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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

月夜魚釣図 橋本雅邦筆

2020-07-14 00:01:00 | 掛け軸
展示膣の2階廊下の棚の製作が進んでいます。主に陶磁器、長さの短い掛け軸、参考資料用の棚です。



歪な部分も当方の注文通りの形になってきました。



天板などの使用は杉の木目調です。



本日は橋本雅邦の作品の紹介です。

橋本雅邦の作品の良し悪しはもはや感に頼るしかないというのが当方の結論です。落款、印章は似せているものが多く、その場での判断はもはやあてにならず、鑑定も東京美術倶楽部ならいざ知らず、他の鑑定は書体を似せているので素人判断は難しい・・。さらにはいくら真作でも画集などに掲載させていないと価値は低いなど魑魅魍魎たる世界・・。



本日の作品は現段階での当方の感性にて真作として判断し、入手した作品です。

月夜魚釣図 橋本雅邦筆
紙本水墨軸装 軸先象牙 橋本秀邦鑑定箱(大正10年10月) 
全体サイズ:横400*縦2080 画サイズ:横275*縦1150



写真では解りにくですが、とても清涼感のある作品です。



月夜に一人、棹を垂れる・・。



釣り人は何を思い、何を感じているのか・・・。



落款から初期の頃の作か?



子息の橋本秀邦の箱書きは大正10年のもの。橋本秀邦の箱書きは絶対的なものでありませんし、書体を真似た贋作も数多くあります。また鑑定は本物で中身は偽物というもののあるようです。「橋本秀邦」の鑑定箱書きは鵜呑みにしてはいけないようです。



ともかく作品の品格を嗅ぎ分ける臭覚が蒐集する者には必要なようです。



この作品は当方では真作と判断しました。写真では解りにくいと思いますが、透明感のある品格の高い作品と思います。自己満足でしょうが、こういう作品にはなかなかお目にかかれないと思います。


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