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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

贋作考 色紙 葡萄図 伝平福百穂筆 その25

2017-04-06 00:01:00 | 日本画
庭で息子と遊んでいると鳥が一羽・・、「パパ、おいで」と息子。



なにの実をついばんでいるのでしょうか? なんという鳥でしょうか? 



さて、本日は「贋作考」です。地元の画家、平福父子、寺崎廣業の作品には贋作が多いということは繰り返し述べておりますが、本日はその一例です。

贋作考 色紙 葡萄図 平福百穂筆 その25
紙本水墨淡彩 色紙 布タトウ   
画サイズ:縦270*横240



肉筆には相違ないようです。



印章・落款は下記の写真のとおりですが・・。



平福百穂の絶筆となった最後の作品「五位鷺」が下記の作品ですが、同じ印章を用いています。ただ、どうも完全に一致しているようには思えません。



印章が違うとも言い切れない? 幾つかの他の作品の同一印章と比較しての小生の判断は真作と言い切れませんということになります。

真作と同様の印章を使っている贋作は、それなりにかなり巧妙です。まったく真作と違う印章の作品は作品も雑なことが多いようですが、印章まで念入りに作る贋作は、作品にもそれなりの信憑性のある作品を用いています。ただ印章をすっかり模倣することは無理があるようで、そこから真贋が解ることも多いです。それゆえに印影が第一という考えが定着しているのでしょう。



この布タトウはもったいないので他の作品に転用してしまいたいくらいです。というか入手した理由はこのタトウに狙いがあった・・・



平福百穂は非常に贋作が多く、とくに郷里の地元に最も多いようです。

真贋も自然の中のひとつの営みか?



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