらに作業員不足に追いうちをかけました。

はてさてこれから物価をどう予想しますか。

そんな状況下で昨日はお金を使いました。昨日は急がしく動きまわりました。

外にでたついでに米吉さんのお嬢さんの個展へ・・、東京駅周辺での飲み会ついでに出光美術館へ・・

出光美術館の「明清の陶磁の名品」は思いのほかつまらないです。官窯の作品はこれほど綺麗に作らせられるか、というつまらなさ・・、技術的にはすでに現代のほうが上なゆえに時代錯誤的・・今はもう名品でもなんでもないような気がしました。

その後東京駅の「・・・・鮨」でつづき君の慰労会。さくらさんの紹介でさくらさんには悪いですが、このすし屋が最悪。鮨の漬物屋です。コースははお店にまかせっきり・・これは許せるが、食べ方は向こうの言いなりで、一週間つけたネタ・・??、要は悪くならないようにつけておいたもの。全部しょっぱい!! 東京以外では大宮の・・屋、仙台の泉中央の牛タンの・・よりひどかった。

予約で若い人が来店しますが、よっぽどの味音痴でないかぎり二度と行く店ではありません。東京はいかにまずいものを美味しいように見せてたべさせるかということを疑ってかかるべきです。だからこの値段と言われればしようがありませんが・・。


ところで、女にお金を注ぎこむくらいなら骨董のほうがましということを以前に記述しましたが、その大きな理由に骨董は年代を経ても普遍ということがあります。却って味がでるものです。

写真の画像が悪いのはデジカメが出始めの頃の撮影で古いカメラで撮影したことによりますので御容赦願います。

白梅中鷹之図 伝曽我二直庵筆
絹本着色絹装軸鑑定箱入 
画サイズ:横357*縦1042

本作品は仙台の吸古堂より購入した作品。曽我二直庵の代表的な鷹の代表的な作風ではあります。落款は無く印章は白方印の「二直庵」を用いていています。印章のみは二直庵の作品では珍しいことではありません。





武家社会では家格を誇示するために鷹の絵を好んで求めました。ある程度の地位のある武家でないと当時著名であった土岐派や曽我派の絵は入手できず、模倣品としての贋作が横行したと考えられます。室町時代の土岐富景の「白鷹図」、曽我直庵の「架鷹図」が有名であり、諸大名はこぞってこのような作品を求めたと伝わっています。

虎や鷹は玄関などの入口に睨みをきかせ、魔よけとしての意味合いがあったとも聞いています。

抱え絵師にも描かせたようですが出来のいい作品は少ないです。

本作品も後印の可能性もあり、真作とは断定し難いです。出来はよく、古画として鑑賞するには支障のない一品のようなので、今でも押し入れにあるはずです




どういうわけか「直庵」として鑑定された箱書であり、「二直庵」とは区別していなようです。



箱書きは誰によるものなのでしょうか?




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハチモクココさん (夜噺骨董談義)
2011-08-30 06:09:28
ハチモクココさんの絵はとても良いと思います。欲しいと思う絵がたくさんありました。地下鉄の洪水? ピアノの宇宙? なぜか水着のおにぎり、種植え、読書・・。 問題はより一層のインパクト、きっかけ、連続性でしょう。絵を描くのに必要なのは病的なほどの頑固さとしつこさ・がんばって下さい・・エールを送ります。

料理に必要なのは健康性・・とくに我々中高年はこれを第一評価とします。不健康な食は口にしないこと・・これが第一義です。

新首相の考えで共感するのは財政再建、増税。さて諸刃の剣・・難しいがチャレンジをしなくはいけないし、国民は痛みを伴います。
返信する
普段もお忙しいのに (米吉)
2011-08-29 18:38:39
更に、休日までいろいろとスケジュールが込み合っているようで・・・。
ささやかな個展にまで足を運んでいただいて大変恐縮いたしております。有難うございました。作者に伝えておきます(喜)

ところで、最近、グルメと称する番組の取り上げ方は異常としか言いようがありませんね。
B級グルメに至っては、もはや全国規模にまで展開しているようです。血と汗と涙なくして語れない「技術立国日本」はどこへ行ったのでしょうか(涙)

さて、白梅中鷹之図は、飛来する獲物を狙ってまさに飛び立たんとする猛禽の一瞬を描いており、躍動感と生命のエネルギーを感じる作品です。
このパワーを新首相に期待したいところですが・・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。